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術後の治療について

[管理番号:4512]
性別:女性
年齢:48歳
田澤先生
おはようございます。
いつも先生のご回答やコラムを拝見させていただき、参考にさせて頂いたり、安心したりと本当に助けられています。
今回質問させていただきたくメールしました。
1月(下旬)日に温存手術を受け、病理の結果が出ましたので来週から治療予定です。
結果は浸潤性乳菅癌(乳頭腺癌)
浸潤径 1×2mm最大、その他1mm以下の微小浸潤が多発(先生のお話だと怪しいものも含めても10個はいかない)
乳菅内進展を含む腫瘍径 43×16×39mm
波及度 乳腺内
核異型2点、核分裂像1点、unclear Grade1
脈管侵襲(ly0.v0) リンパ管内、静脈内なし
病期 T1aN0M0 ステージ1
生検時、HER2は30%でしたが、術後の浸潤癌が小さいのでこれは気にしなくて良いとのことでした。
質問ですが
①腫瘍径が4cm以上でも浸潤癌が2mmとのことなので、先生が以前回答されているようにステージ1ですよね?
②断端1mmのところに浸潤がんがあったとの事で、今後の治療は放射線を5週間プラス1週間照射、化学療法は不要。
この治療で問題ないですか?ホルモン受容体の発現は確認中で今月中にわかるかどうかとのことです。
③手術で取り切れなかった浸潤がんも放射線でなくなりますか?
④再発率を教えてください
⑤術後、ドレーンが入っていた胸の下が未だに腫れて痛むのですが、大丈夫でしょうか?
色々質問して申し訳ありませんがご回答よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①腫瘍径が4cm以上でも浸潤癌が2mmとのことなので、先生が以前回答されているようにステージ1ですよね?」
⇒その通りです。
「②断端1mmのところに浸潤がんがあったとの事で、今後の治療は放射線を5週間プラス1週間照射、化学療法は不要。」「この治療で問題ないですか?」
⇒そう思います。
「③手術で取り切れなかった浸潤がんも放射線でなくなりますか?」
⇒断端陰性なのだから、「取りきれなかった」わけではありません。
「④再発率を教えてください」
⇒浸潤径10mm以下では9%となりますが…
 浸潤径2mmでは、殆どゼロだと思います。
「⑤術後、ドレーンが入っていた胸の下が未だに腫れて痛むのですが、大丈夫でしょうか?」
⇒それは実際に診察していないので不明ですが…
 徐々に改善するとは思います。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生
先日はご回答ありがとうございました。
先生のおかげで、前向きに治療が出来ています。
先生にメールしていなければ、本当に抗がん剤が不要だったのだろうかと放射線治療をしている間もきっと不安な気持ちで治療を受けていたと思います。
今回また質問させていただきたくメールいたしました。
① 術後のホルモン受容体の結果が出まして、5つ中4つが陰性で1つが陽性で結果、12%なのでホルモン治療はしなくてもいいとのことでした。
浸潤がんが2mmなので、1つ陽性のがんを薬で治療するより、副作用の方がよくないと担当の先生はおっしゃっていました。
田澤先生も同じお考えでしょうか?
②放射線治療も半分を終えようとしていますが、以前から痛みのあったドレーンを指していた部分がずきずき痛みます。
これも治療の影響でしょうか?担当の先生は術後の後は引き攣るような痛みはあるが、ずきずきはしないから、手術の影響ではないだろからと経過観察になりました。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「田澤先生も同じお考えでしょうか?」
⇒ホルモン感受性がどうあれ…
 浸潤径2mmでは無治療とします。(全身療法に関しては)
「担当の先生は術後の後は引き攣るような痛みはあるが、ずきずきはしないから、手術の影響ではないだろからと経過観察になりました。」
⇒実際に診療している担当医以上のことを私が推測することは困難です。(信じてあげましょう)