乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:7300]
性別:女性
年齢:34歳
病名:
症状:

初めて質問させていただきます。
よろしくお願いします。

昨年秋に乳がんと診断されました。

[針生検の結果]
・浸潤がん
・ER( )(+:50%)
・PgR( )(+:80%)
・HER2(+)(score3+)
・Ki67(+)(+:20%)
・ルミナルB
[治療方法]
①タキソテール+ハーセプチン+パージェ
タ(4クール)
②AC療法(4クール)
③手術(全摘予定)
④ホルモン療法(5~10年)、ハーセプチン
+パージェタ(14クール)

現在、治療の①と②が終わり来月手術予定ですが、②の抗がん剤終了から3週間経過するため手術前から④の治療をはじめていくとのことでした。
(がんの大きさは約半分程度になりました。)
私は妊娠を希望しているため先日その旨を看護師へ相談したところホルモン療法をまず2年行い、その後いったん休んで妊活してはどうか、また手術後の病理結果が出てから考えてもいいのではないかと言われました。
その際、ホルモン療法のノルバデックスを1回でも服用すると半年は妊活できないと聞きました。

そこで先生にご質問です。

1.こちらで同様の質問回答を拝見していると妊娠するならホルモン療法の前でよいとありますが、その場合 残りのハーセプチン+パージェタも出産後でよいのでしょうか。
もしそうであれば②の治療終了後どの
程度の期間をあけて妊活を始めたらよいのでしょうか。
上記のタイミングでなければ
私の妊娠の適切な時期はいつでしょうか。

看護師の言うように手術の病理結果を踏まえて考えたほうがいいのでしょうか。

2.上記の質問に付随しますが他の方の回答で卒乳後のホルモン療法開始でよいとありますが、例えば授乳期間が1年半であればその後でいいということでしょうか。
(無治療ではないとありますがあまり長い期間あくと心配になったので。)

3.妊娠出産は無治療とは違うということですが、妊娠できなかった場合、結果的に治療が遅れてしまいますが再発や予後に大きな影響はありますか。

4.妊活中や妊娠出産、授乳期間中の検診はエコーと腫瘍マーカーのみでよいのでしょうか。
(授乳中はエコーできないと言われたことのあります。)またその頻度について。

5.「妊娠出産がリスクをあげない」というのは妊娠してもしなくても再発率は変わらないという解釈でよろしいでしょうか。

6.私の祖母が同じように若年性乳がん、叔母が大腸がんで亡くなりました。
検査はしていませんがもし遺伝性の場合 再発率にかわりはありますか。

ここぞとばかりにたくさんの質問で申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

そもそも、すでに抗がん剤を終了しているようですが、受精卵凍結はしていないのでしょうか?(若いとはいえ、抗がん剤による卵巣毒性による不妊の可能性があるので、妊娠出産を考えるのであれば、抗がん剤前に、受精卵凍結はしておくべきです)

「残りのハーセプチン+パージェタも出産後でよいのでしょうか。」
→違います。

 Trasutuzumabやpertuzumabは分子標的薬ですが、これは「大きな括り」では抗がん剤の範疇となります。(これらを終了してから妊娠出産しましょう。)
 つまり 抗HER2療法(抗がん剤及び分子標的薬)→手術→妊娠出産授乳→ホルモン療法 となります。

「例えば授乳期間が1年半であればその後でいいということでしょうか。」
→その通り。

「妊娠できなかった場合、結果的に治療が遅れてしまいますが再発や予後に大きな影響はありますか。」
→そのようなエビデンスはありません。

 「半年」「1年」と区切りをつけながら実際は行っています。
  例)まずは半年間、妊活して(もしも、それまでに妊娠しなければ)その際に「再度、半年間妊活するか? それとも(妊活を諦めて)ホルモン療法を開始するのか?」というように決めていくのです。

「4.妊活中や妊娠出産、授乳期間中の検診はエコーと腫瘍マーカーのみでよいのでしょうか。」
→その通り。(半年に1回で十分)

「授乳中はエコーできないと言われ」
→誤り。(そんなことを言うような施設でのエコーは信頼に足りません)

「5.「妊娠出産がリスクをあげない」というのは妊娠してもしなくても再発率は変わらないという解釈でよろしいでしょうか。」
→シンプルに…

 術後に「妊娠出産」することで(ホルモン療法の開始が遅れますが)、(妊娠出産などせずに)「最初から、普通にホルモン療法をしている人」と予後は一緒だということです。

「もし遺伝性の場合 再発率にかわりはありますか。」
→その可能性はありますが、エビデンスはありません。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

術後の治療と妊娠出産について
性別:女性
年齢:34歳
病名:
症状:

先日はご回答ありがとうございました。
お忙しいところ恐れありますが再度質問をよろしくお願いいたします。

①「抗HER2療法→手術→妊娠出産授乳→ホルモン療法」とありますが、残り14回のハーセプチン+パージェタの期間はホルモン療法はしなくてよいということでしょうか。
(予定では残りのハーセプチン+パージェタ開始と同時にホルモン療法も始まります。
14回行ってる間は妊娠できないのでホルモン療法も行っていたほうがよいのでしょうか。)

②残りのハーセプチン+パージェタ終了後、どのくらいの期間をあければ妊活できるのでしょうか。

③「妊活について半年、1年と区切りをつけて行う」とありますが、1年半、2年など最大どのくらい妊活にさける期間があるのでしょうか。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「①「抗HER2療法→手術→妊娠出産授乳→ホルモン療法」とありますが、残り14回のハーセプチン+パージェタの期間はホルモン療法はしなくてよいということでしょうか。」
→ホルモン療法は併用します。(分子標的薬は副作用が殆どないので、ホルモン療法は併用するのが一般的です)

「②残りのハーセプチン+パージェタ終了後、どのくらいの期間をあければ妊活できるのでしょうか。」
→3か月

「③「妊活について半年、1年と区切りをつけて行う」とありますが、1年半、2年など最大どのくらい妊活にさける期間があるのでしょうか。」
→そんな「数字」は存在しないし、最初から「そんな先」を考えることは、極めて不適切(不健全)。

 (前回、コメントしたように)「半年」「1年」と区切りを決めて、(もしもその間が駄目だったら)「その際に」考えるべきことです。(物事には、必ずしも「正解」など存在しないことを学びましょう)

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

術後の治療方針について
性別:女性
年齢:34歳
病名:
症状:乳がん

以前、術後の治療と妊娠出産について質問させていただいた者です。
先日 全摘の手術を行い病理の結果が出ました。
今後の治療方針についてお伺いできればと思います。

◯乳がん診断時(H30.9)
・4.1×3.8cm
・ルミナルB 陽性
・抗がん剤治療(タキソテール+ハーセプチン+パージェタ、AC療法)

◯術後の病理結果
・1.2×1.1cm
・リンパ節への転移なし。

・ER(+:100%)
・PGR(+:50%、30~80%)
・HER2(-)(score0)
・ki67(+)(+:10%)
・ルミナルB 陰性

◯今後の治療方針
・残りのハーセプチン+パージェタを14回行う。

・ホルモン療法
・まだ決定ではないがゼローダの服用。

そこで先生にご質問なのですが、
①サブタイプがルミナルB陽性から陰性へ変わりました。
残りのハーセプチン+パージェタは行ったほうがいいのでしょうか。

(もし必要ないのであれば以前質問させていただいた通りノルバデックスを休薬して妊活を考えています。)

②ゼローダの服用はしたほうがいいのでしょうか。
(医師からは抗がん剤治療で小さくはなったが生き生きしたがんが残っていた。
手術で取り残しはないがゼローダを服用したほうがいいかもしれない、と言われました。)

③近親者に若年性乳がんで亡くなった方がいます。
検査をしてないので確定ではありませんが、もし遺伝性乳がんと分かった場合 治療方法は変わってきますか。
検査しようか悩んでいます。

以上質問は3点です。
よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「①サブタイプがルミナルB陽性から陰性へ変わりました。」
⇒このケースでは…

 (術前の抗HER2療法により)「HER2陽性の癌細胞が選択的に破壊されて、HER2陰性のものだけが生き残った」と解釈します。

「残りのハーセプチン+パージェタは行ったほうがいいのでしょうか。」
⇒その通りです。(乳腺にはHER2陽性の癌細胞がなくなったと解釈したとしても、「術後のターゲット」である「全身にはHER2陽性の癌細胞が残存しているかもしれない」と考えるからです)

「②ゼローダの服用はしたほうがいいのでしょうか。」
⇒絶対に行ってはいけません。(適応外診療です)

   以下を熟読してください。
 『今週のコラム 182回目 乳癌診療の基本Ⅱ vol.6 長いことanthracyclineの時代が続いたので「本当にアンスラサイクリン抜きでいいの?」抵抗がある医師も多いのです
 『今週のコラム 136回目 決して適応外診療を勧めることはありません。今回のガイドラインの記載には正直、迷惑であり驚いています

「もし遺伝性乳がんと分かった場合 治療方法は変わってきますか。」
⇒全く変わりません。





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