乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:4100]
性別:女性
年齢:49歳
田澤先生、はじめまして。
乳癌と診断されて以来、田澤先生の言葉に勇気づけられ、なんとか乗り越えてくることができました。
今回、放射線後の皮膚の状態についてどうしても不安なことがあり、質問させて頂きます。
よろしくお願いします。
8月に左外側上部に1.5cmの嚢胞内乳癌と診断され、9月の頭に温存手術とセンチネルを終えました。
病理の結果は断端陰性で非浸潤癌とのことでしたが、異型度・増殖能とも3のグレード3、ki67 60%のトリプルネガテイブでした。
悪性度の高さに落ち込み、局所再発するのでは…という不安でしばらく立ち直れなかったのですが、田澤先生の「非浸潤癌のグレードは気にする必要はない」という言葉でやっと吹っ切れて前向きになり、先月で放射線治療も無事25回終えることができました。
リニアックで身体の中央側からと脇側からの2方向の照射でしたが、その後の皮膚が乳頭より胸骨側はくっきり日焼けしているのに対して、乳頭より脇側はうっすらとしか色がついていません。
前から見ると、乳頭を境にくっきりと色の濃さの違いがわかります(腋窩だけは強く焼けています)。
切除部分は腋の斜め下あたりなのですが、逆にうすく色が抜けたような感じになっています。
放射線中にも色のつき方の違いが気になって先生に聞いてみたのですが、ちゃんと当たるように計算しているから心配ないよと言われ、その時は安心していました。
ところが最近色々な方の経験談などを読んでいると、皆さんマーキングの範囲が四角くくっきり焼けたと書いてあり、だんだん心配になってきました。
陰影のつき方から、脇側からの照射が当たってないのではと思えてきて、切除部分に当たってないのでは…と、考えれば考えるほど不安は大きくなり、どうすればいいかわかりません。
皮膚炎には個人差があるとは思うのですが、同じ自分の胸で方向によってこんなに差が出るものでしょうか。
痛みや腫れなどの副作用もなく、
嬉しいことではあるのですが、今はそれが逆に不安になっています。
ちゃんと問題なく照射されていても私のような焼け方をすることはあるのでしょうか?先生が診てこられた中で私のような方はいらっしゃいますでしょうか?
もしも片方がちゃんと当たってなかった場合、効果は無く、局所再発率は3倍になってしまいますか?
放射線が終わったら癌のことは忘れて前向きに生活を楽しもうと思ってたのに、今は放射線治療をやり遂げたと思っていいのかどうかもわからず、毎日が不安でたまりません。
どうか先生のご意見をお聞かせいただければと思います。
お忙しいと思
いますがよろしくお願いします。
ちなみに胸は小さいです。
日焼けのしやすさ等は普通だと思います。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「陰影のつき方から、脇側からの照射が当たってないのではと思えてきて、切除部分に当たってないのでは」
⇒このように心配される方がいらっしゃいますが…
 全く問題ありません。
 きちんと「照射計画」されて線量計算されているので「実はかかっていない」などありえないことです。
「ちゃんと問題なく照射されていても私のような焼け方をすることはあるのでしょうか?先生が診てこられた中で私のような方はいらっしゃいますでしょうか?」
⇒結構いらしゃいます。
 そのような際に「照射録」で確認しても「きちんと線量計算された照射計画」がなされています。(当たり前ですが)
 放射線科医と話をしたこともありますが、「ありえない」の一言でした(笑)
「もしも片方がちゃんと当たってなかった場合、効果は無く、局所再発率は3倍になってしまいますか?」
⇒上記コメント通りです。
 それ以上に、質問者は余計な心配をしています。
 「嚢胞内乳癌」で「非浸潤癌」だったということは、「嚢胞=乳管」を綺麗に切除すれば、局所再発はまず起こり得ません。
  その意味では「最も局所再発の可能性が少ない状況」と考えて間違いありません。
  ○この状況で「局所再発を心配」する理由が私には全く見つかりません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生ご無沙汰しております。
以前放射線の件で相談させていただいた際には大変お世話なりました。
おかげで長いトンネルを抜け出すことができました。
本当に感謝しています。
今回また不安な事があり質問させていただきます。
長くて申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
昨年9月に左胸の温存手術を受けた後、経過観察のみとなっています。
エコーは1年後にしかしないと言われてたのですが、1年空くのが不安だったためお願いして3月頭にエコーをしてもらいました。
術後初めてのエコーなので主治医にしてもらえるのかと思っていましたが、残念ながら技師さんでした。
その際、技師さんが右胸で何度も手を止めて写真を撮っておられたので横から見たところ、画面にいくつかの黒い丸が写っていました。
今思えば腫瘤非形成性病変のところに載っている画像に似ていた気がします。
技師さんの様子からして完全に何かあったのだ…と覚悟したのですが、
先生からは「問題ありませんね」と言われただけで何の説明もなく終わってしまいました。
その時はホッとして一旦は安心したのですが、主治医自身のエコーでないことがずっと引っかかっていました。
最近こちらのQ&Aで腫瘤非形成性病変のことがよく出てくるのであらためて読み返していると、確定診断には必ず組織診断が必要と書かれており、私の場合も必要だったのでは?と不安に思っています。
写真だけで判断できることもあるのでしょうか?
また術前に造影MRIをした際、右側にも6mmほどの何かがあると言われ、その時は主治医が場所を確認しながらエコーしてくれたのですがリンパしか写らず、問題なしと言われて終わっています。
MRIを見た時に「乳腺症だと思うけれど」と言われたのですが、私の場合、以前から痛みや乳首の痒みを感じるのはいつも左胸だけでした。
このような場合でも右胸が乳腺症であることはあるのでしょうか?
主治医は基本的に無愛想で質問を受け付けてくれず、何も聞くことができません。
安心するためにはやはり田澤先生に診ていただきたいと思い、先日市川を8月26日で予約させていただきました。
今までの画像など何も無いのですが、大丈夫でしょうか?また6月9日の枠の件ですが、希望すれば私でもその日に受けることは可能なのでしょうか?
毎年受けている健康診断が来月あるのですが、田澤先生に診てもらうのが8月末になる場合、健診で乳腺エコーを受けておいた方がいいでしょうか?半年前に放射線が終わっていますが、検診で胸部レントゲンを受けた場合、何か所見が出たりするものですか?
まとまりの無い文章で色々質問してしまい申し訳ありません。
お忙しいと思いますがどうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
腫瘤非形成性病変
私のQandAの回答を読んでいると解ると思いますが、今回のようなケースでは重要な段階がいくつかあります。
1.(そもそも)病変と認識するかどうか?
 超音波検査は、それを行っている者次第で、所見の取り方(見逃し方?)は変わってきます。
 今まで、いろいろ「解り易い例え」がないか悩んでいましたが、
 ○テレビで「今から映像を3分流すので、間違い探しをしてください」という問題と似ています。
  つまり、他のmodality(マンモグラフィーやMRIなど)と決定的に異なるのが、この点(動画を判断すること)なのです。
  超音波は操作中、検者が(動画を見ながら)「これが所見だ!」と判断したものだけを写真撮影するのです。
  ♯つまり、動画の判断次第で(本当は所見でなくても)「所見と思ったものを撮影する」し、逆に(本当は所見なのに)「(所見と気づかずに)撮影しない」ことも十分に起こりえるのです。
2.(病変と認識した場合)どのように精査を行うか?
 「経過観察」してもいいものと「組織検査」すべきものに分け無くてはいけない。
 其の上で病変にとって「適切な方法」を選択すべき
 A.良性を良性と確認するだけ。もしくは「嚢胞内腫瘍」⇒細胞診
 B.均一な所見(腫瘍)⇒バネ式針生検
 C.腫瘤非形成性病変 ⇒マンモトーム
   ♯この場面で、Cなのに「細胞診やバネ式針生検」を行い「不適切な診断(誤診)」を行っている医師が多い。(マンモトームをやり慣れていない医師は手技的に避けているのが原因か)
☆今回は、(実際に動画を見ている)技師は「これは病変では?」と考え「写真撮影」を行ったが、(その写真のみ)を見た医師にとっては「大した写真ではないな!
 これは乳腺症だよ。全くクダラナイ写真を撮るなよな。」的なことかもしれません。
 これでは一体「技師と医師のどちらが正しいのか?」全く謎です。(お互いに見ているものが違うからです)
 こう言う場面では本来、其の医師は「その部位だけでも、本当にあやしいのか、私自身が超音波するよ」とすべきなのです。
「確定診断には必ず組織診断が必要と書かれており、私の場合も必要だったのでは?と不安」
⇒上記で解りましたか?
 そもそも、本当に「腫瘤非形成性病変なのか?」という問題があります。
 技師は(動画の中で)「怪しい!」と感じた可能性はありますが、実際のところは現時点では不明です。
 ○医師自身がエコーすべきでしょう⇒その上で「これは所見だ!」と判断した場合に、はじめて「腫瘤非形成性病変」とよべるのです。
「写真だけで判断できることもあるのでしょうか?」
⇒上記コメントの通りです。
 エコーは「動画」を判断しない限りわからないのです。(誰がどう見ても間違い陽の無い明らかな腫瘤は別として)
 
「以前から痛みや乳首の痒みを感じるのはいつも左胸だけでした。このような場合でも右胸が乳腺症であることはあるのでしょうか?」
⇒乳腺症は「痛みとは無関係」です。
 「乳房痛」は「女性ホルモンによる刺激症状」でおこりますが、逆に(女性ホルモンによる刺激があっても)「必ず痛いとは限らない」のです。
  ○乳腺症とは(そもそも)「女性ホルモンによる刺激による乳腺の線維化」です。
   結果として「乳房痛を伴う事も、伴わない事もある」のです。
「先日市川を8月26日で予約させていただきました。」
⇒本当に「腫瘤非形成性病変なのか?」は不明ですが、「緊急性のないもの」であることは間違いありません。
 その意味で3カ月後は全く問題ありません。
「今までの画像など何も無いのですが、大丈夫でしょうか?また6月9日の枠の件ですが、希望すれば私でもその日に受けることは可能なのでしょうか?」
⇒予約状況が急速に埋まっているので、現時点では何とも言えません。
 緊急性はないと思いますが、希望があれば(対応できるかは不明ですが)秘書メールしてください。
「8月末になる場合、健診で乳腺エコーを受けておいた方がいいでしょうか?」
⇒特に必要はありません。
「検診で胸部レントゲンを受けた場合、何か所見が出たりするものですか?」
⇒無関係です。

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