乳がんは早期発見、早期治療で治せる癌です。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:5549]
性別:女性
年齢:29歳
はじめまして。
現在1歳の子供の授乳中で、先日左胸上部にいくつか硬いしこりを感じ乳腺外科を受診しました。
触診は異常なしでしたが、左胸に3つエコーに映るものが見つかりました。
(私が気になっていたところは異常なしでした)
①乳頭からみて脇側の横に黒い楕円のようなツルッとした丸の中の下の方に白い小さな影(モヤモヤした感じ)があるもの(7~8mm)
②上部に小さな石灰化(①より小さい)
③乳頭からみて内側の横に嚢胞あり(①より小さい)
先生(乳腺専門医)はエコー(カラーにはせず白黒のみ)しながら「授乳によるものですね」と言っていました。
①は『ほぼ良性の腫瘍でいいと思う』と言っていました。
私が心配そうにしていると、断乳して半年くらい経って生理が定期的にくるようになったら細胞診などで正確に診断できますと言われました。
今すぐ何かしなければいけないものはないので、断乳も好きな時にしていいと言われました。
質問としては、以下の通りです。
・早めの断乳をし、検査を半年経ったらするのをおすすめしますか?
授乳は乳がんリスクを下げると聞いたことがあるので、1歳半くらいまでは授乳しようかなと考えていました。
・授乳期間が乳がんリスクを下げるというのは、1年授乳すればもう十分で、1年半も2年も変わらないのでしょうか?
・①~③で悪性の可能性があるのは、やはり①でしょうか?
①のエコーの映り方から調べると、乳管内乳頭腫や嚢胞内乳頭腫と出てきましたが、授乳中なのでミルク嚢胞や乳瘤なのかな?とも思いました。
・先生の言葉『良性の腫瘍』や『授乳による』からどちらともとれますが、田澤先生はどういう意味だと思いますか?
・熟年の乳腺専門医だったのですが、良性腫瘍なのか、または乳瘤やミルク嚢胞なのかほぼ検討をつけられるものなのでしょうか?
・このような嚢胞は断乳すると半年くらいで消えるのでしょうか?
・エコーで良性腫瘍や乳瘤等とほぼ判断されるものが悪性であることは何%くらいあるのですか?
・嚢胞内腫瘍の場合、細胞診では正確な結果が出ない可能性もあり、針生検だと袋が破れてもし悪性ならがん細胞が散らばる可能性があるので、最初から手術で取り除いてもらうのを希望した方がいいのでしょうか?
・細胞診が不明確なことが多いのであれば、たとえミルク嚢胞だと細胞診で出ても、それを信じて1年毎の経過観察で良いのか不安になりますが、それは信じて良いのでょうか?
授乳中でも細胞診が出来ると読んだことがありますが、その結果は信頼して良いのでしょうか?
・約1年弱前(産後2ヶ月重度の乳腺炎発症後数週間後)にも健康診断時に乳腺エコーを受け、結果は異常なしでしたが、①と同じ箇所を何度も検査技師さんがエコーで見ていたのを思い出しました。
その時は異常なしとの結果でしたが、授乳中で判断がつかなかったり、
乳瘤やミルク嚢胞と判断され大したことないから伝える必要もないと思われたので、異常なしと結果が来たのでしょうか?
・約1年弱前から嚢胞内腫瘍があったとして(その時の大きさがどれくらいだったかは不明ですが、エコー上確認できるのは3~4mm?)今7mm(嚢胞と白いモヤモヤどちらがその大きさなのか不明)ということは、悪性だと増殖スピードが早いものなのでしょうか?
今断乳して半年後に検査するまでの間に悪性だったとして浸潤がんになったり転移したらと心配です。
・嚢胞内腫瘍であれば、例え悪性でも非浸潤がんだから、外科的生検や手術で取れば、それだけで根治し恐れることはないという考え方で大丈夫でしょうか?
・ちなみに今は7mmなので、その付近を触ってもしこりがあるのか良くわかりませんが、自己検診で大きくなっていないか確認することは大切ですよね?
今まで授乳している時、血が混じるようなことはありませんでしたが、授乳中なので分泌物があるかは正確に判断できません。
・たまに左胸がズキズキと鈍い鈍痛やツキンとした痛みがありますが、それは授乳に伴うものですよね?
・母乳がかなり出る方で、熱の出る乳腺炎1回以外にも、白斑が出来たり、胸がカチカチになってどうにもならなくなるなど乳腺炎一歩手前は何度も経験していますが、そういった体質だと乳がんになりやすいのでしょうか?
支離滅裂で、且つ沢山質問してしまい、申し訳ございません。
母が乳がんだったので(50代でステージ1手術済ルミナールAホルモン治療中)、本当は大したことないことも、自分は若年性乳がんになる確率が高いのでは?と非常にナーバスになってしまいます。
冷静にならなければと思うのですが、不安がつきまといます。
心配性な自分が嫌になります。
お忙しいところ恐れいりますが、ご回答よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
このメールを読んで感じたのは非常によく勉強されていることです。
今回のkey wordは「ミルク嚢胞」と「嚢胞内腫瘍」ですが、私がこのQandAや「今週のコラム」でコメントしたことを完全に理解されていることが伺われます。
(大変素晴らしい事です)
その上で「乳がんの確率は少ないのだろうな」という冷静な判断をしつつも、「心配症」と自覚されている様子も伺われます。
「・早めの断乳をし、検査を半年経ったらするのをおすすめしますか?」
⇒勧めません。
 そもそも「断乳するかどうか?」と「細胞診をするかどうか?」は本来全く別次元の話です。(細胞診の必要があれば授乳中など全く無関係です)
「授乳期間が乳がんリスクを下げるというのは、1年授乳すればもう十分で、1年半も2年も変わらないのでしょうか?」
⇒当然データはありませんが…
 理論上はその可能性は高そうです。
「・①~③で悪性の可能性があるのは、やはり①でしょうか?」
⇒その通りです。
 (逆に言うと)「②③はどうでもいい(そもそもエコーで石灰化云々は指摘する必要さえない)」所見です。
「乳管内乳頭腫や嚢胞内乳頭腫と出てきましたが、授乳中なのでミルク嚢胞や乳瘤なのかな?とも思いました。」
⇒完璧な理解です。
 画像を見ていませんが…
 ミルク嚢胞が「時に、嚢胞内腫瘍に見える」ことは『今週のコラム 51回目 嚢胞内腫瘍 これは嚢胞ではありません』に載せた図を見れば一目瞭然でしょう。(勿論、細胞診をしてミルクである事を確認しています)
「・先生の言葉『良性の腫瘍』や『授乳による』からどちらともとれますが、田澤先生はどういう意味だと思いますか?」
⇒おそらく(私が人の心を読むことに長けている訳ではありませんが)…
 (授乳中だし)「ミルク嚢胞」かな?(と、思いながらも)自信が無いから(保険をかける意味で)「嚢胞内腫瘍だとしても良性」と、両方を念頭においているのだと推測します。
「・熟年の乳腺専門医だったのですが、良性腫瘍なのか、または乳瘤やミルク嚢胞なのかほぼ検討をつけられるものなのでしょうか?」
⇒その通り。「ほぼ」わかります。
「・このような嚢胞は断乳すると半年くらいで消えるのでしょうか?」
⇒よくあることです。
「・エコーで良性腫瘍や乳瘤等とほぼ判断されるものが悪性であることは何%くらいあるのですか?」
⇒私自身は…
 一例もありません。(他の医師のことについてはコメントしようがありません)
「・嚢胞内腫瘍の場合、細胞診では正確な結果が出ない可能性もあり、針生検だと袋が破れてもし悪性ならがん細胞が散らばる可能性がある」
⇒完璧な理解です。

「最初から手術で取り除いてもらうのを希望した方がいいのでしょうか?」

⇒これは違います。
 「ミルク嚢胞の可能性が高い」以上、まずは細胞診で確認すべきです。
「・細胞診が不明確なことが多いのであれば、たとえミルク嚢胞だと細胞診で出ても、それを信じて1年毎の経過観察で良いのか不安」
⇒これも違います。
 確かに「細胞診できちんと細胞を採取できない乳腺外科医は多い」ようですが、
「ミルクが引けた時点」でそれは(どんなヘボ医師が行っても)「確定診断」と考えて間違いありません。
「それは信じて良いのでょうか?」
⇒そういうことです。
「授乳中でも細胞診が出来ると読んだことがありますが、その結果は信頼して良いのでしょうか?」
⇒勿論、その通りです。
 そもそも…
 「授乳中だから細胞診に躊躇する」という発想自体、ナンセンスです。
「悪性だと増殖スピードが早いものなのでしょうか?」
⇒これは根本的に発想が誤っています。
 この大きさ「7mm」というのは(嚢胞内腫瘍だと仮定したとして)「腫瘍部分の大きさ」では無い筈です。
 嚢胞全体の大きさは「大部分は液体」なのだから、「この場合の大きさは腫瘍の大きさとは全く無関係」なのです。
「嚢胞内腫瘍であれば、例え悪性でも非浸潤がんだから、外科的生検や手術で取れば、それだけで根治し恐れることはないという考え方で大丈夫でしょうか?」
⇒この場合にはそういうことになります。
「自己検診で大きくなっていないか確認することは大切ですよね?」
⇒サーとにしましょう。
「たまに左胸がズキズキと鈍い鈍痛やツキンとした痛みがありますが、それは授乳に伴うものですよね?」
⇒これはその通りです。
「そういった体質だと乳がんになりやすいのでしょうか?」
⇒無関係です。
「母が乳がんだったので」
⇒今時、ご家族に乳癌患者さんがいるのは「あたり前」な時代です。
 忘れましょう。
「冷静にならなければと思うのですが、不安」
⇒(授乳中でも)細胞診してしまえば済む話です。(2,3分もかかりません)
 「たった、それだけの事をしない」ばかりに(断乳までの)1年位悩み続けるのは、如何なものでしょうか?
 
 

 

質問者様から 【質問2 断乳後のミルク嚢胞の再診と脇の下のしこりの痛みについて】

性別:女性
年齢:30歳
田澤先生お世話になります。
前回10月の質問の際はありがとうございました!
その後、11月末に断乳をいたしました。
断乳前日までは1日6回ほど授乳をしていたので、断乳時に熱までは出ませんでしたが乳腺炎にもなりました。
1月に、左胸の脇の下と境目に小さなコリコリしたものを見つけたので乳腺外科でエコー撮ってもらったところ、3ミリほどのリンパ節との事でした。
医師は、乳腺炎の影響で少し腫れて触れるのかもしれないと言っておりました。
そのコリコリしたものは、今現在も触れますが、大きさは変わっていないと思います。
①これは、このまま放っておいて良いものですよね?
②大きさは一生このまま小さくならないこともあるのでしょうか?
③以前質問をしたものがミルク嚢胞ではなく、腫瘍でリンパ転移したということはあり得ませんよね?
ミルク嚢胞があると指摘された部分も含め、乳房は自己触診では変化ないと思います。
右より左の方が母乳が出すぎたので、しこりが出来るトラブルは左が多く、乳腺が落ち着いた今も触りがごこちは、右よりゴツゴツしています。
ちなみに、まだ絞るとジワ~と黄色っぽい母乳が出ます。
④黄色いのは母乳が濃縮されたから問題ないですよね?実は血が混じっているなんてことはないですよね(考えすぎだとは思いますが)?
⑤このまま2~3年ジワっと出ても気にしなくて大丈夫ですか?
また、最近、左脇の下(腋窩か副乳か微妙な位置)のリンパ節の様なコロコロした2~3センチのものが触ると痛みます。
これは、10月からあったのですが、ただのリンパ節で右にも同じ大きさのリンパ節があると医師に言われました(右は触れませんが)。
10月の時は特に痛くなかったのですが、ここ2~3日大きくなった気がしますし、掴むとかなり痛いです。
腕を下げていれば痛くないのですが、何か挟まってるみたいな感じはします。
ちなみに、生理前です。
※生理は断乳後1カ月後から定期的に来ています。
⑥様子を見て生理終了後も痛かったら受診を勧めますか?
⑦生理に伴うものでも、痛くなる月と痛くならない月もありますよね?
昔は胸が張る月と張らない月がありました。
産後(断乳後)の生理前は胸は張らなくなりました。
⑧副乳の可能性もありますか?副乳なら断乳しましたが、今後も小さくならないのでしょうか?断乳後数年しても生理前に痛むことはあるのですか?
⑨来月から海外に1年行くのですが、出発前に脇の下やミルク嚢胞だったのかの再診をした方が良いでしょうか?
昨年10月、今年1月(10月の医師は予約取れず、別の医師)と受診しているので、断乳後半年程度で再診をすればいいと10月の医師には言われていたのですが、1月も乳房に異常はなし(エコー機械は10月の医師の病院より古そうでしたが、ミルク嚢胞等の指摘もなし。
断乳後1ヶ月だったからミルク嚢胞が消えたのでしょうか?)と言われたので、出発前に行く必要はないかなぁと思うのです。
⑩7月か12月に一時帰国する可能性はありますが、田澤先生のお勧めとしてはいつのタイミングで受診すれば良いでしょうか?
脇の下関係の質問は読ませたいただいたのですが、ミルク嚢胞のようなものの件もあり、貴重な質問枠であることは承知しておりますが、質問させていただきました。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「①これは、このまま放っておいて良いものですよね?」
⇒勿論!
 そんな「3mmのリンパ節」など無視しましょう。
「②大きさは一生このまま小さくならないこともあるのでしょうか?」
⇒忘れましょう。(そんなものの存在自体)
「③以前質問をしたものがミルク嚢胞ではなく、腫瘍でリンパ転移したということはあり得ませんよね?」
⇒100000%そんな発想自体、ナンセンス。(そもそも、そんなリンパ節を気にする事自体全くナンセンス)
「④黄色いのは母乳が濃縮されたから問題ないですよね?」
⇒勿論。その通り。
「様子を見て生理終了後も痛かったら受診を勧めますか?」
⇒必要ありません。
「⑧副乳の可能性もありますか?」
⇒あります。(どちらでもいいことです)
「副乳なら断乳しましたが、今後も小さくならないのでしょうか?」
⇒いずれは(それは数年後かもしれませんが)小さくなります。(そもそも、そんなことを気にする事自体全く無意味です。)
「断乳後数年しても生理前に痛むことはあるのですか?」
⇒そもそも「発想に誤り」があります。
 副乳や乳腺自体が痛むことは「断乳だけ」ではありません。
 「妊娠に関係なく」普通にストレスでも痛むし、更年期にも痛みます。(ホルモンが不安定な条件の一つに断乳期があるだけで、それはそもそも「どうでもいい」ことです)
「⑨来月から海外に1年行くのですが、出発前に脇の下やミルク嚢胞だったのかの再診をした方が良いでしょうか?」
⇒勿論、無用です。(1月にエコーしているのですよね?)
「出発前に行く必要はないかなぁと思う」
⇒その通り、「1月にエコーで異常無」なのに、受診する理由がありません。(乳房痛とか副乳の痛みは、そもそも「どうでもいい」ことです)
「いつのタイミングで受診すれば良いでしょうか?」
⇒普通に「1年に1回の検診」でいいと思います。(1月にエコーで異常無なのだから、何も特別な状態ではありません。シンプルに考えましょう。)





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