[管理番号:7929]
性別:女性
年齢:44歳
病名:乳がんの疑いあり
症状:右胸 6ミリで カテゴリー4C
先生、はじめまして。
現在海外に住んでいる日本人です。
2年に一度受けている乳がんの健康診断で再検査となりました。
医療用語など現地の言葉ではわかならない単語が多く、
うまく説明ができない部分があるかと思うのですが、
健康診断ではマンモ(板に胸を乗せて挟む)方法と
超音波の2種で行いました。
それまで受けていた検診はマンモのみでしたが、
超音波検査も勧められ、今回はじめて超音波検査も受けました。
今までうけたマンモでは、一度も異常がみられなかったのですが、
今回はじめてうけた超音波検査で、
右胸の異常部分、6ミリ、 「CATEGORY 4C」、
左胸にも小さいものが写っており、「CATEGORY 3」
となっております。
左胸のほうは正常範囲内の形なので問題なさそうとのことでした。
日本ではカテゴリー、1-5で分けるようですが「4C」となっており
ほぼ「5」なのだろうと思っております。
右胸は6ミリのもので形がいびつでおかしいとのことでした。
自分の超音波画像を見ましたが
https://nyuugan.jp/syuryuu-hikeiseisei
こちらのホームページの腫瘤の「乳癌」の画像とほぼ同じ形です。
その後、右胸のみ、該当部分の組織検査(長い針を胸に刺し、ガチャンと音がなるもの)を受け、結果待ちです。
検査の結果がでるまであと2週間ほど、医師にはほぼ悪性と言われました。
検査結果を聞くまで不安です。
ある程度覚悟をしたくても悪性ではないという希望を捨てれません。
ある程度知識を持って結果を聞きたいと思っておりこちらのホームページを参考にさせてもらっております。
これが悪性だった場合の予後や治療法も聞きましたが、
それは結果が出てから考えましょう、とのことでした。
先生が見ましてもこの形ですと悪性の可能性が高いでしょうか?
過去のQ&Aを拝見しましたところ、小さいものだと転移の可能性は低いとありました。
転移がなければ完治可能でしょうか?
問題ないと言われている左胸のほうは検査をしなくても大丈夫でしょうか?
転移なし、6ミリの悪性のものですと手術で治療は終わりでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですがご回答お願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「転移なし、6ミリの悪性のものですと手術で治療は終わりでしょうか?」
⇒非浸潤癌であれば薬物療法は不要ですが…(局所療法としては温存なら術後照射は必要)
もしも浸潤癌であった際は原則「全身療法」の適応となります。
『今週のコラム 197回目 乳癌の薬物療法1 >15%なら、抗がん剤をやるっきゃないね。 腹括りました。』から『今週のコラム 201回目 薬物療法5 正常な状態の維持の先にこそ根治が見え隠れするのです。(その先に「新薬」が待っていないとは限りませんよね?)』まで読破してみましょう。