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遺伝性乳癌について

[管理番号:7508]
性別:女性
年齢:35歳
病名:
症状:

私の母が65歳でトリプルネガティブ乳癌に、父方の伯母が60歳で卵巣癌になっております。

この場合、私が遺伝性乳癌、卵巣癌である可能性は高いのでしょうか?
この二人以外で、親族で婦人系の癌にかかった人は今のところおりません。

ネットなどで検索していますと、乳癌でもトリプルネガティブである場合、遺伝性が高いと見ました。

それは発症した年齢は関係なく、トリプルネガティブ=遺伝性乳癌と疑ったほうがいいのでしょうか?
実はそのことがかなり気がかりで、日常生活に支障をきたすレベルです。

必要であれば遺伝子検査を受け、遺伝性であれば予防的手術も受けることも考えています。
もちろん実費であることも承知しております。

先生は予防的手術に関してはどのようにお考えでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「先生は予防的手術に関してはどのようにお考えでしょうか?」
→基本的に「保険診療でない」ことに賛成はしません。

 そのうえでコメントすると…

 一口で「予防的手術」といっても「いろいろな段階」があります。

 実際に「片側が乳がんとなった」場合の「対側の予防的切除」と、(現時点で両側とも乳癌ではないのに)「両側の予防的切除」では意味が異なるのです。
 ガイドラインでも前者は「強く」推奨で後者は「弱く」推奨となっています。
 ★本来、適応外診療を乳癌学会が「推奨」すること自体、大変「遺憾」に思います。『今週のコラム 148回目 CRRMに関しては「強く」推奨していることには呆れるばかりです。』参照のこと