[管理番号:2730]
性別:女性
年齢:52歳
夫の転勤で医療従事者不足に悩む田舎に住む主婦
夫の会社の主婦検診を受けてきました
2014年12月マンモで石灰化があり
エコーも診たが心配ない
2015年3月胸が痒くかいたらすぐしこりに気づく
健診を受けた病院の乳腺外来でエコーで診たが「水よ」と笑い飛ばされた
東京の偏差値の高い私立大学卒
その附属病院勤務、学会も外科・乳がん等複数所属
医学生向けに講演もする医師に安心、1年後の健診まで待ってしまった
エコーで50%と言われ細胞診でステージ1T1N0M01しこり1.8の結果
「1年前に判らなかったのですか」の問いに「ハイ判りません」とキッパリ
組織診の際、血が止まらなくなり3針縫い厚手のガーゼで長時間押える
「血が止まらない体質」と言われたが最近も出血することがありましたがすぐ血は止まりました
組織診で縫合する等ありますか?
プロフィールは立派なお医者様です
セカンドオピニンは何を基準に選べば良いのでしょうか
放射線はこの病院では設備が無く別な病院で行う
そこも医療従事者が集まらず潰れるのでは?と噂があるほど
放射線医師も他県から周1で派遣
毎日しなければならない治療に医師が周1しか来ない事に不安が・・・
今の先生も数か月後に同じ大学病院の別の医師と変るそうです
鉄道もない、公共の乗り物は使い物にならない、1人1台の車の保有率
車の運転ができない私は放射線のある病院に通うのは不可能
夫は平日に送迎等無理
東京に戻り治療に専念することも考えましたが国の政策、観光のせいで外国人が押し
掛けホテルは高騰、満杯で予約も取れない
ウィークリーマンションも難しい
ネットカフェを泊り歩こうかと考えましたが無謀でしょうか?
似たような境遇から全国から患者が集まり東京の大手病院はどこも予約が難しく、決められた入院日数を過ぎたら退院しないと次の患者に迷惑と言われました。
そちらは患者の事情に合わせ、夫の送迎が出来る日まで入院させて頂く
放射線治療でも入院できますか
長距離の移動をしてでも東京の1つの病院での治療
体の負担、人混みを避けるため病院が複数になる、医師がコロコロ変る事でのミスの
発生を覚悟でも田舎でやるべきか
娯楽が少ない田舎になぜ若者が留まるのか
管理職をしている夫も会社の部下のノンビリぶりに都会の若者との向上心の違いを感じたみたいです
私の病院でもミスが多い
東京を選べば宿泊費だけで莫大になりますが先生の見識を伺いたいです
全摘すれば放射線に通わなくていいですよと言われたがリンパを切除すると手の動作に問題が残るそうですね
地域を広げることで温存=放射線通う
いやなら全摘!の二者択一以外の治療の幅が広がり後遺症を避ける事ができますか
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
どちらにお住まいか存じませんが、「その地の医療事情に御不満」な様子が良く伝わりました。
「2015年3月胸が痒くかいたらすぐしこりに気づく健診を受けた病院の乳腺外来でエコーで診たが「水よ」と笑い飛ばされた」
⇒この時点で診断されていたらなお良かったですが…
大学病院所属の医師では「仕方ない」ことかもしれません。
「組織診の際、血が止まらなくなり3針縫い厚手のガーゼで長時間押える「血が止まらない体質」と言われた」
⇒この辺りは「経験」が重要なところです。
経歴は立派かもしれませんが「臨床経験に乏しい」のだと思います。
大学病院に所属しているような医師に「ある一定以上の臨床経験を期待することは無理」です。
「似たような境遇から全国から患者が集まり東京の大手病院」
⇒東京の「大病院」や「大学病院」は、たんに「そのような医師が沢山いるだけ」です。
大変な思いをしてまで「そのような医師の診療をうける意味」は(私には)全く感じられません。
「そちらは患者の事情に合わせ、夫の送迎が出来る日まで入院させて頂く放射線治療でも入院できますか」
⇒「そちら」とは「江戸川病院」のことですか?
当院では「温存は2泊3日」「乳房切除は3泊4日」に統一されています。(予定日が延期された事はただの一度もありません)
「がん保険の規約上、どうしても5日間の入院が必要」な方には(あらかじめの「病棟が空いていれば大丈夫」としています。
放射線は遠方の方では「入院してやっている」方もいらっしゃいます。
「医師がコロコロ変る事でのミスの発生を覚悟でも田舎でやるべきか」
⇒質問者は勘違いしています。
都市部の大病院こそ、「初診の医師、診断の医師、説明をする医師、実際に執刀する医師、」など「もっと、コロコロ変わります」
「全摘すれば放射線に通わなくていいですよと言われた」
⇒その通りです。
放射線の目的は「(部分切除した)残りの乳腺に放射線をかける」というものです。
♯乳腺を全切除すれば「照射すべきところが無い」のです。
「リンパを切除すると手の動作に問題が残るそうですね」
⇒そんなことはありません。
腋窩郭清は「手術の精度次第」とはなりますが…
「地域を広げることで温存=放射線通う いやなら全摘!の二者択一以外の治療の幅が広がり後遺症を避ける事ができますか」
⇒病院選びは慎重にすべきです。
「都心の大病院なら(何となく)安心」というのは大きな誤りです。(ご本人の価値観を全否定するわけではありません。あくまでも私の意見です)
地方でも「精度の高い診療を、責任をもって行っている医師」は沢山います。
質問者様から 【質問2】
お忙しい中、前回の素人の解り辛い文にお答え頂きありがとうございます
病理診断のセカンドオピニオンをしてくれる所があると知り受けようかと思いましたが、
病理で乳癌と判断された物が覆る等ないでしょうか
識別困難な癌があると聞いたので
細胞診の際、癌細胞は自然に消える
リンパに乗り転移の心配は無い、と本に書いてあり安心して受けたのですが・・
癌の方達のブログ等を見ると「先に手術の日を決め細胞診をやったすぐ後に手術をしな
いと絶対癌細胞が飛び散る。
あの日からしこりが固くなった」と書いてありました
私も以前しこりを触っても痛くなかったのに診断以降痛いし、鈍痛が続きます
私の場合、検査の際切りすぎたのもあり、普通の検査と違うので
地方にも良い医療関係者はいると思いますが住まいの地は陸の孤島
県庁所在地にさえ出る公共交通機関は一切ない
東京行のバスだけがあります
地元の人も地元の病院を信じてはいず自分で運転して都会の病院へ行く方が多い
私は運転ができませんが何とか東京へ行こうかと考えてます
今の主治医は東京の大学病院から周1
2周に1度だけ
半日で帰る事も
周辺から患者が集まり予約は都会なみ
手術の臨床経験も豊富なはず
他の先生がいないのですから
それでも1年前のしこりを笑い飛ばされた事や検査で切りすぎた事などから病理以外、
治療に関してもセカンドオピニオンを受けようかと思う
癌拠点病院であることから癌情報センターに問い合わせたが「技術は均一」の一点張り
本当に医師の腕に差はないのでしょうか
妻・母・医師の全て出来ると女子医学生に講演を行っている方ですが三足のわらじは可能ですか
家族に若い乳がん患者がいる人から東京の病院に通うのは無謀とアドバイスされました
今の主治医を信じるべきでしょうか
私と同じステージ1で手術を受け3年経つ今も腕が痛い、上がらないそうです
手術を受けた人は皆こうなるのですか
あれこれ考えすぎ転移してしまうことが不安です
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「病理で乳癌と判断された物が覆る等ないでしょうか識別困難な癌があると聞いたので」
⇒「臨床像と合わない(画像所見と一致しない)」「病理所見自体が(特殊染色などをしなければ)鑑別ができない程微妙」等でない限りは、「癌の診断自体は覆る事は殆どない」と思います。
「細胞診の際、癌細胞は自然に消えるリンパに乗り転移の心配は無い」
⇒その通りです。
「癌の方達のブログ等を見ると「先に手術の日を決め細胞診をやったすぐ後に手術をしないと絶対癌細胞が飛び散る。あの日からしこりが固くなった」と書いてありました」
⇒申し訳ありませんが…
全く根拠がありません。
「手術の臨床経験も豊富なはず」
⇒申し訳ありませんが…
私には「大学病院の医師が臨床経験豊富とは到底思えません」
「本当に医師の腕に差はないのでしょうか」
⇒そう願っていますが…
現実に、「可哀想な診療を受けている患者さんが実に多い」ことは、この「QandA」を全部読んでみれば、お解りになるでしょう。
「妻・母・医師の全て出来ると女子医学生に講演を行っている方ですが三足のわらじは可能ですか」
⇒申し訳ありませんが…
大学病院に所属していろいろな事をやっているようでは、実際の「臨床レベルは上がりません」
実際に自らが診療している患者さんの数が、我々臨床一筋の医師とは比較になりません。
「今の主治医を信じるべきでしょうか」
⇒それに対しては、コメントできません。
ただし、前回でも回答しましたが…
東京の大病院や大学病院では「其のような医師がただ沢山いるだけ」であり、そのような病院へいっても「臨床レベルとしては」現状と大した違いはないでしょう。
「私と同じステージ1で手術を受け3年経つ今も腕が痛い、上がらないそうです手術を受けた人は皆こうなるのですか」
⇒そんなことは全くありません。
通常は、手術当日からでも普通に「腕は上がります」
ただ、「手術精度」が関わってくるところなので、それ以上はコメントできません。
手術は「自らの執刀経験」で「大きな差」がでるのです。
質問者様から 【質問3】
田澤先生宜しくお願いします
細胞診でT1N0M0
組織診で浸潤性乳管癌 核グレード3 エストロゲン受容体 陰性 プロゲステロン
受容体 陰性
HER2陰性 スコア1 トリプルネガティブ乳癌と判断されました
その日のうちに血液監査をしCTの予約もしました
どんな検査をしようが癌細胞が絶対体を周っていない可能性は捨てきれない
アントラサイクリン系タキサン系の抗がん剤の術前化学療法→手術を説明され家で調
べると効果が無かった場合、腫瘍が大きくなると本でみました
主治医からの説明はなかったです
ただ調べるとどの病院もそういう方針なのですね
田澤先生は意義を唱えてるようですが、私にとっては賭け
セカンドオピニン希望なら紹介状は書くと言われましたが遠くへ行くことになるので
点滴と手術は別の病院で、ということは出来ますか?と聞いたら止めた方が良いと言われました
カルテの引き継ぎの際ミスが起き易いだけでなく、そういう人と思われる、と言うのです
健康診断の際何もなかった3か月後、偶然触れただけで気が付く位のしこり発見
52歳でまだ閉経してないリスク
病院に飛んで行きエコーまで見たのに癌と見抜いてくれなかった事で丸々1年を無駄
にした思いが伝わっているのでしょうか
田澤先生なら見抜けましたか?
手術が先でも化学療法が先でも江戸川病院へ行くとなると家族を置き去りにしなければ
いけないし宿泊費だけで莫大なものになります
放射線治療も田舎では不安です
医師不足以外に放射線も古いタイプ
江戸川のトモセラピーは魅力です
でも温存は諦めようかとも・・
たった数パーセントの生存確率を捨てる気になれません
今の医学では化学療法が私に効果ありかなしか事前には解らないのですよね
主治医から「貴方は出易そうだ」と言われ副作用を我慢しながら効果があるか判らない事をすべきか
先に手術すべきか決断できません
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「小さくして温存」以外の「術前化学療法」は誤りだということは、今まで散々この「QandA」で書いてきているので省略します。
もしも「温存は諦めようかとも」というのであれば、なおのこと「術前化学療法など論外」と思います。
トリプルネガティブでは「術前もしくは術後に抗がん剤が必須(浸潤径にもよりますが)」となります。
質問者のいうように「1年間を無駄にした」かもしれませんが、今でも十分に早期なのですから「前向きに治療」頑張ってください。
質問者様から 【質問4】
いつも丁寧にお答え頂きありがとうございます
大変混雑している様ですが一度、江戸川病院の乳腺外来へ行ってみようか悩んでいます
今の主治医は言えば紹介状は書いてくれると思いますが、プレパラート(この意味さえ本当は全く知りません)等の準備に時間がかかるそうです
それと先生より看護師に反感を買うみたいです
人の和を乱すな!みたいな
セカンドオピニンを煽る報道もあり医者は納得してもチームワークを大切に思う医療従事者には背信行為に映るのかもしれません
病理診断を持って行かないと組織診など又いちからやり直しになりますよね?
もし行ったとして混んでる様子
手術まで日数がかかりますよね?
しこりが大きくなってると感じますし痛む時があり進行してるのでは?と心配です
トリプルネガティブと診断され焦っています
温存可能なステージ1(診断されてから時間が経ったので上ってるかも知れません
が)と言われても再発した際、限られた抗がん剤しか使えず打つ手がない、ということで
全摘も考えています
温存・手術後しばらくして再建・全摘
再発や遠隔転移を心配するならやはり全摘がベターな判断なのでしょうか?
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
「病理診断を持って行かないと組織診など又いちからやり直しになりますよね?」
⇒「画像所見が明らか」であり、ご本人が「確認」しているのであれば、(希望があ
れば)あえて「再度組織診を取らない」事もあります。
「手術まで日数がかかりますよね?」
⇒手術待ちがあるのは事実です。
「しこりが大きくなってると感じますし痛む時があり進行してるのでは?と心配」
⇒誰しも(例外なく)そのように心配されています。(当然の心配と思います)
「再発や遠隔転移を心配するならやはり全摘がベターな判断なのでしょうか?」
⇒「乳房内再発のリスク回避」のためには「全摘>温存」は間違いありませんが、
「遠隔転移には無関係」です。
質問者様から 【質問5】
いつも質問に丁寧に答えて頂きありがとうございます
新たな質問ですが
ステージ1トリプルネガティブ グレード3なので抗がん剤が必須
先生のこの場を借り色々勉強させて頂き術後化学療法を希望しました
全摘前提ですが
質問ですが、術前化学療法であれば、効果が無いどころか腫瘍が増大したら目に見えて
抗がん剤が効かなかった事が解りますよね
術後化学療法だと効果が無いどころか逆効果になっていることが確認できないというこ
とですか?
再発して初めて効果がなかった事が解るのですか
詳しい内容はまだ解りませんがアンスラサイクリン系とタキサン系を使うと言われてい
ます
タキサン系は末梢神経障害が後遺症として20%の患者に残りQOLを下げる
薬剤中止後も回復が見込めない事が多いと本で読みました
抗がん剤の効果はかなり低いがやらざるを得ない状況でやるのですね
本に書いてある通り後遺症が出たら何年経っても回復しないのですか
抗がん剤が効く効かないを調べる事が出来る
オンコタイプDX?の事を聞いてみましたが「うちでは取り扱ってないので自分でネッ
トで」「あなたのタイプではハッキリ解る物ではない。金をドブに捨てる」とも
副作用を見ながら進めるが痺れが出たら止めるものではない
全く効果が無いとは言えないが80%なのか20%なのか誰にも解らないと説明されました
効く効かないか解らないものを
副作用に苦しみながら使い続けるべきでしょうか
再発しても治療法はあるがQOLは下がると言われ
全摘を決断しましたが局所再発した
ら温存なら全摘すれば良いが全摘後の局所再発は後がないのでしょうか
治療とは全く関係ない質問ですが
若い頃何人かの看護師の友人がいました
大勢の医師を見た彼女達の一致した意見
医師は持って生まれた能力だ
何年やっても上達しない医師もいるし経験の割に優れた能力を発揮する医師もいると言ってました
最近の本でこの頃は教育機関の発達で医師の能力の均一化が図られていると出ていました
先生はどうお考えですか同業者への感想はコメントしづらいと思いますが
田澤先生から 【回答5】
こんにちは。田澤です。
「術前抗がん剤」と「術後抗がん剤」については、今まであまりに多くをこのQandAで語ってきたので、少々「食傷気味」です。
癌の治療をする側として考えていることは、
「化学療法は(術前にしろ、術後にしろ)あくまでも術後の再発リスクを減らすために行っている」ということです。 術前抗がん剤は「(おまけとして)腫瘍が小さくなった場合には温存もできる」というだけです。
○ホルモン療法もそうですが、本来「目で見て効果を確認する」ものではないのです。
やるべき事を行って「できるだけ再発リスクを減らす」というのが重要なことです。
「術後に行うと、その効果が見えない」という意見は(気持ちは)解りますが、本来「再発予防とはそういうもの」なのです。
「術後化学療法だと効果が無いどころか逆効果になっていることが確認できないということですか?再発して初めて効果がなかった事が解るのですか」
⇒当たり前の事です。
良く考えてみてください。
「術前化学療法で腫瘍が縮小した(効果が目に見えた)人が100%再発しない」と思いますか?
もしくは「術前化学療法で腫瘍の縮小効果があまり無かった人が100%再発する」と思いますか?
実際は、そんな事はありません。
「腫瘍が目に見えて縮小すること」と「将来的に再発しない」ことは、全く別次元の話なのです。
○本来、再発予防とは「やるべきことをやる」という考え方なのです。
「効く効かないか解らないものを副作用に苦しみながら使い続けるべきでしょうか」
⇒再発予防とはそういうものです。
ただし、「今までの臨床試験などで、統計的に効果が期待される」ものを行うのです。
「全摘後の局所再発は後がないのでしょうか」
⇒局所再発は「遠隔転移再発とは意味が全く異なる」ものです。
局所再発は「局所治療(手術+放射線治療)」が十分に効果を発揮します。
「最近の本でこの頃は教育機関の発達で医師の能力の均一化が図られていると出ていました」「先生はどうお考えですか」
⇒これには賛成できません。
ガイドラインの整備や、ネットなどでの情報により「知識だけは、均一化されている」これは間違いありません。
昔と違って、現在は日本中、どこへ行っても「治療方針に大きな違いはない」ようにはなりました。
ただ、それを「精度をもって」正しく実践できるのかは「膨大な経験がものをいう」私はそう思います。
質問者様から 【質問6】
先生のアドバイスにしたがい手術先行した者です
抗がん剤治療はアンスラサイクリン系3ヵ月タキサン系3ヵ月
FECシクロホスファシド エピルビシン 5-FUと説明されました
以前歯周病・虫歯もあると歯医者に言われていたので口腔ケアをし手術
手術直後からあちこちの歯が痛くなり主治医に言ったら先に歯医者に行けと言われ、
口腔ケアをした所とは別な、以前通った事のある歯科医院に紹介状を書いてもらいました
歯科医は以前、大きな大学病院に在籍
癌患者と多く接してきた方
抗がん剤は治療を終えても副作用は永久に続く
歯科医の間では以前から癌患者を診る時「何かおかしい。顎の骨が腐る、と話題になっていた」と説明され「さっさと抗がん剤を始めなければならない患者には抜歯しかない。
抗がん剤治療が終わって期間を置いても抜歯などが難しくなる。
インプラントもできない。
今のうちに怪しい歯は全部抜き抗がん剤治療後、義歯を入れる位は出来る。
噛む力が落ちる等QOLが落ちても癌治療が先」と説明されました
うちは街医者。
大きく先端医療をしている歯科医院ならもっと違った治療はあるかも知れないがうちで癌患者に出来る事は抜歯しかない、と言われました
その病院は田舎では最新の治療をしている方で昔のようにすぐ抜歯する病院でもありません
田舎なのでここ以上に、抗がん剤の知識があり最先端の治療で素早く対応してくれる
病院は無いと思われます
抗がん剤は最近は副作用が優しくなっていると聞いていたのですが
FECは副作用が強いとネットで見ました
トリネガ・グレード3はしょうがないのでしょうか
まだ虫歯かどうかも解らない、ただ単に噛み合わせが悪いだけかもしれない歯を一気に3本位抜くのは抵抗があります
歯科医の言う通りなら抗がん剤治療後、抜歯すら大変になるなら覚悟を決めなくてはならないと思います
トリネガ・G3で副作用の穏やかなものはあるのでしょうか
田澤先生から 【回答6】
こんにちは。田澤です。
メール内容に「トリネガ・G3」という言葉が頻繁に出てきますが、これは自身をわざと「自虐的に」捉えているのでしょうか?
私からみれば「グレード3」など大した意味も感じません。
○シンプルに「トリプルネガティブで行う抗がん剤はアンスラサイクリン+タキサンのスタンダード」だというだけです。
それと歯科医の見解に(歯科には素人である)私が口を挟む必要もないですが…
・抗がん剤をしたからといって副作用は永久には続かない
・顎骨壊死は骨転移や骨粗しょう症の際に用いる「骨吸収抑制剤」を用いる場合の話です。抗がん剤を用いた人がなるわけではありません。
・歯科治療は急性炎症が起きなければ十分
もしも、抗がん剤治療が「歯にそれ程のダメージがあるならば…」
乳癌の術後補助療法の数は膨大なので「日本中、いや世界中の歯科医がてんてこまい」な筈です。
あまり極論はよくありませんね。
質問者様から 【質問7】
心の主治医だと思っている田澤先生のアドバイス
いつも感謝しております
以前、重度の歯周病で抜歯が必要かも?ということでアドバイスを頂きました
続きです
歯科医は、癌の先生の「急いで治療して欲しい」紹介状を読んで「癌患者だからと
言って予約の患者を差し置く事はできません」と返答(当然の事だと思います(笑)
癌の先生はパッと見、膿んでないのであれば先に抗がん剤治療を始めましょうとなり
今月の(上旬)日予約しました
歯科医院の指導通り歯ブラシ、口腔ケアしてるのに昨日、寝た途端、今までより痛くなりました
普段なら我慢、歯周病のマニュアル通り口腔ケアを続けるのですが、抗がん剤が始まったら、夜も眠れないほど悪化するかもしれない
今のうちに抜歯した方がいいかも?と考えるようになりました
抗がん剤の予約をしたあと抜歯では予定日をズラすようになります
癌の先生の話では薬は取り寄せ、更に薬は保存が効かない、予定はズラせないと説明されています
抗がん剤はどの位保存が効くのですか?
抜歯後は傷が治ったり抜糸まで1週間位かかると思います
癌の先生は常勤の方ではないので、予定変更の連絡が難しい
勤務先の都会の大学病院に電話しても確実に連絡が取れる保証はありません
歯は痛い時が決まっている訳ではなく突発的に痛くなり我慢できない程の痛みではありません
抗がん剤が始まった時、白血球が下がった時、膿み(歯周病の膿は心臓疾患の遠因になると本で読んだので)や激痛が出る事を恐れ、今のうちに抜歯した方が無難かなと考えているのです
歯科医師は抗がん剤で歯のカルシウムが溶けだすみたいな事を言いますがFECは
そこまで副作用が強いのですか
癌の先生は抗がん剤中、抜歯は避けたいが歯の治療が出来なくなる程ではない
その時その場で考えよう、と言います
自己判断で抜歯せず抗がん剤を始めてから激痛が出て耐えられなくなったら抜歯すればいい、とスタートを切った方がいいでしょうか
抗がん剤を始めてから中断、再開するのと、始める日を遅らせ予定通り終わらせる、
のでは効果に違いはでるのですか
副作用がどう出るか判らないうちに心配してもしょうがないとは思うのですが
田澤先生から 【回答7】
こんにちは。田澤です。
「癌の先生は抗がん剤中、抜歯は避けたいが歯の治療が出来なくなる程ではないその時その場で考えよう、と言います」
⇒その通りです。
「自己判断で抜歯せず抗がん剤を始めてから激痛が出て耐えられなくなったら抜歯すればいい、とスタートを切った方がいいでしょうか」
⇒その場合、応急処置をして「白血球が回復」するまで待ってから抜歯した方が無難です。
「抗がん剤を始めてから中断、再開するのと、始める日を遅らせ予定通り終わらせる、のでは効果に違いはでるのですか」
⇒急いで始める必要はありません。(あくまでも術後の補助療法なのですから)
その意味では「敢えて、リスクを冒して(歯科治療を中途半端にして)抗癌剤開始を急ぐ必要」はありません。
relative dose intensity(RDI)相対容量強度を考えれば「中断無」がいいとは思います。
「副作用がどう出るか判らないうちに心配してもしょうがないとは思うのですが」
⇒その通りです。
質問者様から 【質問8】
有名人騒動で大変な中、再開して頂き感謝しております
再建前提で全摘しました
かつて乳首だった部分がたまにぴくぴく脈打ちものすごく痛い時があります
手術がうまくいかなかった、ということではありませんよね?
術後の結果
左 浸潤性乳管癌 18mm T1N0M0 リンパ節転移なし リンパ管侵襲あり軽度
静脈侵襲なし トリプルネガティブグレード3 閉経前
先生が持っているアジュバントオンラインで化学療法を行う、行わないで生存率・再発率を診て頂けないでしょうか
アジュバントは欧米人向け、ということはないですよね
アジア人もカバーしてますよね
自主的に定期的に乳がん検査を乳腺外来で専門医に診てもらう
しこりに本人が気が付いてすぐ専門医に診てもらったのに水と診断され1年後、癌と診断
軽度とはいえリンパ管侵襲あり
この1年は遠隔転移にどの位影響があると思われますか
化学治療に関して先生ならレジメンはどうしますか?
遠隔転移を恐れつつ副作用は心配です
QOLが下がる事は嫌です
先生にとって無駄な副作用を避けつつ最善のレジメンはどの組み合わせになりますか
田舎過ぎて先生の治療を受けられませんがせめて心のよりどころにしたいのです
よろしくお願いします
田澤先生から 【回答8】
こんにちは。田澤です。
pT1c(18mm), pN0, pStage1
十分な早期癌です。
「先生が持っているアジュバントオンラインで化学療法を行う、行わないで生存率・再発率を診て頂けないでしょうか」
⇒
再発率 | 10年生存率 | |
無治療 | 27% | 80% |
化学療法行う | 16% | 86% |
「アジュバントは欧米人向け、ということはないですよねアジア人もカバーしてますよね」
⇒日本人のデータは少ないことは事実です。
「この1年は遠隔転移にどの位影響があると思われますか」
⇒誰にもわからないことです。
「化学治療に関して先生ならレジメンはどうしますか?」
⇒アンスラ+タキサンです。
トリプルネガティブに対する「標準治療」です。
「先生にとって無駄な副作用を避けつつ最善のレジメンはどの組み合わせになりますか」
⇒ECx4⇒weekly PTX x12です。
質問者様から 【質問9】
先生いつもお世話になっております
お陰様で術後 FEC×4 ドセタキセル×4の抗がん剤治療のドセ2回までこぎつけました
終了したら半年ごとの定期検査になると言われました
今は点滴の為3週間毎通い検査してますが4度目の点滴後、3週間後の検査(私は骨髄抑制
が特に酷く出ていますが、癌の転移以前の問題として赤血球等が低いetc)もしない
みたいです
抗がん剤治療終了後の定期検査は病院により方針が異なることは理解できます
都会在住の時、夫の会社で義務付けられてる主婦検診で要経過診察と言われている事を
伝えていた
転勤先で主婦検診を受けマンモ・エコー共に異常なしと診断、たった3ヵ月後、本人がしこりに気付いて再検査も良性と診察、1年も見過ごした主治医に何も期待してませんし
田舎で乳腺専門医がここしかないので選択の余地なしで通ってるだけなので
ただ先生なら点滴終了後、どうされてるのですか?
気になるので質問させてください
質問が変わりますがFECから爪に筋が入ってますがドセになってから痛みが伴います
万が一爪が剥がれてもその頃には下に新しい爪が生えてるから痛くは無いはずですが
ネットでは膿が出たり指の皮が全部むけたり酷い事になり日常生活に支障をきたしてる人もおられます
先生はネットを見ないようアドバイスされてますが、今の病院は看護師達が幅広く患者を診なくてはならない
なので乳がんのサブタイプも知らない
抗がん剤の副作用対策も知らない
癌拠点病院のはずなのですが・・・
何を聞いても、ちんぷんかんぷんの人達なので副作用対策を自分で調べなくてはならな
いのでネットを見ざるをえないのです
先生の、他の患者さん達の質問にはワセリンをお勧めしてるのを見て私もやっています
私の場合、少しでも水・水分・蒸気に濡れると爪が痛み出します
一日中、手を濡らさない等不可能
このままでは爪から膿が出たり皮が剥がれるのではと心配です
点滴中、手を冷やすと効果的とあり実行したのにこの有様
進行を食い止めることはどこを探してもみつけられませんでした
何かいいアドバイスはありますか?
田澤先生から 【回答9】
こんにちは。田澤です。
「ただ先生なら点滴終了後、どうされてるのですか?」
⇒トリプルネガティブ(ホルモン療法をしない)場合には「半年ないしは3カ月」で定期検診(診察超音波、採血腫瘍マーカー)してます。
「このままでは爪から膿が出たり皮が剥がれるのではと心配です 何かいいアドバイスはありますか?」
⇒ドセタキセル4回程度では、そこまでいかないと思います。
再発治療等で、回数が多くなると「避けられない」有害事象となります。
質問者様から 【質問10】
よろしくお願いします
ドセ2サイクルまで来て今更ですが
前回の質問で先生にお勧めされたweeklyPT×12でしたが主治医からFEC終了近くで
ドセ×4と言われました
病院の都合だと思います
PT×12の方が10年生存率が高いというのをネットで見ていたのですが主治医は「発表されるエビデンスと言うのは…」と反論され、パクリは一旦痺れが出たら数年続く・・・と
見た事もあり最終的には私の決断でドセ×4にしたのです
痺れは出ますが今の所、耐え難い程ではありません
そうすると、たった数%とはいえ生存率の高いパクリにしておけば良かったと思えてきます
パクリとドセは元は似たようなもので枝派が別れたような薬と理解してよいのでしょうか
後悔する程、大きな違いのある薬ではないのですか?
FEC(初回は40超えの熱、その後も毎回高熱が出る)の時から辛いのは骨髄抑制です
頭を上げると立ち眩みが凄いので家では這って移動etc
骨髄抑制で高熱・強度の倦怠感・貧血などの症状が出るのは2割、とする調査を見たので
すが私は骨髄が弱いということですか?
先生は笑うかもしれませんが
骨は転移の好発部位ですよね?
骨転移し易い骨髄ということですか?
血液検査・点滴の針の痕にすぐシミやほくろが出来ます
以前は注射痕に何もできなかったのに
これは単なる副作用ですか
乳がんになったということは癌になり易い体質
皮膚がんになる?と不安です
赤血球数330 血色素数9.3で貧血 鉄が足りないからではなくうまく取り込めない時期
でもサプリをとっても鉄は体内に蓄積しない
サプリを取るなら取れば…と主治医に言われ気休めと思い鉄・ビタミンB12、葉酸の
サプリを飲んで1ヶ月、効果は実感できません
それでも害がないならとり続けた方が良いですか
質問が多くなりましたがよろしくお願いします
田澤先生から 【回答10】
こんにちは。田澤です。
「骨転移し易い骨髄ということですか?」
⇒全く無関係です。
「乳がんになったということは癌になり易い体質皮膚がんになる?と不安」
⇒全く無関係です。
心配なさらないように…
「それでも害がないならとり続けた方が良いですか」
⇒そう思います。
抗ガン剤による副作用は其の殆どが「可逆性(一次的)」です。
骨髄抑制は「必ず回復する」ので御心配なく。
質問者様から 【質問11】
先生のお蔭でドセをあと一回で化学治療終了までこぎつけた者です
ありがとうございます
CEAについて質問させて下さい
術前2.6 術後FEC一回目直前の検査2.0 2回目検査結果無し 3回目2.1 4回目1.8
ドセタキセル1回目直前の検査2.1 2回目検査結果無し 3回目2.8
検査結果無しの部分は多分、主治医が化学治療中の転移はありえないと考えCEAを
重視していないからだと思います
私も質問し辛い雰囲気で何も訊けずにいます
術後の治療なのでしこりを確認しながら・・・と言う訳にもいかず
確率は低いとはいえドセ治療中、腫瘍が増大する患者がいると聞き不安です
このコーナーの他の患者様の質問の中で先生は数字に一喜一憂するのは良くないと
度々コメントしてるのを見て、自分にもそう言い聞かせています
頭では理解できても、稀とはいえ、ドセによって増大する患者がいるのであればCEAが手掛かりになるのであれば、少しでも数字が上がると不安になります
あと私は今だから、というのではなく昔からアルコールは嗜みません
癌を告知されて以来、甘味も避けてきましたが最近、ズルズル甘味を取ってしまいます
γ(ガンマ)―GTが上昇しています
酒を嗜まないのに
甘味の取り過ぎでしょうか?
ドセの副作用で肝臓機能の低下があると知り食事は関係ないのか?
肝臓に転移等、ありえないと思いますが
トリプルネガティブの中に抗がん剤が全く効かない種類がある
それであれば術後半年で再発・転移も有り得ると聞き不安です
先生の意見をお伺いしたいです
心配性なので、いつもいつもくだらない質問に思われるかもしれませんが、よろしくお願いします
田澤先生から 【回答11】
こんにちは。田澤です。
「CEAについて質問させて下さい術前2.6 術後FEC一回目直前の検査2.0 2回
目検査結果無し 3回目2.1 4回目1.8ドセタキセル1回目直前の検査2.1 2回目
検査結果無し 3回目2.8」
⇒質問者にとっては、これが「上昇している様に見える」のですね??
私には、全く「動きが無い」ようにしか見えません。
○私が長年診療してきた感覚だと…
「4になっても、気にしない」
「5を超えたら、もしかしてと考えて次に注目する」という感じですね。(5を超えても、また4以下に戻るケースはよくあります。 そういう場合には全く再発とは無関係です)
「確率は低いとはいえドセ治療中、腫瘍が増大する患者がいると聞き不安」
⇒これは術前化学療法の場合ですね。
質問者はそもそも術後の化学療法だから無関係です。
「γ(ガンマ)―GTが上昇しています酒を嗜まないのに甘味の取り過ぎでしょうか?ドセの副作用で肝臓機能の低下がある」
⇒抗ガン剤(ドセタキセル)の副作用です。
ただ「GOT,GPTが3桁」とならない限り継続で問題ありません。(γGTPは無視しても構いません)
「先生の意見をお伺いしたいです」
⇒全て、全くの杞憂です。
化学療法終了したら、気分転換することをお勧めします。
質問者様から 【質問12】
こんばんわ
先生のお蔭で化学治療を終えました
お礼を言って終わらせたかったのですが新な質問が出来、是非力になって頂きたいのです
終了日にマーカーが上昇してるのでCTを撮ると主治医から告げられました
CEAが術前2,6 術後2,0 ドセタキセル最終日2,8
CA15-3が術前11,5 術後10,5 外注なので最終日の数値はまだ解りませんが前回の数値は20、0
数字だけ見れば基準値ですがこのコーナーで勉強させて頂きましたが、個人差があり術後の数字が患者の基準値になると読みました
主治医もその事で念の為CTと言ったと思う
主治医は慎重な性格ではありません
私が気付いたしこりも良性と笑い飛ばし、本には「〇〇の副作用は危険。病院に連絡を」
と書いてあるような副作用も「あなたは仕事をしていない、家にいる奥さんだから。
仕事をしてる人は気が付かないのよ」と全て気のせい、暇な奥さんだから気にしちゃうのね~と笑い飛ばすタイプ
おおらかな性格の医師が珍しく慎重になっているので私も不安です
AST・ALTそしてBUN・CREそれぞれ上下変動してますが基準値に収まってます
γ―GTは術前31術後27最近は85、80になっています
手術前後、多忙で食が疎かになった
巷で売れている癌が消えるという本を真に受け生野菜ばかり食べていたが最近は元の食事に戻りつつある
元々、酒も煙草も嗜みませんが、手術前後から変化した事と言えば食事の量と内容位です
転移すると現れるというみぞおちの張り・骨の痛み等あります
でも抗がん剤の副作用と同じですよね?
私はトリプルネガティブ
抗がん剤が全く効かないタイプがあると聞きます
私がそのタイプなら手術から7か月
ステージ1でも転移の可能性はありますよね
症状が全く出ない転移もあると聞きます
またドセタキセルは患者によっては増大する人が稀にいると聞きました
手術で癌を取ったとしても、術前に体中に飛び散った目に見えない微細な癌細胞が増大したのでは?と考えてしまいます
前回CTから10か月も経たない
被爆も心配です
CTだけでハッキリしますか?更に検査が続くのでしょうか?
痰が絡む咳が続いてます
この状態でCTは撮影できるのでしょうか?
今は水や喉飴で喉を潤し何とかしのいでますが、CT1時間前から水分は禁止ですよね
あとCTまでにやってはいけない注意事項はありますか
甘い物はダメ、運動はダメとか
化学治療が終了してもホッとする間もなく転移の可能性
不安です
回答よろしくお願いします
田澤先生から 【回答12】
こんにちは。田澤です。
「CEAが術前2,6 術後2,0 ドセタキセル最終日2,8 CA15-3が術前11,5 術後10,5 外注なので最終日の数値はまだ解りませんが前回の数値は20、0」
⇒CA15-3の値が気になるということですね?
私であれば「経過観察(3カ月後再検)」とします。 この程度でCTは撮影しません。
おそらく「腫瘍マーカーの基準値内反動」の原因は「化学療法(ドセタキセル)」だと思います。
質問者様から 【質問13】
田舎での治療
性別:女性
年齢:53歳
こんばんわ。
抗がん剤治療が終り、今は半年毎の検査の日々の中、担当医が若い研修医に変りました。
以前から決まっていたことなのでショックではありません。
医師不足が社会問題になっている昨今、こんな田舎に通ってきて下さる医師がいるだけありがたいと思っています。
こんな漠然とした質問をされても、先生もお困りとは思いますが、何か気をつけることがありますでしょうか?
若いから能力が劣る、という事はありえないとは思います。
若いからこそ最新の医療知識を持っているとか、良い事も沢山あるとは思います。
ただ、田舎で乳腺専門の医師はここら辺では一人だけ、週一だけ、という事でこの地域の患者が詰めかけてる現状
違う科の医師も研修医だらけ、という地域ベテランでも疲弊するであろう状況で若い女性の負担は大変なものになっていると想像してしまいます
経験豊富な先生から見て、若い医師は転移・再発を、この辺を見逃してしまう、勘違いしてしまう、等という意見はありますか?
年齢ではなく、本人の能力が大きく関係するとは理解しているつもりではありますが、
何か注意すべき事がありましたらアドバイスをお願いします
あと、抗がん剤の影響はどの位続くのですか?
終了して1年になりますが物忘れが酷いです
「これはケモブレインだ」と自分で自分を慰めていますが、年齢のせいですよね?
自分の年齢を受け入れなければいけないでしょうか(笑)
漠然とした質問になってしまいましたが、よろしくお願いします
田澤先生から 【回答13】
こんにちは。田澤です。
「若い医師は転移・再発を、この辺を見逃してしまう、勘違いしてしまう、等という意見はありますか?」
⇒過剰診断でしょう。
(どうでもいいような程度の)「腫瘍マーカーの動きで再発を疑い、不要な検査をする」
(そんな部位に転移する筈がないのに)「転移ではないか?」とあたふたする。
以上は、「若い医師」だけでなく「それなりの年齢の医師にもあるよう」ですが…
(このQandAを見ていると)