乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:4663]
性別:女性
年齢:48歳
はじめまして。
質問内容が雑駁ですが、不安で仕方ないため質問させていただくことをお許しください。
48歳で2人の子供(21歳、18歳)がいます。
以前からかかりつけの乳腺外来で3~4ヶ月に1度の頻度で乳がん検診を受けています。
エコー検査では毎回「ホルモン療法しているのですか?」と聞かれるほど、しこりが何個もできている状態で、胸は小さいですがエコー診断で「散「散らかった部屋で物を探すくらいわかりにくい乳房をしている」と言われ続けてきました。
また、マンモも半年に1回受けていましたが、白くて何も見えない状態でした。
ここ2年くらいの間に、4回細胞診をしました。
しこりはたくさんあるので、検査をする場合は、これまでより少ししこりの形が大きくなったり、変形したものを先生が判断し、選択して採取しましたが、いずれも「異常なし」の結果でした。
今回(4/(中旬))、右乳房の上部が「散らかった部屋のように荒地になっていて、しこりのようなもの(1cm程度)は以前から多数見受けられ少しし気になるが、特に形や大きさも変わらないため細胞診はしてこなかった(それ以上に気になる箇所を検査してきた)。
今回は一度細胞診をしよう」ということになりました。
ただ、「細胞診で採るにはどれを採っていいかわからないのでMRI検査をして、その結果で細胞診をしよう」ということになりました。
先生は「エコーでは数も多いし、よくわからないのでMRIではっきりさせよう」というお考えもあったようです。
MRI検査は4/(中旬)に行いました。
結果は、右乳房のその辺り(荒地の辺りり)に5~6cm程度の範囲で白い影が映っており「乳がんの疑い」ということで、その辺りにあるいくつかのしこりの中の3ヶ所を4/(下旬)に採り細胞診検査を行ってもらい1週間後の結果を待っている状態です。
なお、この辺りは以前から細胞診検査を行っていない箇所なので、いつからこうなっているのかはわかりません。
先生は、「しこりは多数あるが、MRI検査をしなければこんな広範囲で色が変わるとはエコー検査ではわからなかったと」驚かれ、「悪性の場合は、潜んでいたものが一気に出た進行性のものかもしれない」と言われました。
先生の驚き方で、進行性や質の悪いがんではないだろうか、リンパ節や多臓器多臓器に転移していないだろうかと不安で食事ものどを通らない状態です。
その病院は、検診専門の病院なので手術は別の病院を紹介してもらうシステムです。
時間だけが過ぎていき、がんが進行しないか不安です。
以上のことを踏まえて田澤先生にお聞きしたいのですが、
①エコーではいくつかのしこりしかわかりませんが今回のようにMRIで広範囲広範囲に映っているというのは、どのような乳がんで病期はどれくらいと考えられるでしょうか?
②MRI後の検査は針生検でなくて良かったのでしょうか(確定検査では針生検針生検ということは私も知りませんでした)?
③このような場合、手術までどれくらいの期間が開いても問題ないでしょうか?
細胞診の結果も出ていない時にこんな質問をすることが正しいとは思いませんが、不安で仕方ないため質問させていただくことをお許しください。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者は「腫瘤非形成性病変」という用語をご存知ですか?
まずは『今週のコラム 72回目 何故、そんな病院(江戸川)で手術するの? うち(海沿い病院)で手術してあげるよ!』をご覧ください。
其の上でトップページの「腫瘤非形成性病変」をご覧になるといいでしょう。
今回の回答は、殆どが上記で明白です。
「①エコーではいくつかのしこりしかわかりませんが今回のようにMRIで広範囲広範囲に映っているというのは、どのような乳がんで病期はどれくらいと考えられるでしょうか?」
⇒(もしも乳癌だとすれば)
 非浸潤癌(病気0)が最も考えられます。
「②MRI後の検査は針生検でなくて良かったのでしょうか(確定検査では針生検針生検ということは私も知りませんでした)?」
⇒このような病変(特に広範囲)では「細胞診もバネ式針生検も無効(とまではいいませんが、100%の確定診断とはなりえない)」です。
 マンモトームで「広範囲に組織を採取」しないと「偽陰性(本当は陽性なのに陰性とされてしまう)」となるリスクがあります。
「③このような場合、手術までどれくらいの期間が開いても問題ないでしょうか?」
⇒①で回答したように(もしも癌だとしても)早期です。
 全く慌てる必要はありません。
 それでも(癌と確定されたら)「3カ月以内」がいいとは思います。
★私は、そもそも「MRIを診断目的に使用する」事自体、認めていませんが…
 「疑い」と出た以上、(適当な診断で無駄に経過観察とされることがないように)きちんとマンモトーム生検で確定診断をつけることが肝要です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日、MRIで5~6cmの広範囲で白く写り、「乳がんの疑いが強い」ということで相談させていただいた者です。
お忙しい中、ご丁寧なご回答をいただき感激しています。
ありがとうございました。
先日申し上げた細胞診結果がまだなのですが、田澤先生のご回答を拝見し、新たな不安や疑問点が出てきましたので、申し訳ありませんが関連して質問させていただきたく存じます。
まず、前回の私の説明不足だった点を申し上げます。
MRI画像は見ましたが気が動転していてはっきり覚えていません。
ただ白い影(カラー画像では若干ピンクがかって見えた気がします)がワッと広がり、この範囲が5~6cmくらいでした。
主治医の「こんなに広がっているとはがっているとは」という言葉で余計に気が動転しました。
さらに、MRI診断の内容も教えていただいたのですが、言葉の意味がよくわからず、質問さえもできない精神状態でした。
ただ、「乳がんの可能性は高く、MRIMRIに写っている以上は何か異常はあるんだよ」という趣旨のことを言われたことはわれたことは覚えています。
また、私の母も祖母も乳がんに罹患しており、遺伝的な要因は強いだろうと自分では思っています。
そこで、
① 田澤先生の指摘された「腫瘤非形成性病変」について、コラムや特集も拝見しました。
確かに自分に当てはまるところもあるようには感じましたが、田澤先生は今回の私の症状が「腫瘤非形成性病変」だと考えられたのはどういう理由からでしょうか?何か「腫瘤非形成性病変」の特徴的特徴的な症状や状態があるのでしょうか?
② ①に関連してですが、田澤先生からお返事をいただいた後で、以前のQandAを拝見していたところ、「多発性乳がんについて(管理番号:185)」や「予後不良とは?コメド型等(管理番号:2540)」を拝見しました。
そこでは、「コメド壊死(壊死型石灰化)を伴う非浸潤性乳管癌として「乳管内のまま広範囲にひろがり」、その後に、ところどころの(乳管内の)病巣が「間質浸潤(多発浸潤)」した状態」、「去年の定期検診では異常がなく、この一年でこれだけのモノができてしまいました。
医師の意見だと、乳管の中を這うようにして増えていたガン細胞細胞が(なので、見えなかった)突然外へ向かって爆発を起こしたようなもの、だそうです」、「「非浸潤癌として広範囲に拡がって」から、
複数個所で浸潤を始めるとそのように「あたかも急にできた」かのように見えるのです」といったやりとりがありました。
これを拝見した時、
私は自分の症状もこれに当てはまるのではと思いましたし、実際そのような趣旨の可能性について主治医にも言われましたので気になっています。
これらの可能性についてはどうお考えでしょうか?
③ 今回、広範囲であること、いつからこういう状態になっているかわからないこと(少なくともエコーでしこりはいくつか確認されていたが、MRIの広がりの結果を想像するような風にはとらえていなかったようです)、「腫瘤非形成性病変」という話は、今回の一連の診察や検査では
では聞かなかったことなどから、どうしても「腫瘤非形成性病変」では
なく、病期の進んだ進行がん、たちの悪いがん、リンパや他臓器への転移」が頭から離れません。
今回の私の場合、そのような悪いがんの確率はは少ないと思われるでしょうか?(画像もないのに無茶なご質問であることは重々承知しています。すみません)
④ ③に関連して、5~6cmという時点で、良くても病期3ではないのでしょうか?(5~6cmが1つのしこりになっているのかどうかは先生からきちんと聞いていません)
⑤「腫瘤非形成性病変」の場合、もし乳がんであるなら、非浸潤がん(病期(病期0)が最も考えられるとのことでしたが、中には病期の進んだ浸潤がんもあるのでしょうか?あるいは、浸潤がんと非浸潤がんの両方が存在存在していることも考えられるのでしょうか?(しこりもたくさんあるので)。
そもそも、「腫瘤非形成性病変」の中での乳がんの割合は高いのでしょうか?
⑥ 私は、「しこりがたくさんある」ことと「広範囲で白い影」であることの関連が上手く想像できません。
白くなっている数が多いしこり1個個1個が重なって広範囲で白く見えるのか、あるいはしこり1個1個に見えてもえても実はそれらがくっついているのか、田澤先生はどうお考えでしょうか?
⑦ 私の母も祖母も乳がんに罹患しており、遺伝的な要因は強いだろう
と思っていますが、遺伝性の場合、悪性の乳がんが多いという内容を聞いたことがあります。
先生はどうお考えでしょうか?(私自身のこともありますが、娘も2人いるので娘のことも心配です)
⑧ 手術まで「3ヶ月以内」とおっしゃっていただきましたが、これは今回の検診を受けた日から3ヶ月なのか、現在結果待ちの細胞診結果が出てから3ヶ月以内という意味でしょうか?
何も詳細な情報がない中で、これだけ多くの質問をさせていただき、本当に申し訳なく思っています。
何卒、よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
まず、ご指摘したいのは「3~4カ月の頻度の超音波と半年に1回のマンモグラフィー」です。(いささか、頻度が高すぎるようですが…)
これだけの診療をしておきながら、「あっ、しまった! 進行していた」などという事はありえないのです。
○つまりもしも癌だとしても「かなり、解り難い画像所見=腫瘤非形成性病変」を考えるのが普通です。
「田澤先生は今回の私の症状が「腫瘤非形成性病変」だと考えられたのはどういう理由からでしょうか?」
⇒冒頭の理由からです。
 「腫瘤非形成性病変」であれば、「良性と考えて、長期間経過を見ていて、癌と気付かなかった」ということがありえるのです。(本来、あってはいけないことですが)
「何か「腫瘤非形成性病変」の特徴的特徴的な症状や状態があるのでしょうか?」
⇒「シコリの様なもの(1cm程度)は以前から多数見受けられ少し気になるが」という所見である事と、「MRIで5~6cm程度の範囲」であり、担当医が「MRIを撮影しなければ(こんなに広範囲だとは)エコー検査ではわからなかった」としている点
 ★つまり、「エコーではシコリとは認識できない(ある程度の)範囲の病変=腫瘤非形成病変」という定義そのものです。
「「コメド壊死(壊死型石灰化)を伴う非浸潤性乳管癌として「乳管内のまま広範囲にひろがり」、その後に、ところどころの(乳管内の)病巣が「間質浸潤(多発浸潤)」した状態」
⇒この場合には『マンモで石灰化の拡がり』として認識されます。
 今回はこの点が全く当て嵌まりません。
「「「非浸潤癌として広範囲に拡がって」から、複数個所で浸潤を始めるとそのように「あたかも急にできた」かのように見えるのです」
⇒石灰化を伴わない非浸潤癌がこのように鳴る場合は確かにあります。
 ただし、これも今回とは異なります。
 
 ○質問者の場合には(単にMRIを撮影してみたら意外に大きかったというだけであり)『現時点でも(エコーでは)大きな変化をしているわけではない』
  ここが大きな違いです。
 ★診断手技を「エコーからMRIにかえてみたら、病変が実は大きかった」ということと、「同じ検査なのに(この場合にはエコー)突然所見が大きく変わった」とは、(似ているようで)『実は全く異なる』ことであることをご理解ください。
 つまり、(エコーで3-4カ月毎に診ていたのに)「突然(エコーの)所見が変わった」のであれば、「非浸潤癌として認識できなかったものが(複数個所で同時多発的に浸潤を始めることで)突然シコリとして認識した」という事もありえますが、(質問者の場合には)『エコー所見に変化はない』これが最も重要な点です。
 
「これを拝見した時、私は自分の症状もこれに当てはまるのではと思いました」
⇒全く「当て嵌まりません」
 質問者は「エコーでは変化なし」なのです。
 その意味で(所見が何であれ)「大きく変化したわけではない」ことが解ります。
 
「これらの可能性についてはどうお考えでしょうか?」
⇒全くナンセンスです。
 エコーで変化が無いということは「所見に変化が無い=1年でこれほどまでの物ができたとは言えない(単に、気づかなかっただけで、もともとあった病変)ということです。
「どうしても「腫瘤非形成性病変」ではなく、病期の進んだ進行がん、たちの悪いがん、リンパや他臓器への転移」が頭から離れません。」
⇒全くナンセンスです。
 冷静になりましょう。
 「エコーでは変化が無かった=所見に変化はない」 ここから目を話してはいけません。
★今回の件は
 「エコーでは怪しくないし、所見に変化がないから癌では無いだろうと思っていた所見」が、MRIを取ってみたら意外に「悪性を疑う所見だった」というだけの話です。(こういうものの代表が「腫瘤非形成性病変」なのです)
 ○担当医は「自分が長年経過をみていた病変が実は癌だった」では具合が悪いので、「急に所見が変わった」ことに(意識的に)変換しようとしているように見えます。
  実際には「US所見に変化はない」のです。
  万が一「癌だとしても」長期間変化が無い状態であることを意味している事に気付きませんか?
「今回の私の場合、そのような悪いがんの確率はは少ないと思われるでしょうか?」
⇒その担当医が「相当な藪医者出ない限り」『3~4カ月に1回超音波をしておきながら、(実は)進行した癌だった』などありえません。
「③に関連して、5~6cmという時点で、良くても病期3ではないのでしょうか?(5~6cmが1つのしこりになっているのかどうかは先生からきちんと聞いていません)」
⇒非浸潤癌は0期だし、(もしも微小浸潤があったとしても)1期となります。
「「腫瘤非形成性病変」の場合、もし乳がんであるなら、非浸潤がん(病期(病期0)が最も考えられる」
⇒当然です。
 冷静になりましょう。
 担当医は「3~4カ月に1回超音波」して、(しかも)「現時点でも超音波では癌とは思わなかった!」という程度の病変なのですよ??
 それで「もしも進行癌だった」ら、担当医の立つ瀬がないと思います。
 「相当な藪遺書」でないことを信じてあげましょう。
「中には病期の進んだ浸潤がんもあるのでしょうか?」
⇒そんな浸潤癌を「3~4カ月毎に超音波して見逃す」ことは考えられません。
「あるいは、浸潤がんと非浸潤がんの両方が存在存在していることも考えられるのでしょうか?」
⇒ある程度の大きさの浸潤癌であれば、「超音波所見で(まともな乳腺外科医なら)解ります」
 もしも浸潤部分があるとしても、「かなり小さい範囲=微小浸潤」と考えるべきです。
「白くなっている数が多いしこり1個個1個が重なって広範囲で白く見えるのか、あるいはしこり1個1個に見えてもえても実はそれらがくっついているのか、田澤先生はどうお考えでしょうか?」
⇒乳管で連続しているのです。
「先生はどうお考えでしょうか?」
⇒そんなことを心配するよりも、「細胞診では偽陰性も大いにありうるので」きちんと確定診断することを考えましょう。
「今回の検診を受けた日から3ヶ月なのか、現在結果待ちの細胞診結果が出てから3ヶ月以内という意味でしょうか?」
⇒細胞診ではなく、「きちんとした組織診断」をしてから3カ月です。
○私が言いたいのは、「担当医を信じてあげてください」ということです。
 経過を見ていた病変が「実は進行癌だった」などあり得ない事なのです。





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