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小さな腫瘍の術前化学療法について

[管理番号:8941]
性別:女性
年齢:39歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年10月15日

こんにちは、はじめまして。

私は今月乳ガンと診断されました。

右しこりの大きさ7㎜
右リンパの腫れあり(今細胞診中です)
ホルモン陽性
HER23+
Ki67 60
のルミナルBと聞きました。

今後の予定は
術前化学療法??手術??放射線??投薬
です。

そこで
①腫瘍の大きさが小さくても術前化学療法をするメリットはありますか?

②もしも原発腫瘍がpCRした場合、リンパなどの転移が手術で見逃されてしまったりしませんか?(素人の考えではそれなら手術が先の方がいいのではと思ってしまいます。)
③もしもpCRし、放射線治療、ホルモン剤を服用した場合、その後の再発転移はどのくらいあるのでしょうか。

私の癌は小さくてもとても悪性度が高いタイプなんだと落ち込むばかりです。

辛い治療にも耐える覚悟はできていますが、私にはまだ小学生の子供がいるのでまだまだ生きていたいです。
その為に少しでも再発リスクの少ない治療がしたいです。

つたない文章で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

7mmでの早期発見なのに、『私の癌は小さくてもとても悪性度が高いタイプなんだと落ち込むばかりです』というのは、何とも嘆かわしい限りです。

そんなナンセンスの責任の一端が主治医にあるとしたら、経験不足と非難されるべきでしょう。(ネットの無責任な情報が一番悪いのですが…)
何とも「がっかりする」話ですね。

「①腫瘍の大きさが小さくても術前化学療法をするメリットはありますか?」
⇒全くありません。

 最初から「小さい」のに、術前抗がん剤で「それよりも小さくして手術する」意味がどこにある??

「②もしも原発腫瘍がpCRした場合、リンパなどの転移が手術で見逃されてしまったりしませんか?(素人の考えではそれなら手術が先の方がいいのではと思ってしまいます。)」
⇒その可能性もあります。

「③もしもpCRし、放射線治療、ホルモン剤を服用した場合、その後の再発転移はどのくらいあるのでしょうか。」
⇒術前抗がん剤しても、しなくても再発率は(術前にしろ術後にしろ「普通に」抗HER2療法すれば)5%以下なのは間違いありません。

★ ステージを軽視しないように、お願いします!!