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術後の病理診断

[管理番号:8039]
性別:女性
年齢:49歳
病名:
症状:

初めて質問させて頂きます。

術前診断は浸潤性乳管癌腫瘍7ミリ、ルミナールAでした。
その後のMRIで乳房全体がモヤモヤ白く映っていたので全摘を選択しました。
ほとんど大丈夫だろうといわれていたリンパ節転移でしたが1/2に1.8ミリの微小転移がありました。
レベル1を郭清しております。

その後の病理診断で、浸潤部が見つからず、病理結果がストップしております。

先生は探さなくては見つからない小さなところからたまたまリンパ節に転移してしまったのだろうとおっしゃっておりました。

オンコタイプもする予定ですがサブタイプがわからないと進まないということでした。
このまま浸潤部がみつからないということはあるのでしょうか。
また、一般的にリンパ節郭清はレベル2までしている方が多いと思いますがレベル1だけの郭清でよかったのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「このまま浸潤部がみつからないということはあるのでしょうか。」
→あります。

 もともと浸潤部分が小さかった場合、組織診で(浸潤部分が)取りきれてしまったというケースです。
 その場合には、(サブタイプは)術前組織診断で決定します。

「また、一般的にリンパ節郭清はレベル2までしている方が多いと思いますがレベル1だけの郭清でよかったのでしょうか。」
→そもそも…
 微小転移では(レベル1どころか)「追加郭清をしない」ケースが多いです。
 『今週のコラム 163回目 乳癌診療の基本2 腋窩リンパ節の取り扱い 「そりゃ、もう大騒ぎさ」』をご参照のこと

 
 


 

質問者様から 【結果2 】

浸潤部がありませんでした
性別:女性
年齢:49歳
病名:浸潤性乳管癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

術後の病理診断では浸潤部が見つからず、最初の生検で取ったものをオンコタイプに出すことになりました。本当はリンパ節に転移していたものを出して頂きたかったのですが、胸にあるものでないと送れないということでした。

<Q&A結果>