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ホルモン療法の副作用

[管理番号:7859]
性別:女性
年齢:49歳
病名:乳がん
症状:

田澤先生、お忙しい中貴重な時間をありがとうございます。

昨年5月に乳がんの手術を受けました。

病理結果は病院から頂いておりません。

主治医からの説明では術前は非浸潤がんでしたが、
術後の病理結果は浸潤径4.2センチ
ki67 26%
増殖率は高めだが肺にアレルギー性の疾患があるため抗がん剤は使えない、使用しても上乗せは4%程度と言われ、タモキシフェン 単独となりました。
タモキシフェン服用から生理はありません。

一年ほどは子宮内膜が若干厚めといわれただけで、特に副作用を感じることはありませんでした。

今年5月に少量の出血があり婦人科を受診。

内膜は厚めだが、体癌の検査では異常はありませんでした。

婦人科の先生からはタモキシフェンの影響のため様子見となりました。

2ヶ月半ほど少量の不正出血が続き、8月半ばに大量出血があり婦人科を受診。

内膜は厚め、子宮の入口付近にポリープもあるため大量に出血したと言われました。

婦人科からは内膜掻爬で子宮をきれいにする、内膜をレザーで焼けばタモキシフェンの影響ん受けないので検討するように。

ホローしてもらっている婦人科では処置が出来ないので大きな病院を紹介されました。

紹介先の婦人科で少し中をきれいにしましょうと言われ処置をしてもらい出血は止まりました。
その時の組織診でクラス2。

これはタモキシフェンの影響のた心配はいらない。

内膜掻爬は体に負担も大きいので薬で生理を起こして子宮の中をきれいにしましょうと、プロペラを処方されました。

二週間プロペラを服用し生理がありました。

ものずごい量の出血でしたが、これは内膜肥厚のため次は落ち着くと言われ二度目は普段の生理より少し少なめで終わりました。

婦人科での処置を乳腺の主治医に報告したところ、プロペラは予後に悪影響がある。
注射を次回から追加することになりました。

3ヶ月に毎なのでリュープリンになるのでしょうか?

前置きが長くなり申し訳ありません。

田澤先生への質問です。

プロペラで生理を起こすのは乳がんの予後には良くないのでしょうか?
リュープリンで体癌リスクを減少させると言われましたが、その理屈が解りません。

リュープリン は更年期の症状が強くでると聞き、子供が幼稚園児と小さいため副作用の強い薬は使いたくないのが本音です。

年齢的に閉経も近いておもうのですが、リュープリン の副作用は軽くすみますか?

まとまりのない文章で申し訳ありません、どうぞ宜しくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「婦人科での処置を乳腺の主治医に報告したところ、プロペラは予後に悪影響がある。」
⇒「ホルモン補充療法は、乳癌に禁忌だから」という意味なんでしょうけど…

 そもそもプロゲステロン製剤であるプロベラ単独ではリスクの増大とはならずに、むしろ治療薬として用いています。(高容量で乳がんの適応)

「3ヶ月に毎なのでリュープリンになるのでしょうか?」
⇒そのようです。

「プロペラで生理を起こすのは乳がんの予後には良くないのでしょうか?」
⇒上記通り、それはありません。

「リュープリンで体癌リスクを減少させると言われました」
⇒そういうデータは無いのでは?(私はしりません)

 私の認識ではリュープリンを併用することで
 「卵巣腫大」や「子宮からの出血」には有効です。

「年齢的に閉経も近いておもうのですが、リュープリン の副作用は軽くすみますか?」
⇒これはなかなか予想できません。