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受診後の疑問に関して

[管理番号:3097]
性別:女性
年齢:37歳
おはようございます
昨日、江戸川病院を受診しました○○○○子です
15時前に午後の一番目に診察して
いただいだものです
丁寧に診察して頂きありがとうございます。
遠方からいきましたが、受診して良かったです
その時は、自分に余裕がなく、先生が説明してくださったと思うのですが、帰ってきてから数点疑問が出てきてしまいまして、質問いいですか
このコーナーの主旨に反しているよようにも感じますが、申し訳ありません
1 左側の上方にあったもの(以前センイ線種を切除したところに再びできたもの)は葉状腫瘍ではなく過誤腫と思っていいですか?
もし、先生があたしのしこりが葉状腫瘍疑った場合は生検されますか?
今回その部位は生検しなかったので大丈夫と思っていいですよね。
2 マンモグラフィーでは石灰化が多数ありましたが、良性のものと思っていいですか?
(腫瘍を生検して頂いたのでその結果が全てではあると思いますが)
マンモグラフィーに石灰化以外で悪性腫瘍を疑う所見ありましたか?
3 マンモトームとバネ式針生検の先生の使い分けとか基準とかありますか?
針で刺した感触で悪性の場合はなんとなくわかったりしますか?
あたしの場合は、どうでしたか?
結果がでるまで心配しても、しかたないとは思うのですが、少しこころの準備を、とも思いまして、
返答に困ってしまうかと思いますがよろしくお願いします
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者は地元で「確定診断を得られないまま」(不安ななか)多数のしこりを経過観察されている状況だったので、この日を最後に「心配から解放されるように」と、私が気になる所見は全て精査(右の2箇所をマンモトーム生検、左は1箇所でバネ式針生検で)しました。
受診時にもお話したつもりでしたが、必ずしも伝わっていなかったので再度ここに記載いたします。
○左右に多数の所見がありましたが、上記「3箇所」以外は問題有りません。
○私は自分が行う生検には絶対的な自信をもっており、その結果は「100%」です。
 今回の結果が良性であれば、全く問題ありません。(経過観察は不要です)
○マンモグラフィーは粗大石灰化の所見のみであり、(昨日もお話したように)「線維腺腫にできるタイプの粗大なもの」であり、全く問題ありません。
「1 左側の上方にあったもの(以前センイ線種を切除したところに再びできたもの)は葉状腫瘍ではなく過誤腫と思っていいですか?」
⇒昨日お話しましたが…
 画像上は「過誤腫」だと思います。
 ただ、「組織を取ってみると線維腺腫と診断される」ことはあります。
 葉状腫瘍ではありません。
 
「もし、先生があたしのしこりが葉状腫瘍疑った場合は生検されますか?
今回その部位は生検しなかったので大丈夫と思っていいですよね。」
⇒まさに「その通り」です。
 今回の診療で「質問者には、もう心配する必要がない」ように(気になるところは)「全て検査した」のです。
 
「2 マンモグラフィーでは石灰化が多数ありましたが、良性のものと思っていいですか?」
⇒その通りです。
 
「マンモグラフィーに石灰化以外で悪性腫瘍を疑う所見ありましたか?」
⇒ありません。
 
「3 マンモトームとバネ式針生検の先生の使い分けとか基準とかありますか?」
⇒あります。
 できるだけ「低侵襲で」と「組織診は100%の確定診断でなくてはならない」の2点を両立させています。
 この場合「右」は「病変が必ずしも均一では無い」ので「マンモトームを選択」しました。
 「左」は「明らかな粗大石灰化を伴った線維腺腫の所見」であり、「病変は(金太郎飴のように)均一で間違いない」ので、こちらは「バネ式の針生検」を選択しています。
 
 何故「バネ式では不均一の腫瘍の場合には100%確定診断とは言えない」のかと言うと、『バネ式では組織採取がサンプリングの域を出ない(量が少ない)、つまり採取していない部分に癌があるのでは?という確率が残る』のです。
 それに対して(マンモトーム生検は削るように採取するので)『病変全体を削り取る事さえ可能なのです。 その分あらゆる部分を採取できるから、病変を逃す可能性が無い』という違いがあります。
 
「針で刺した感触で悪性の場合はなんとなくわかったりしますか?」
⇒これは「全て」ではありません。
 細胞量が多い癌の場合は「ザクザクした感じ」がありますが、「癌の中にも線維成分の多いもの(硬癌など)」もあるし、「線維腺腫の中にも比較的細胞成分が多いものもあるし、線維化の強い乳腺症は硬癌とは区別できない」です。
 
「あたしの場合は、どうでしたか?」
⇒右は「細胞成分が多いタイプではない」線維化が強いようです。(線維化の強い乳腺症でも説明可能です)
 左は典型的な「石灰化を伴う、凄く硬い」線維腺腫の感触でした。
 この硬さでは「前医で細胞診が検体不足」となったことも頷けるものです。
(細胞診の細い針では歯が立たないし、線維化や硝子化が進んで細胞は少ないと思います。)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

「再質問管理番号」が3092と入力されていました。
内容から3097 としています。
ホームページ管理者
 
6月3日に生検して頂いた○○○○子です
質問に丁寧に答えて頂きありがとうございます
生検後の傷に関してお聞きしたいのですが、
翌日には固定のテープを外しましたが、皮膚と茶色のテープの境界線あたりがミミズ貼れと少し膿んできてしまいました。
家にゲンタシン・リンデロン軟膏はあります。
塗布したほうがいいですか?
それと針をさした場所に貼ってあったステリーストリップ?もはがれてしまいました
自分はケロイドになりやすいのですが、やはり同じように貼っていたほうがいいですよね?
しこりに関してですが、
前医では、今年に入り
右乳房6時
左乳房12時
7時
9時(石灰化もあると)
にしこりを指摘されてしました。
今回先生にみていただき、生検した場所以外は心配ないというお言葉をいただき安心しました。
(診察時の記憶がありましたら)
そこあたりはどのように解釈したらいいですか?乳腺の軽い変化なのか・・など
お忙しい中申し訳ありませんが、分の体のことをしっかり把握しておきたいのでよろしくお願いします
再質問管理番号:3092
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
所謂「テープ負け」ですね。
膿んでいるわけではなく、「擦過傷に伴う皮膚の浸出液」ですね。
綺麗にしていればすぐに改善します。
「家にゲンタシン・リンデロン軟膏はあります。」「塗布したほうがいいですか?」
⇒程度次第ですが…
 心配ならば「塗っておいて」間違いはありません。
 
「やはり同じように貼っていたほうがいいですよね?」
⇒ケロイド体質であれば、それがいいです。
 
「そこあたりはどのように解釈したらいいですか?乳腺の軽い変化なのか・・など」
⇒(精査の不要な)線維腺腫や乳腺症です。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

こんにちは。
お忙しい中、度々質問して申し訳ありませんが、教えて頂けるとありがたいです。
6月3日に生検をしていただきました。
マンモトームをした右側からいまだに血乳がありますが大丈夫でしょうか?
2才2か月の息子に一日1から2回授乳しています
翌日からあげていますが、あまり授乳はよくないですか?
余計刺激になって血乳が止まらないのなら、一時中止したほうがいいですかね
マンモトーム受けた方向(10時)から単こう性にあります始めは血性。
いまはすこし茶色かかったら赤です。
搾ると出る感じで、自然にたれでてくることはありません
マンモトームの影響と考えていいですか?
それとも悪いものなのか…。
左の針生検側からはうっすらピンクの乳汁がでます
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
腫瘍は通常,乳管にできます。
これをマンモトーム生検すると、腫瘍からの出血が「その乳管」を流れて、先端(乳頭)から出る事は珍しくありません。
その腫瘍からの出血が治まれば「乳頭からの血液」も自然と治まります。
「マンモトームをした右側からいまだに血乳がありますが大丈夫でしょうか?」
⇒ マンモトーム後の「治癒」に対する不安ですか?
  大丈夫です。
  一時的に(小さな)「血腫(血の塊)が溶けて」乳管を通って、出てきているようですが、暫く続く事はあっても必ず治まります。
  (それとも)
  「血性分泌の原因となるような」新たな病変に対する不安ですか?
  大丈夫です。
  因果関係(マンモトームによる出血⇒乳管を通って出てくる)が解っているのだから、「それ以外の原因の可能性」をあれこれ考えているとしたら、それは明らかに杞憂です。
 
「翌日からあげていますが、あまり授乳はよくないですか?」
⇒無関係です。
 
「マンモトーム受けた方向(10時)から単こう性」
⇒まさか、「新たな病変に対する心配をしている」のではないでしょうね?
 因果関係は明らかです。
 明らかな杞憂です。
 
「マンモトームの影響と考えていいですか?」
⇒当然です。
 因果関係は明らかです。
 
「それとも悪いものなのか…。」
⇒冷静になりましょう。
 世の中に、「そんな偶然」はそうはありません。
 そういうものを「杞憂」と言います。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

こんにちは。
いつも親切に質問に答えていただきありがとうございま
す。
貴院で、マンモトーム・針生検をしていただきました。
病理の結果をいただき、安心しました。
数点質問なのですが、
1、 生検した3箇所(マンモトーム生検2箇所・針生検1箇所)のしこり
が以前より硬く・大きさも増大しています
 特に変化が大きいのは、右上(マンモトーム生検実施)で以前6×5ミリ
程度であったものが深さ1.5cm程度・長さ2cm程度になっていますが、
一時的な変化でしょうか?
 元の大きさに戻るまでどれぐらい時間かかりますか?
6月3日に実施しました
2、 マンモトームで右上は乳腺症という結果が出ましたが、増大して
きているととらえてしまうと、葉状腫なのでは?とよからぬ心配をして
いまして。
マンモトームをしても、実際摘出したら葉状腫だったということはあり
ますか?
考えることが無駄かもしれませんが、マンモトームをして刺激になり組
織が乳腺症か
ら葉状腫に変化することはないですよね?
お忙しい中、申し訳ありませんが、回答いただけると助かります
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
何故、それ程までに心配するのか全く理解できません。
最初のQandAでお答えした様に、「今回で、完全に心配から解放されるように」と思い検査をしています。
其の検査結果は「満足いくもの」であり、100%確実です。
以下に、最初の回答を抜粋させてもらいます。
質問者は地元で「確定診断を得られないまま」(不安ななか)多数のしこりを経過観察されている状況だったので、この日を最後に「心配から解放されるように」と、私が気になる所見は全て精査(右の2箇所をマンモトーム生検、左は1箇所でバネ式針生検で)しました。
受診時にもお話したつもりでしたが、
必ずしも伝わっていなかったので再度ここに記載いたします。
○左右に多数の所見がありましたが、上記「3箇所」以外は問題有りません。
○私は自分が行う生検には絶対的な自信をもっており、その結果は「100%」です。
 今回の結果が良性であれば、全く問題ありません。(経過観察は不要です)
○マンモグラフィーは粗大石灰化の所見のみであり、(昨日もお話したように)「線維腺腫にできるタイプの粗大なもの」であり、全く問題ありません。