[管理番号:4283]
性別:女性
年齢:82歳
田澤先生、いつもこちらを参考にさせて頂いております。
有難うございます。
持病が色々あり、高齢ということもありまして局所療法の放射線療法をどうするかを検討しております。
まず局所再発リスクについて教えて頂きたいのですが・・・
乳房温存手術の場合で、放射線治療を行った場合としなかった場合の再発率を下記視点からわかる範囲で教えて頂けましたら幸いです。
①5年、10年、20年など期間ごとで。
②ステージⅠ、Ⅱなどステージごとで。
ホルモン療法を行う場合は、状況によって照射省略可というお話もお聞きしております。
③ホルモン療法を行った場合、行わなかった場合のそれぞれについても参考までに教えて頂けましたら幸いです。
また、術後の病理診断のセカンドオピニオンを検討中ですが・・・
病理医の先生によって、結果が変わることも少なくないとお聞きしました。
標本をお借りしての、そのようなことは可能でしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「乳房温存手術の場合で、放射線治療を行った場合としなかった場合の再発率を下記視点からわかる範囲で教えて頂けましたら幸いです。①5年、10年、20年など期間ごとで。」
⇒10年で放射線無しで10% 放射線照射すると3%(1/3になります)
5年や20年は不明です。
「②ステージⅠ、Ⅱなどステージごとで。」
⇒ステージと局所再発は無関係です。
関係があるのは「断端の程度」だけです。
「ホルモン療法を行う場合は、状況によって照射省略可というお話もお聞きしております」
⇒局所療法(放射線)と全身療法(ホルモン療法)は厳密に分けるべきです。
「全身療法を行えば局所療法を省略する」という考えは誤りです。
「③ホルモン療法を行った場合、行わなかった場合のそれぞれについても参考までに教えて頂けましたら幸いです。」
⇒無関係です。
「術後の病理診断のセカンドオピニオンを検討中」
「標本をお借りしての、そのようなことは可能でしょうか?」
⇒病理のセカンドオピニオンは可能ですが…
全く参考にはならないと思います。