乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:2293]
性別:女性
年齢:49歳
田澤先生にご意見を頂ければと思いご質問させて頂きます。
先日、乳房のくぼみを見つけマンモを行って来ましたところ、ガンらしき腫瘍が見つかり組織検査をしました。
結果は浸潤性乳管ガンと診断されてショックを受けています。
腫瘍の大きさは19mmでした。
入院の日や手術日も決まっていましたが、造影剤を用いてCT撮影も行ったところ、肝臓に15mmの腫瘍らしき影が見つかり、明後日PETを行う事になりました。
主治医の先生は、肝臓に転移していた場合は手術適応にはならず、抗がん剤治療しかないと言われてしまい不安でいっぱいです。
やはり乳房の摘出はしないのでしょうか。
何か他の治療は出来ませんか?
詳しく癌のタイプは聞かされていませんが、HER2陰性でホルモンには比較的感受性が高いことは教えて頂きました。
ご意見宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「腫瘍の大きさは19mm」「入院の日や手術日も決まっていましたが、造影剤を用いてCT撮影も行ったところ、肝臓に15mmの腫瘍らしき影」
⇒血管腫だと思います。
 そう簡単には「肝転移」などありません。
 
「主治医の先生は、肝臓に転移していた場合は手術適応にはならず、抗がん剤治療しかないと言われてしまい不安でいっぱいです。」
⇒肝転移など無いと思います。
 
「やはり乳房の摘出はしないのでしょうか。」
⇒もしも本当に「肝転移」があれば「手術をしない」選択肢もあります。
 
 
「何か他の治療は出来ませんか?」
⇒肝転移を前提とした話は無用だと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生
先日ご質問させて頂き、早速のご回答あり
がとうございました。
浸潤性乳がんの診断を受け、腫瘍の大きさが19mmで、肝臓に15mmの腫瘍が見つかった質問に対してクリアに血管腫の可能性が高い事をご教示頂きました。
また先生にご質問したくご回答頂ければ幸いです。
乳がんの腫瘍は19mmでCT画像上ですがリンパへの浸潤は認められていませんのでステージはⅠとなるのでしょうか?
また、乳がんは早期から転移すると聞き不安です。
一般的にどのステージだと転移を強く疑うのでしょうか。
肝臓に出来ている腫瘍が転移のものであった場合、全身にガン細胞が飛び散ってるとはサイバーナイフでの治療も考えています。
是非、ご回答宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「乳がんの腫瘍は19mmでCT画像上ですがリンパへの浸潤は認められていませんのでステージはⅠとなるのでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「また、乳がんは早期から転移すると聞き不安です。」
⇒これは「完全に勘違い」です。
 「早期」とは「遠隔転移のない状態」です。
 「遠隔転移がある=4期(進行乳癌)」となります。
 ○つまり「早期から転移する」という表現そのものが「全くナンセンス」です。
 
 ★いろいろ余計で(有害な)情報に曝されているのが原因でしょう。
 おそらく勘違いしている原因は
 「手術時(初期治療の際)に早期であっても、数年後に遠隔転移することがある」という内容を「手術時に転移していることがある」のように「曲解」してしまっているのでしょう。
 乳癌は「手術時(初期治療の際)に、遠隔転移していることは殆どありません」
 ただし「早期乳癌(1期)」であっても「10年生存率は95%」となります。
 これを「良く考えてみてください」
 逆に言えば、1期であっても「5%の人は術後10年の内に遠隔転移がおこり⇒(最終的に)亡くなる」のです。
 これを「早期でも転移がある」という意味に「曲解」しているのでしょう。
 ★早期乳癌で(その時点で)遠隔転移が有ると言う意味では無いのです。
 
「一般的にどのステージだと転移を強く疑うのでしょうか。」
⇒腫瘍が皮膚表面から顔を出して更に胸壁全体に拡がっている(T4)や、腋窩に「リンパ節がゴロゴロ触れる」際でも「遠隔転移はなかなかない」のが実際のところです。
 (ご本人が自覚しない様な)「検診か何かでたまたま見つかる様な乳がんでは、遠隔転移は(ほぼ)無いのです。
 
「肝臓に出来ている腫瘍が転移のものであった場合、全身にガン細胞が飛び散ってるはサイバーナイフでの治療も考えています。」
⇒余計な心配だと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生
いつもご質問にお答え頂き、前向きになってきています。
先日、PET-CT検査を受け、検査結果が出ました。
結果は乳がんからの肝臓転移、ステージ4だと告げられ目の前が真っ暗になりました。
手術は出来なく、EC療法を来週からスタートする事になりました。
乳がんの大きさは19mmでCT画像ではリンパ節にも転移が認められていなかったのに肝臓転移(PET-CTで4箇所)見つかりました。
肝臓に転移すると余命が短いと聞きますが、一般的に残された時間は1年程でしょうか。
完治は出来なくても、少しでも長生きしたい気持ちです。
抗がん剤投与しながら陽子線治療考えています。
同時に治療は可能でしょうか。
出来ることは何でもしたいと考えています。
田澤先生でしたら、このような状態であればどのような治療されるのでしょうか。
アドバイスを是非お願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
PET-CTにて「肝転移」とのことですが、「19mm でリンパ節転移もない」乳癌では「かなり不自然」です。
本当にそれで診断がいいのか疑問です。
①PETで他の部位には転移所見が無いのか?
②PETで肝転移の診断のようですが、「ブリモビストやリゾビスト造影のMRI」などで確認しているのでしょうか?
 
「田澤先生でしたら、このような状態であればどのような治療されるのでしょうか。」
⇒私であれば、まずは「診断を疑う」ことになります。
 全ては、「そこから」です。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生
いつもご質問に対し明確なご回答頂き感謝しています。
乳がんが発見され、造影剤を使ってCT、PETを行いましたが、やはり肝臓転移しているようです。
主治医の先生からは、遠隔転移なので末期ガンと宣告され、今後の治療方針はEC療法6回行い、CTで抗がん剤の効果を判定しホルモン剤に切替えていきます。
突然の事で毎日色々と考えてしまっています。
そこで先生にご質問ですが、乳がん自体は2cmでCT画像上リンパ節転移はないようです。
肝臓に転移してしまったのは、リンパではなく血管から転移してしまったのでしょうか。
以前、ご質問させて頂いた時には診断に疑問を感じるとご回答頂きました。
主治医の先生に先端医療も検討したいと申し出て診療情報提供書や今までの受けた検査データをCD-ROMで提供して頂ける事になりました。
1度、田澤先生にも検査データから診断が間違っていないかご意見を頂きたいのですが、そのようなことは可能でしょうか。
無理難題をお願いしていることは理解していますが、今まで田澤先生にご質問させて頂き、診断に疑問感じで頂いていることも引っかかっています。
まだまだ若いですし、子供の成長が見たいので乳がんを克服したいと考えています。
お忙しいとは思いますが宜しく御願い致します。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「造影剤を使ってCT、PETを行いましたが、やはり肝臓転移しているようです。」
⇒本気で「肝転移を疑う」のであれば、MRI(リゾビストもしくはプリモビスト造影)を撮影すべきです。
 
「肝臓に転移してしまったのは、リンパではなく血管から転移してしまったのでしょうか。」
⇒もともと転移形式には
 ①リンパ行性転移⇒「リンパ節」
 ②血行性転移⇒「肝や肺、骨、脳など遠隔臓器」
 と、全く別経路です。
 ただ、私が「腫瘍径が2cmでリンパ節転移も無いのに(転移は不自然)」と、言っているのは(別ルートとは言え)『其の程度の進行度で、肝転移は考えにくい』という意味です。
                        
「1度、田澤先生にも検査データから診断が間違っていないかご意見を頂きたいのですが、そのようなことは可能でしょうか。」
⇒可能です。
 
「無理難題をお願いしていることは理解していますが、今まで田澤先生にご質問させて頂き、診断に疑問感じで頂いていることも引っかかっています。」
⇒ここは考え方です。
 (肝転移に限らず)遠隔転移の診断には「体表面から簡単には組織を採取できない」ので「遠隔転移の診断はグレーのまま」やるべき治療をするという方法があります。
 勿論、画像所見で「明らか」であれば選択の余地は無いですが、そうでなければ「(遠隔転移の)診断はグレーのまま」やるべき治療をやるという方法があります。
  つまり「手術」してしまうということです。
  ♯胸に「乳癌を残しておくことがいい」などという事はないのです。
  ただ、その場合「肝も十分意識しながら」術後の治療も考えなくてはいけません。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生
いつもご質問に対して明確なご回答頂きありがとうございます。
乳ガンが見つかり、ガンの大きさも19mmという診断で手術を行う予定でしたが、全身のCTを撮影したところ、肝臓に遠隔転移が認められステージ4である診断を主治医の先生から告げられました。
手術は中止になり、MRI・PET-CTで追加検査し、肝臓に大きなガンで2.5cmをはじめ4個のガンが見つかり、主治医の先生からは乳癌の遠隔転移の診断を受けました。
2月からEC療法を6クール予定で抗がん剤治療を始め3回投与が終わったところです。
6回投与が終わった段階でCTで腫瘍の状況を確認し、その後はホルモン療法を行う予定です。
前回、先生にご質問させて頂き、遠隔転移の診断はグレーのまま、やるべき治療をする。
乳癌手術を行う方法をご教示頂きました。
ステージ4で手術適応でないことを主治医の先生からお話を頂き、完治できないとも言われています。
このまま、抗がん剤とホルモン療法でコントロールすることしか出来なのでしょうか。
可能であれば手術も検討したいと考えています。
主治医の先生からは2月の検査データは提供していただいており、田澤先生からもご意見を頂きたいと考えており、そのようなことは可能でしょうか。
お忙しいとは存じますが宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「このまま、抗がん剤とホルモン療法でコントロールすることしか出来なのでしょうか。」
「可能であれば手術も検討したいと考えています。」
⇒(肝転移が本当だとして)肝転移がコントロールされていれば、原発巣(乳癌)の手術も可能です。
 
「主治医の先生からは2月の検査データは提供していただいており、田澤先生からもご意見を頂きたいと考えており、そのようなことは可能でしょうか。」
⇒可能です。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

田澤先生
以前にもご質問させて頂きましたが、今回も先生のご意見をお伺いしたくお願い致します。
今年2月にマンモ、組織検査を行い、浸潤性乳癌と診断受け手術を行うための全身検査を行ったところ肝臓に4個の遠隔転移を認め手術は出来なく化学療法で治療することになりました。
2月から約4ヶ月EC療法(6クール)を行い、造影剤を用いたCT検査、腹部エコーを行い乳房は腫瘍がわからないくらい小さくなりました。
また肝臓についても腫瘍が小さくなり、ホルモンに感受性のあるタイプのために6月よりホルモン療法をスタートしました(タモキシフェン20mg・リュープロレリン注)
10月にPET-CT検査を行ったところ、乳癌・遠隔転移の肝臓について癌の反応は見つからない結果でした。
CTでは腫瘍がありますが、PET-CTではFDG集積が確認できないのです
と主治医から言われました。
画像に写らない小さなが腫瘍があると思い
まが、今までの化学療法とホルモン療法により癌がネクローシスしたと
理解して良いのでしょうか。
主治医からは今のホルモン療法を継続しましょう。
と言われていますが、私としては胸の手術を行いたいとも考えています。
是非、先生のご意見をお聞かせ頂けますと幸甚です。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
乳腺外科医の中には(特に昨今の外科的発想の弱い医師達に多いのですが)局所治療としての「手術に躊躇する」医師を散見します。(我々の世代のように一般外科医出身の乳腺外科医とは、そこが異なります)
肝転移があったとしても「全身がコントロールされた」のだから、速やかに「局所治療としての手術を行うべき」です。
「乳腺に腫瘍があること」に利点など存在しません。
「CTでは腫瘍がありますが、PET-CTではFDG集積が確認できないのですと主治医から言われました。」
⇒かなり構ガン剤が効いたということです。
「画像に写らない小さなが腫瘍があると思いまが、今までの化学療法とホルモン療法により癌がネクローシスしたと理解して良いのでしょうか。」
⇒(ネクローシスしたかどうかは別として)抗ガン剤が良く効いたということです。
「主治医からは今のホルモン療法を継続しましょう。と言われていますが、私としては胸の手術を行いたいとも考えています。」
⇒「ホルモン療法を継続」するという方針は勿論いいですが、「手術は、その治療に何ら妨げになりません」
 手術当日も、翌日も通常通り「ホルモン療法できる」のです。
 手術の侵襲など「手術翌日に退院できる程度」です。その位の精度を持った手術を行えなくてはなりません。
 
 

 

質問者様から 【質問7】

田澤先生
いつも質問にお答え頂きありがとうございます。
昨日、右乳房を全摘出の手術を受けました。
今年の1月に乳癌が発覚し、肝臓に転移もあり主治医からはステージ4なので手術出来ないと言われてきました。
EC療法も行い、肝臓のPETCT検査でも癌細胞は確認できませんでした。
主治医の先生に、どうしても手術をお願いしたいという本人の希望も伝え、やっと手術して頂きました。
センチネルリンパ節の検査も行い、癌細胞は見つからず、リンパ節郭清は行わず終了しました。
今後、気を付ける事があれば、ご教示下さい。
宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答7】

こんんちは。田澤です。
治療やりぬきましたね。
まずは、率直におめでとうございます。
(実際に画像を見ていないので)肝転移が本当にあったのか?(私には)判断できませんが…
 もしも「肝転移があった」という認識ならば、(術前のECだけでなく)タキサンもやっておくべきでしょう(アンスラとタキサンは術前術後補助療法としての適応があります)
 私だったら「weekly PTX を12回」行って、再度PET撮影します。(本当に肝転移?)





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