Site Overlay

術後の放射線治療

[管理番号:87]
性別:女性
年齢:49歳
非浸潤がん乳管がん H26/12/26に部分切除のオペを行いました。
術後の病理結果はki67:8% ステージ1 1箇所断端陽性。
 
放射線医師より、「今忙しいから」とH27/2/23に検査と計画。
H27/2/25より治療開始なのですが、断端陽性結果のこともありオペから放射線治療までの期間が長いため、がん細胞が広がったり再発しないかと非常に不安です。
問題ない期間なのでしょうか。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 術後の放射線治療ですね。
 「断端陽性」御心配なことと思います。
 「状況の確認」後、「回答」します。

状況の確認

 術前診断は「非浸潤性乳管癌」として乳房温存術(H26/12/26)
 (手術後の病理診断で)ステージ1となっていますので、「手術標本で浸潤癌がみつかった」というだと思います。(全体が非浸潤癌であればステージは0となるため)
 Ki67は8%と極めて低値であるため、「内分泌療法感受性:陽性」なのだと思います。
 術後内分泌療法も予定されているのでしょうか?
 「断端陽性」という事は、きっと「乳房全体に50Gy照射」した後に「腫瘍床に10GyのBoost照射」を追加予定なのだと思います。
 

回答

「12/26手術⇒2/25より照射開始が問題無い期間なのか?」
⇒全く問題ありません。
 術後2カ月からの開始は全く遅くありません。
 江戸川病院でも、(やはりトモセラピーが人気で混んでいる事もあり)だいたい術後2か月目からの開始位になっていますが、全く問題はありません。
 ちなみに研究結果からは「術後20週以内に開始するべき」となっています。(さすがに、術後5カ月というのは感覚的には嫌ですが…)
 
◎断端陽性を気にされているとは思いますが、「広範囲の陽性」ならともかく「1箇所陽性」であれば(Boost+の照射で)全く問題はありません。