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いきなり3㎝

[管理番号:1340]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして。
9月中旬乳ガンと診断されてから毎日閲覧させていただいています。
9月2日、人間ドックで右胸腫瘤あり、超音波上7.5㎜の低エコー像確認。
9月4日、針生検、結果硬癌の浸潤確認。
核異型度grade1・脂肪織浸潤(+)・DCIS巣(-)・ER(+90%)・HER2(2+)と診断。
9月16日紹介状を持参し病院へ。腫瘤も小さくリンパ節転移も多分ないので早期発見、すぐに温存手術しましょうとのこと。レントゲン撮影、肺活量検査。
10月2日手術説明。腫瘤1㎝弱、ステージ1(D,T1b,N0,M0)、温存手術、3泊4日の予定とのこと。
10月6日MRI検査。
10月7日最終的な手術説明。MRI検査の結果腫瘤3.4㎝。来週温存手術。
現在放心状態です。
3.4㎝はステージ1ではないですよね?。
こんな短期間で5倍近く腫瘤が大きくなることはあるのでしょうか?。
背中や肩が痛いと言った時も『腫瘤の大きさから考えて遠隔転移はないでしょう。気のせいだと思いますよ。』と言われました。
が、遠隔転移やリンパ節転移の可能性は3.4㎝でしたら有り得ますか?。
主治医の先生は『大丈夫です。』『大丈夫です。』…と。
このまま信頼して手術に臨んで良いのか?。
主治医の先生は温存手術でと言ってますが全摘手術をした方が良いのか?。
今迄の検査だけで遠隔転移の有無が分かるのか?。
教えていただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
今回の内容で注目すべきは「超音波での7.5mm」という腫瘍径と「MRIでの34mm」とい
う大きさの「乖離」をどう考えるかです。
私の解釈としては
「腫瘤形成部分は7.5mm」であり、「非浸潤癌としての拡がりを含めると34mm」とい
うものです。
勿論、「真の浸潤径は不明」ですが、「MRIでの拡がり=浸潤径」と決めつけるのは
「時期尚早」でしょう。
少なくとも「34mmのしこり」として触知する場合とは「全く意味合いが異なる」こと
は間違いありません。

回答

「こんな短期間で5倍近く腫瘤が大きくなることはあるのでしょうか?」
⇒これは「誤り」です。
 実際は「9月2日の時点でMRIを撮影していたら同様の所見」だったと思います。
 つまり「超音波での評価」と「MRIでの評価」の違いなのです。
 
「遠隔転移やリンパ節転移の可能性は3.4㎝でしたら有り得ますか?」
⇒まず、遠隔転移はありません。
 そして「リンパ節転移」ですが、これは「術前に超音波検査で評価」していますよね。
 その上で10月2日の説明で「ステージ1(D,T1b,N0,M0)」と説明されていたわけ
ですから、「リンパ節転移はない」と思います。
 
「主治医の先生は温存手術でと言ってますが全摘手術をした方が良いのか?」
⇒温存手術でいいと思います。
 担当医は「MRIでの拡がり」を考慮に入れての「術式選択」の筈なので、担当医を
信じましょう。
 
「今迄の検査だけで遠隔転移の有無が分かるのか?」
⇒CT撮影しなければ、解りませんが「不必要」です。
 どうしても気になるのであれば、「術後に、ゆっくり検査」をしてもらいましょう。
★「ゴロリと触れる」34mmのしこりと「超音波では7.5mm程度で、MRIでの拡がりが
34mm」では、全く意味合いが異なることに注意してください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はご多忙中にもかかわらず早急にご意見をいただき…
お陰で病状を理解し不安を払拭して手術に臨むことができました。
…ある日突然乳ガン患者となり不安と恐怖で押し潰されそうになった時、先生のQ&
Aと出会い少しずつ前向きに病気と闘う気持ちになれた事に本当に感謝しています。
ありがとうございます。
先日無事に温存手術が終わりました。
内出血が酷く血栓が流れる管と袋を首から提げての退院となりましたが元気にしてい
ます。
予定より安心を考えて大きめに取ったようですが心配していたリンパ節転移もありま
せんでした。
病理検査待ちですが主治医の先生から何も言われてないので今後の治療法について少
しご意見を頂けたらと思います。
HER2が2+で測定不能だったのでFISH検査中ですが…
私の場合HER2が陰性か陽性か分からなければ治療方針を決められない状況でしょうか?。
理想は放射線治療 + ホルモン治療ですが、抗がん剤治療もプラスした方がbetterな
のであれば頑張ってみようと思ってます。
が、心疾患(側壁梗塞)あります。
バセドウ病も不定期に発症します。
このような状態の体にでも抗がん剤治療は耐えられますか?。
また先生を頼ってしまい大変心苦しいのですが…
よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「内出血が酷く、ドレーンを入れたまま退院」(そもそも、きちんとした手術をすれ
ばドレーンは不要ですが)とは、残念ですが「何はともあれ手術が終わって」良かっ
たです。

回答

「私の場合HER2が陰性か陽性か分からなければ治療方針を決められない状況でしょうか?」
⇒その通りです。
 但し、「浸潤径が5mm以下」となれば、(FISHで陽性となっても)「抗HER2療法は
不要」となります。
 FISH陽性の場合には、「浸潤径が5mm以下で無い限り」は「抗HER2療法(分子標的
薬であるハーセプチン+通常の抗がん剤)が必要」となります。
 
「このような状態の体にでも抗がん剤治療は耐えられますか?」
⇒「心疾患」があれば、「アンスラサイクリンは避ける」方がいいでしょう。
 ♯その場合は「タキサン+ハーセプチン」となります。
 ハーセプチンによる心毒性は「可逆性」なので「十分な注意の上での投与は可能」
と思いますが、「循環器内科との協議が必要」とは思います。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

こんにちは。
先日病理診断結果が出ました。
手術術式 : 乳房部分切除 + センチネル
病理診断 : 浸潤癌 乳頭腺管癌 腫瘍浸潤径 3.0㎝ 脈管侵襲 ly(1)
乳管内進展(+) リンパ節転移 0/1 断端(-) 核異型度 1
ER(+) PgR(+) KI-67(20%) Stage2A
FISH検査結果待ち…
FISH検査結果があと2週間後には出るのでその後治療を始めましょうとのことでした。
術前検査結果と術後病理診断結果が違い、ステージも上がってしまいかなりショックです。
FISH検査もそんなに時間がかかるのでしょうか?。
その間何も治療をしなくて大丈夫なのでしょうか?。
先週あたりから耳の下のリンパから肩や肩甲骨、骨盤や足の付け根などが痛み『骨転移しているのかな?』と不安を感じてましたがしこりも小さいし大丈夫!と自分に言い聞かせてきたのに浸潤径が3㎝もあったとなるとそれもあり得るのでは?と思いまた不安です。
主治医はステージは上がったけどあまり変わりはないと言いますが本当にそうなのでしょうか?。
そして更に…
同じ病室で同じ日に手術し、病状やステージも同じような方がいらっしゃったのですがその方は取り残しの可能性がある?とかで来週再手術になってしまいました。ホルモン治療も先日から始まったようです。
再手術って?…その方のショックは計り知れません。
こうやって通院する度に悪い結果を聞かされるのでは?
セカンドオピニオンをした方が良いのか?
このまま主治医を信頼して良いのか?。
さまざま不安材料が増え精神的にまた落ち着きません。
病気になってしまったことは不幸ですが、病気になって分かったことや気付いたこともたくさんあるので今は幸せ!とやっと気持ちを切り替えたのに。
今、私は何か別の行動を起こさなくてはならない時なのでしょうか?。
またまた先生を頼ってしまい申し訳ありません。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
病理結果が出ましたね。
「前回MRIで34mm」とあり、「浸潤径は30mm」だったのですね。
もともと「超音波で7.5mm」だったわけですから「もう少し浸潤径が小さい」ことを期待しましたが、有る程度、「想定の範囲内」と思います。

回答

「FISH検査もそんなに時間がかかるのでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「その間何も治療をしなくて大丈夫なのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 術後療法は「慌てる必要」はありません。
 
「先週あたりから耳の下のリンパから肩や肩甲骨、骨盤や足の付け根などが痛み『骨転移しているのかな?』と不安」
⇒全く無用な心配です。
 転移の症状ではありません。
 
「主治医はステージは上がったけどあまり変わりはないと言いますが本当にそうなのでしょうか?」
⇒私も「主治医と同意見」です。
 
「その方は取り残しの可能性がある?とかで来週再手術になってしまいました」
⇒「乳房温存術後の断端陽性」ということだと思います。
 質問者の状況とは無関係です。
 
「今、私は何か別の行動を起こさなくてはならない時なのでしょうか?」
⇒違います。
 担当医の方針に「全く問題無」と思います。
 FISHの結果を待って(確率的には陽性は1/4以下です)治療方針をじっくり見定めてからで何ら遅くはありません。
○皆さん、必ず「不安な時期」があります。
 大丈夫です。「やるべき事をやって」いれば、いずれ「時が解決」します。

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