乳がんは早期発見、早期治療で治せる癌です。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:5213]
性別:女性
年齢:43歳
田澤先生、こんにちは!
先生のQ&Aを1番信頼しています!
よろしくお願い致します。
今年の2月にA病院で温存手術後、断片陽性で3月追加切除。
病理結果
硬がん
リンパ転移なし
1.6cm
ER、PgR共に陽性
HER2陰性
リンパ管、血管浸潤なし
核異形度 3
ki-67 20%
その後、放射線治療前に同じ右乳房にしこりを発見。
細胞診してもらうと、悪性。
B病院に転院し、6月、右乳房全摘手術&再建。
病理の結果は5㎜と1㎜が2つあり、タイプはA病院と同じホルモン陽性でした。
術後の治療は、タモキシフェンを5~10年服用と言われています。
私は今は目に見えるがんはないし、あるかないか分からない微小細胞のために、副作用のある強いホルモン剤を飲みたくないと思っています。
身体も気持ちもすこぶる元気なのに、なぜ今ホルモン剤を飲んでわざわざ体調不良にしなければならないのか、と思ってしまいます。
しかし、主治医は異形度3が気になるし、まだ子供も小さいし、絶対飲んだ方がいい!良い薬だ!と言われます。
細かいパーセンテージを言われましたが頭に入りませんでした…
今までのQ&Aを参考にすると、田澤先生はステージ1は転移をそんなに心配する必要ないとおっしゃってますよね。
無治療の場合と、ホルモン剤を飲んだ場合の再発率もほんの6%位だったかと思います。
(違ってたらすみません)
①タモキシフェンは更年期障害の症状の他にも肝臓に毒性があると本で読みました。
(本:乳がんリスクファクターの全て)
本当に安全な薬なのでしょうか?
②定期健診の血液検査は何をみているんですか?
血液検査の結果が少し悪くなってきてから、ホルモン剤を飲むと言うのは意味ありませんか?手遅れですか?
③漢方薬や食事に気をつける、運動をする、などで再発予防はできませんか?(エビデンスがないので無意味な質問かもしれませんが)
つらつらと乱文で申し訳ございませんが、先生のアドバイスをどうぞよろしくお願い致します!
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
勿論、術後補助療法は「必須ではなく、ご本人の自己責任の領域」となります。
乳癌の術後の状態は
A.無治療でも(結局)再発しない群=(結果として)癌細胞が体内に無かった。もしくは(あったとしても)自然に免疫力や自然消滅などで消える程度だった
B.(治療しなければ再発する運命であったが)治療したことで再発を免れた群
C.(治療をしても)結局再発を免れない群
上記A~Cとなるのです。
 当然ながら、ステージが早い程Aの割合が高くなり、(逆に)ステージが進むとCの割合が高くなります。
 またBはサブタイプによって割合に大小があるでしょう。
その意味では質問者はAの可能性が高いとは思いますが、Bの確率が6%程度あるということです。
この「6%」が自分に取って「どういう数字なのか?」それで決めればいいのです。
☆上記を理解した上で、私が警鐘を鳴らすのは…
 ネットの情報で「ホルモン療法を、とても大変な副作用と思いこむ」ことです。
 我々乳腺外科医は多くの「ホルモン療法中の患者さん」を見ているので、(実際に始めてもいないのに、ネット情報だけでホルモン療法を悪者にしている)そういう患者さんを見ると「とても残念に思う」のです。
 同様なケースは(当然ながら)私の患者さんの中にもいらっしゃいます。その場合に私が言うのは「最終的にはご本人の自由です。ただし、まずは自分自身で試してみることをお勧めします。ネットの情報だけで悪者にするのは止めてください」ということです。
「①タモキシフェンは更年期障害の症状の他にも肝臓に毒性があると本で読みました。 (本:乳がんリスクファクターの全て)本当に安全な薬なのでしょうか?」
⇒もしも「安全でなかったら…」
 この日本だけでも「数万人(数十万?)」いると思われるホルモン療法中の患者さん達は「危険に曝されている」とでも言うのですか?
 この薬剤を承認した「厚生労働省」は大変な裁判をかかえてしまうことになりますが、そんなことがありますか??
 ☆ご本人が(最終的に)ホルモン療法をするかしないかは自由ですが、(ネットで「ホルモン療法はとても大変!!!」などと情報発信している人達よりも)圧倒的多数の方達がホルモン療法中だという想像力を是非、お持ちください。
「②定期健診の血液検査は何をみているんですか?」
⇒一般採血(貧血や肝腎機能など)と腫瘍マーカーなどです。
「血液検査の結果が少し悪くなってきてから、ホルモン剤を飲むと言うのは意味ありませんか?手遅れですか?」
⇒ホルモン療法はあくまでも「再発予防で行う」のです。
 数値が悪くなる(腫瘍マーカーが上がると言う意味?)後で行う治療は「予防ではなく、治療」となります。
「③漢方薬や食事に気をつける、運動をする、などで再発予防はできませんか?(エビデンスがないので無意味な質問かもしれませんが)」
⇒その通りです。
 効果が証明されている(エビデンスがある)薬剤と同等に扱う事自体、全く不適切です。(それは全ての民間療法に当て嵌まります)





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