[管理番号:1266]
性別:女性
年齢:27歳
初めまして、宜しくお願い致します。
現在授乳中でもう卒乳をしなければと考えている時期です。何ヶ月か前に左胸の上部(内側)に何かしこりのようなものがあると感じました。
とりあえず近くの婦人科に行きました。先生からは専門ではないけど一応診れますと言われたので診てもらいました。
すると、確かにしこりがあるようだが見にくいので授乳中だし紹介状を書くから細胞を採る検査をしてもらった方が良いかと思うと言われました。
そしてその日にそのしこりがなくなったように感じたので先生に電話して、説明すると、「なくなったかな?エコーでは液体のようになかったから不思議だ」と言われました。
別の日に紹介状を持って乳腺外来に行きました。
その日はしこりが自分でもあまり感じられなかったのですが受診しました。
するとマンモを撮りたいと言われましたが、レントゲンの先生が、授乳中だし若いのでマンモは意味がないと思うという事で中止になりました。
結局、触診とエコーで診て綺麗だったので大丈夫と思いますと言われました。
でもやはり何日か後にも、しこりが気になったのでもう一度同じ乳腺外来の別の先生に診てもらいました。
触診は問題なかったのですが、エコーで左胸の外側に石灰化がいくつか見えると言われ、マンモをすすめられましたが、やはりまたレントゲンの先生におススメしないと言われ中止になりました。
授乳が終わっているであろう半年後にもう一度来てくださいと言われました。
ですが、すごく不安になりまた別の病院(乳腺外来)に行きました。エコーで診てもらうと「何もなく綺麗です。何が石灰化に見えたのかはわかりませんが。。それにマンモは40歳以下で撮ると身体に対する悪影響の方が心配されるので普通は撮らないからやめた方がいい」と言われました。
その先生には一年後も来なくて大丈夫だと。
ですが、やはり左胸がチクチク痛かったり、どうもシコリが感じられるのでまだ不安でなりません。
そのシコリは左手を上げるとその場所からなくなり、下ろすとまた帰ってくる感じです。
石灰化は癌の初期症状にも見られると聞きましたし不安でなりません。
どうすれば良いでしょうか?宜しくお願い致します(T_T)
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私がこのメール内容を読む限り、「心配無い」と思います。
まず大事なことは「石灰化はマンモグラフィーの所見」だということです。
最初の病院での2人目の医師が超音波で「石灰化がいくつか見える」とコメントして
いるようですが、無意味なコメントと言えます。
もしも「超音波で石灰化らしき所見」が見えたとしても、それは「良性所見」と言えるのです。
★癌を疑う石灰化は「超音波で見えない」もしくは「超音波で見える時には、それに
伴う腫瘍も見える」のです。
別の病院の医師のコメント『「何もなく綺麗です。何が石灰化に見えたのかはわかり
ませんが。。それにマンモは40歳以下で撮ると身体に対する悪影響の方が心配される
ので普通は撮らないからやめた方がいい」』の方が妥当なコメントと言えます。
ただ、私は「20代で検診目的のマンモは無用」とは思いますが、「自覚症状が有る
場合」には「20代でもマンモは許容される」と考えます。
回答
「石灰化は癌の初期症状にも見られると聞きましたし不安でなりません」
⇒「超音波で石灰化(らしく)見えた」ことは忘れて結構です。 全く無意味な所見です。
おそらく「マンモグラフィーを撮影」しても「石灰化は無い」か、もしくは「授乳
に伴う、明らかな良性石灰化」でしょう。
ただ、「別の病院の医師の超音波所見を信じれば」所見は何も無い可能性が濃厚です。
○今回は、結果として3人の医師に「超音波をしてもらっている」ので「何も心配す
る必要はありません」
質問者様から 【質問2】
先生に回答をいただきまして、なんだか少し安心しました(>_<) ですが、最近左の乳首の上辺りがチクチク頻繁に痛むもので、その時やはりすごく不 安になります。某タレントさんのように乳頭の裏に癌があるのではないかとか、左胸 の上部内側にに自分で触れるしこりのようなものが悪い物なのではないかとかやはり スッキリ安心する事ができません。授乳期に胸がチクチクする事はよくありました が、最近本当に頻繁なのです。悪いしこりは腕を上げたりしても場所が変わる(動 く)事はないのでしょうか?まん丸ではなく、少し細長いように感じます。痛みはほ ぼありません。 考え込む性格なのが良くないのですが、やはり一度石灰化があると言われたのが頭か ら消えず、乳ガンの初期症状だったのか?など考えてしまい不安でなりません。どう ぞ宜しくお願い致します(T_T)
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
某タレントの件もあり、「心配される」気持ちは伝わります。
ただ、結果として「3人もの医師」が超音波をして「しこりを見つけていない」ので
すから、これを「疑う」のは少々行き過ぎでしょう。
「某タレントさんのように乳頭の裏に癌があるのではないか」
⇒これは「まともな乳腺外科医」であれば、「見逃す事はありません」
今回の3人の医師全員が「まともでない」可能性は「天文学的数値としてありえな
い」と断言します。
♯某タレントさんの場合はどうだったのかを推測することは止めにしておきますが…
「一度石灰化があると言われたのが頭から消えず」
⇒石灰化に「こだわりを持って診療してきた」私から再度コメントさせてもらいます。
「超音波での石灰化所見」など、何の意味もない所見です。「質問者を不必要に心
配させている以上、無意味どころか、とんでもない診断」といえます。