[管理番号:6200]
性別:女性
年齢:54歳
浸潤性乳管癌(充実腺管癌)
54歳
閉経済
リンパ節転移:なし
静脈侵襲:あり
HER2:陽性
Ki-67:80%以上
腫瘍大:4.5×4.2×3.1cm
PgR(-):J-score 0
ER(+-):J-score 1-2(淡い陽性像が少数見られる。
1%を超えるか判断が
難しい)
【治療】
全摘手術済
DoseDenseAC4回 終了
現在、weeklyPTX及びハーセプチン9回終了
【今後】
wPTX+ハーセプチン12回予定
その後、ハーセプチン単剤予定
【質問】
はじめまして。
以下質問させてください。
ホルモンレセプターの結果、エストロゲンが1%を超えるか判断が難しいとのことでしたが、主治医の先生からホンモン治療を実施しましょうとお話がありました。
田澤先生もホルモン療法は必要と判断されますか。
また、必要な場合、5年間の服用も必要なのかどうか教えてください。
副作用等を考えると、この数値で治療するプラス面の方が大きいのかわからずご質問させていただきました。
お忙しいところ申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「ホルモンレセプターの結果、エストロゲンが1%を超えるか判断が難しいとのことでしたが、主治医の先生からホンモン治療を実施しましょう」
⇒ガイドライン上、「1%でも陽性ならばホルモン療法の適応あり」となっているので、間違いではありません。
「田澤先生もホルモン療法は必要と判断されますか。」
⇒この場合、(トリプルネガティブに準じて)「アンスラ+タキサン」をしているようなので、そう割り切って「ホルモン療法なし」でいいと思います。(抗癌剤をしない場合には「無治療では不安」という気持ちもわかりますが…)
「また、必要な場合、5年間の服用も必要なのかどうか教えてください。」
⇒期間に関して言えば…
5年が標準なのです。
「副作用等を考えると、この数値で治療するプラス面の方が大きいのかわからずご質問させていただきました。」
⇒「できることなら、何でもしたい」という考え方でなければ(質問者の場合はこちらですね)、やらなくていいでしょう。