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術後治療についての迷い

[管理番号:5368]
性別:女性
年齢:57歳
先生のお考えをお伺いしたく、失礼いたします。
昨年(平成年)10月、乳頭からの血性分泌で異常に気付きました。
地元の病院で検査をした結果、経過観察と言われましたが、不安がぬぐい切れず、
遠方のクリニックに転院し、改めて検査の後、この7月下旬に手術手術となりました。
温存手術が可能ということで、直径1.9センチのしこりを含めめ、1/6扇状に切除しています。
そして昨日、術後の病理検査の結果を聞きに行ったところ、以下のようになりました。
 浸潤性乳管癌(硬癌)+広範な非浸潤癌
 浸潤部の大きさ 0.5cm
 脇の下リンパ節転移 なし(0/1)
 多臓器転移 なし
 ステージⅠa (早期乳癌)
 核異形度 3
Ly(-)
V(-)
 断端(-)
ER  2+1=3/8
PgR  0
Her2  0 (ほぼトリプルネガティブ)
Ki67  30~50%
 再発リスク 低~中間
 
 術後治療として以下
 ①抗癌剤(3週間に1回を合計4回)+放射線(ホルモン治療療)
 ②放射線(ホルモン治療)
 のどちらかを選択するよう提示されましたが、即答はできず、考える時間をいただきました。
主治医もどちらか決めかねているようでした。
次回の診察時に答えを出さなければなりません。
 お忙しい中、恐縮ですが、以下の点について先生のお考えをお聞かせいただけませんでしょうか?
〇主治医は浸潤部の大きさが0.5cmでぎりぎりのところだし、抗癌剤治療をしても生存率は1%しか違わないと言われたのですが(聞き間違いかもしれませんが)それなら大した違いはないので、抗癌剤治療をしなくても良いように思うのですが、いかがでしょうか?
〇浸潤部が0.5cmとは言え、数か所点在していた事、核異形度3である事、Ki67が30~50%である事などから、
今、できる事(抗癌剤治療)は、全てしておいた方が良いのではとも思い、決めかねています。
〇ERの値が0ではない場合、ホルモン療法の効果は期待できるのでしょうか?
〇抗癌剤治療をするとしたら、どういった治療が考えられますか?
〇抗癌剤治療と放射線治療の順番を逆にする事は間違いですか? 放射線治療をする事は決定しているので。
先生の回答中の「トリプルネガティブでも早期であれば、予後はいい」に救われる思いでいます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
浸潤径5mmでは抗癌剤の適応はありません(NCCNのガイドライン)
「抗癌剤治療をしなくても良いように思うのですが、いかがでしょうか? 」
⇒その通りです。
「〇ERの値が0ではない場合、ホルモン療法の効果は期待できるのでしょうか?」
⇒浸潤径の大きさからしても(期待される効果と副作用のバランスから)勧めません。
「〇抗癌剤治療をするとしたら、どういった治療が考えられますか?」
⇒あまり勧めませんが…(やるとしたらTC)
「〇抗癌剤治療と放射線治療の順番を逆にする事は間違いですか? 放射線治療をする事は決定しているので。」
⇒その通りです。
 「迷っている間に(どうせやると決まっている)放射線治療を行ってしまう」というのは、日常的によくある選択です。
「トリプルネガティブでも早期であれば、予後はいい」
⇒5mmの浸潤癌で再発を気にする必要はありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

術後治療についての迷い
性別:女性
年齢:57歳
以前、先生にこの状況で、化学療法は必要かどうかお尋ねしたところ、浸潤部の大きさからして、必要ないとのお返事をいただいておりました。
しかし、主治医から「化学療法(TC)をすることで、再発リスクは20%から10%になるので、やった方が良い」と言われ、その方向で決断し、事前の血液検査を受けました。
その結果、B型肝炎抗体が陽性だった為、再度の血液検査を終え、今、その結果待ちです。
検査結果をもとに、化学療法をするかどうかとなります。
ネットなどで調べてみると、B型肝炎抗体陽性の場合、化学療法を行うことで免疫機能が下がり、B型肝炎が発症し、中には重症化して死に至る場合もあるようで、不安です。
質問1・・・TCをすることで再発リスクは20%→10%になるという見解は先生も同様ですか?
質問2・・・化学療法中は発症しないような薬剤が同時に投与されるとは思いますが、そのようなリスクを冒してまで、
化学療法を選択した方がよろしいでしょうか?
また、その方法で肝臓の病気の活性化は防ぐことができるのでしょうか?
質問3・・・そもそも私の場合、分類は、ルミナールBなのかトリプルネガティブなのでしょうか?
質問4・・・私の場合はオンコタイプDXの検査は無意味なのでしょうか?
先生のお考えをお聞きしたく存じます。
どうかよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
大変、失礼ですが…
私の回答は前回と全く同様『浸潤径5mmでは抗癌剤の適応はありません(NCCNのガイドライン)』となります。
それに対して、担当医が抗癌剤を勧めたからといっても、(私にとっては)「状況は全く」変わりません。
冷静に考えてみましょう。
もしも10%も再発率の改善が期待できるのであれば、「ガイドラインで勧めない」のはおかしいと思いませんか??
当然、『抗癌剤の効果が殆ど期待できない』ので、(ガイドライン上)「適応外」となるのです。
(質問者が私やガイドラインではなく)「担当医を信じて、治療を行う」ことを責めているのではありません。(そこのところを勘違いされないでください)
ただ、全く治療方針が異なるものを選択したことに「私が、回答」することは「無意味どころか有害」でしょう。
☆ 方針の全く異なる私の意見ではなく「担当医」と相談すべきです。

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