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術後抗癌化学療法の選択

[管理番号:3365]
性別:女性
年齢:54歳
T2N0M0でステージⅡA、Ki67:50%のトリプルネガティブの乳癌と診断されました。
術前化学療法か術後化学療法のどちらかをとるか迷いましたが、もし効果がなくこのまま大きくなってしまったことを考えると怖くなり先に左乳房全摘をしていただくことにしました。
そこで術後化学療法に関してお尋ねしたいのですが、担当の先生からは
アブラキサンの後、FECをそれぞれ3か月行うと言われています。
過去の回答ではECまたはACの後、タキサン系を用いられていることが多い気がするのですが、FECに入っているフルオロウラシルは副作用が強いということも聞いており不安です。
これで大丈夫かどうかアドバイス頂けると心強く思います。
お忙しいとこと恐縮ですが宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
アブラキサンのような(術前術後補助療法としては)「適応外の薬剤」を好む医師(特に腫瘍内科医)がいますが、現に慎むべきです。
「そこで術後化学療法に関してお尋ねしたいのですが、担当の先生からはアブラキサンの後、FECをそれぞれ3か月行うと言われています。」
⇒アブラキサンは適応外です。
 普通のタキサン(パクリタキセル毎週投与 > ドセタキセル3週毎投与)とすべきです。
「過去の回答ではECまたはACの後、タキサン系を用いられていることが多い気がするのですが、FECに入っているフルオロウラシルは副作用が強いということも聞いており不安」
⇒AC又はECとすべきでしょう。
 NSABP B-36という臨床試験で「AC4回とFEC6回が同等」であることが解っています。
 それなのに何故、担当医はFECに拘るのでしょうか?
○トリプルネガティブの術後療法は「アンスラサイクリン+タキサン」となります。
 EC(AC)x4 ⇒ weekly PTX がいいです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

前回お世話になった者です。
先生はお忙しいにも関わらずこの様に質問に答えて下さり大変感謝しております。
いつも不安になると田澤先生のサイトを見てくじけそうな心を落ち着かせています。
T2N0M0でステージⅡA、Ki67:50%のトリプルネガティブの乳がんと術前診断されておりまして、左乳房全摘の後、田澤先生に勧めていただいたweeklyパクリタキセルとEC療法を行っている最中です。
質問なのですが
術前センチネルリンパ節生検では陰性でしたが、術中のセンチネルリンパ節生検では5個中、微小転移が1個見つかりました。
腋窩のリンパ節郭清はしておりません。
術後の病理検査の結果は
組織型:乳頭腺管がん、硬がん
ホルモン感受性:なし(ER 0%、PgR 0%)
組織学的異型度:グレード3
脈管浸潤:あり
HER2: 1+(陰性)
Ki67:67%
T2N1M0のステージⅡBとステージが変更となりました。
核グレードやKi67値が術前診断よりも上がっており、また微小転移があったことも非常に不安です。
生存率や再発率はどのくらいになりますでしょうか?先生の豊富なご経験からもご意見いただければ心強い限りです。
どうか宜しくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「核グレードやKi67が術前診断よりも上がっており」
⇒サンプリング検査である針生検と「手術標本」で異なるのは、むしろ当然です。
 ♯ぴったり一致する可能性は極めて低いと言えます。
「また微小転移があったことも非常に不安」
⇒微小転移は「予後とは無関係」という統計結果があります。
 無視して構いません。
「生存率や再発率はどのくらいになりますでしょうか?」
⇒10年生存率は76%
 再発率は24%となります。

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