[管理番号:8201]
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳癌、粘液癌
症状:腫瘍2.8cm 転移なし
田澤先生はじめまして。
先月しこりを発見し乳癌と診断されてからかなり混乱していましたがこちらにたどり着き落ち着くことができました。
貴重な場を公開していただきありがとうございます。
粘液癌2.8cm、T2N0M0
ER:90% PgR:40% HER2:1+
ki67:10% 核グレード:1 組織グレード:2
と診断されました。
現在の手術予定日まで2ヶ月ほどあり先に
ホルモン治療をはじめることになりましたが、
①リュープリン+ノルバデックスを服用し予定日に手術
②治験 リュープリン+ノルバデックス+イブランスを4ヶ月服用してから手術。
手術は当初予定日より2ヶ月程度遅れる。
の2通り提案されました。
早く手術できる
①、効果が期待できる(かもしれない)イブランスを使える②で悩んでいます。
田澤先生ならどちらをすすめますか?
この治験に参加するメリットはあるとお考えでしょうか?
大変お忙しいなか恐れ入りますがご回答よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「田澤先生ならどちらをすすめますか?」
→治験を勧めることはありません。
術前に不確実な治療を行う事のデメリットは見逃せません。
「この治験に参加するメリットはあるとお考えでしょうか?」
→全く思いません。(上記)
質問者様から 【質問2 】
HBOCと診断された上での術式選択
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳癌、粘液癌
症状:しこり最大径32mm 転移なし
投稿日:2020年3月2日
粘液癌 最大径32mm cT2N0M0 ki67:10%
田澤先生ご回答ありがとうございます。
やっと手術予定日が近づいてきました。
手術について質問させてください。
家族歴が気になっていたところにHBOCなら全摘を選ぶほうが良いと思い遺伝子検査を受けました。
BRCA1に異常が見られるという結果がでました。
温存可能でもやはり全摘を選ぶべきでしょうか?
また4月から予防切除について保険適用になりそうだと聞きましたが、保険適用になれば予防切除すべきだとお考えですか?
お忙しいなか恐縮ですがご回答よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「温存可能でもやはり全摘を選ぶべきでしょうか?」
⇒ガイドラインでは
「患者さん自身が温存を強く望むのであれば、温存乳房内再発のリスクをきちんと説明したうえで行ってもよい」となっています。
つまり、「本来は勧められない」というニュアンスとなります。
そもそも 質問者自身「家族歴が気になっていたところにHBOCなら全摘を選ぶほうが良いと思い遺伝子検査を受けました。」とコメントしているのだから、やはり(当初の予定通り)全摘にしないと後悔するのでは?と危惧します。
「また4月から予防切除について保険適用になりそうだと聞きましたが、保険適用になれば予防切除すべきだとお考えですか?」
⇒無理に勧めるつもりはありませんが…
その方が安全であることは間違いありません。(半年に1回エコーしていれば、必須だとは思いませんが)