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授乳中のしこり発生について

[管理番号:2099]
性別:女性
年齢:29歳
こんにちは。
来年30歳、現在2ヶ月の赤ちゃんに授乳中の者です。
授乳が始まって2ヶ月目の今月の初めから、左胸の外側上部の血管が交わる辺りにビービー弾くらいのこりこりしたしこり(コロコロ動くような)があります。
ある時となくなる時があるのでミルクのつまりかと思っていましたが、大きさは変わらず、いつも同じ場所で1日に1回は感じて(深夜の授乳時が多い)未だに消えません。
気になって乳ガン検診を受けようと問い合わせましたが、授乳中は検診を受けられないと言われたり、乳腺外科でも授乳中はわかりづらいので…ミルクのつまり前提で話をされそうです。
・先方が言うように授乳中は、しこりがあっても悪いものであるかわかりづらいものでしょうか。
・私のように、しこりがあったり、無くなる時はどれくらい様子を見ればいいでしょうか。
無くなった場合はミルクのつまりと考えて良いでしょうか。
またいつも同じ場所にミルクのつまりが起きるものなのでしょうか。
・しこり以外にどのような自覚症状が出てきますか。
授乳中に乳ガンが発生することあるのでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご回答よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「妊娠・授乳中に乳癌」となると、どうしても発見が遅れがちとなるとので注意が必要です。
それにしても「授乳中」を理由として「診察を断る」乳腺外科医など問題外です。
「授乳期乳癌」をみすみす放っておくということ?全く理解できません。
 
「気になって乳ガン検診を受けようと問い合わせましたが、授乳中は検診を受けられないと言われたり」
⇒そもそも「気になるものがある」際には、「検診ではなく、乳腺外来を受診すべき」です。
 
「乳腺外科でも授乳中はわかりづらいので…ミルクのつまり前提で話をされそうです。」
⇒とんでも無い事です。
 (検診ならまだしも)乳腺専門医ならば『決して、授乳中を理由に断るべきではありません』
 
「・先方が言うように授乳中は、しこりがあっても悪いものであるかわかりづらいものでしょうか。」
⇒そんな事はありません。
 超音波をして(必要ならば)針生検すべきです。(全く通常診療と同様です)
 
「・私のように、しこりがあったり、無くなる時はどれくらい様子を見ればいいでしょうか。」
⇒受診して「超音波してもらう」のが一番安心です。
 
「無くなった場合はミルクのつまりと考えて良いでしょうか。」
⇒本当に無くなればそうですが…
 ご本人が気づかないだけということもありますから、「気になれば受診」が原則で
す。
 
「またいつも同じ場所にミルクのつまりが起きるものなのでしょうか。」
⇒詰まり易い乳管というものは存在します。
 
「・しこり以外にどのような自覚症状が出てきますか。」
⇒他には症状はありません。
 
「授乳中に乳ガンが発生することあるのでしょうか。」
⇒授乳期乳癌は「発見されにくく(今回のように断られたり、小さな子がいるために受診の機会を逃し易い)、進行させやすい」のです。
 ♯決して「性質が悪い」と言う訳ではなく、「受診の機会が奪われがちで」発見が遅れがちとなるため進行しやすいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

こんにちは。
さっそくご回答いただき、ありがとうございました。
先生のおっしゃったように正月明けに地元の市民病院の乳腺外科を受診してきました。
エコーをとってみた結果、乳腺自体がゴツゴツしていて、乳瘤が多いが問題なしとの診断でしたが、いくつか不安要素があって、申し訳ありませんが再度質問させていただきました。
・受診時に触診がなかったこと
今はしこりを感じますか?と聞かれ、今はありませんと答えたからかなと思いますが…
・エコーは乳腺外科医ではなく技師さんが撮られたこと
乳腺外科の先生は、後ろでエコーの画面を確認していました。
もし、卒乳してもしこりが残っているようでしたらまた受診してください。
乳瘤が多いので乳ガンというよりは乳腺炎にならないように気をつけてくださいとのことでしたが心配ないでしょうか。
お忙しいところ何度も大変恐縮ですが、ご回答よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「エコーをとってみた結果、乳腺自体がゴツゴツしていて、乳瘤が多いが問題なしとの診断でしたが、いくつか不安要素」「受診時に触診がなかったこと」「エコーは乳腺外科医ではなく技師さんが撮られたこと」「乳腺外科の先生は、後ろでエコーの画面を確認」
⇒私も、このスタイルには賛成しませんが…
 
 
「乳瘤が多いので乳ガンというよりは乳腺炎にならないように気をつけてくださいとのことでしたが心配ないでしょうか。」
⇒心配ありません。
 最終的には「乳腺外科医が判断」しているのだから、「このエコー結果を信じるべき」です。
 もしも、どうしても不安ならば「医師が自ら、エコーをする」医療機関を探すしかありません。(以外に少ないようです)