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ホルモン療法中の骨粗しょう症薬について

[管理番号:7692]
性別:女性
年齢:72歳
病名:乳がん
症状:

田澤先生こんにちは。

本日はよろしくお願いいたします。

母の事で教えてください。

2012年左側乳がん全摘。
ステージ2、リンパ節転移あり。
HER2陽性。

手術後に抗がん剤治療を行いました。

現在ホルモン治療(アリミデックス)服用7年目です。

数年前に背中の圧迫骨折をしていたこともあり、プラリア皮下注射をしています。

コレステロールを下げる薬なども服用していまして、プラリアの副作用ではないかもしれませんが
不眠、頭痛等が強く出現し本人は辛いとのことで、現在3か月中止しています。

主治医はアリミデックスを服用しているので骨密度低下は止められないのだからとアリミデックスの終了を提案されました。
しかし、再発が不安なので、アリミデックスは10年続けたい気持ちがあります。
現在他の骨粗鬆症の薬は出ておりません。

調べてみるとプラリアを中止すると多発性椎体骨折がリバウンドで起こることがあり、中止する際は他の骨吸収抑制剤を服用した方が良いと知り不安になっています。

プラリアは一旦使用すると中止できない薬なのでしょうか?

もし、プラリアを再開するのであれば、どのくらいでしたら開けても大丈夫でしょうか?

先生でしたらプラリアを中止する場合は代わりの骨粗鬆症薬は何を選択されますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「主治医はアリミデックスを服用しているので骨密度低下は止められないのだからとアリミデックスの終了を提案」
⇒5年以上継続したのだから、それ以降は「有害事象が優先」という姿勢は正しいと思います。

「再発が不安なので、アリミデックスは10年続けたい気持ちがあります。」
⇒それであれば…

 別に悩む必要はありません。
 Bisphosphonateに変更しましょう。

「プラリアは一旦使用すると中止できない薬なのでしょうか?」
⇒そんなことはありません。

 Bisphosphonateに変更すればいいのです。

「もし、プラリアを再開するのであれば、どのくらいでしたら開けても大丈夫でしょうか?」
⇒シンプルに…

 6か月製剤なのだから、(おそらく現在9か月空いているのですね?)最低でも3か月以内としましょう。

「先生でしたらプラリアを中止する場合は代わりの骨粗鬆症薬は何を選択されますか?」
⇒普通のbisphosphonateです。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

アリミデックス服用期間について
性別:女性
年齢:72歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年1月29日

 田澤先生こんにちは 先日は質問に答えて下さり本当にありがとうございました。

先生の活動は乳がん治療中の患者にとって本当にありがたいです。

 
その後、先生のご意見に安心してビスフォスフォネートを考え主治医に相談しようとしていた矢先に、母が二度目の圧迫骨折をしてしまいました。
腰椎です。
前回【三年程前】は胸椎でした。

整形外科の先生によるとやはり自己判断でプラリアを止めてしまったことも原因の一つかもしれないとの判断でした。

治療としましては骨粗しょう症と診断されプラリア【以前もやっていたので続けた方が良いと言われました】を再度継続することになりました。

相変わらず不眠の症状はありますが今のところ大丈夫そうです。

また質問をさせてください。

母の病理結果を再度詳しくお伝えします。
23mm×21mm グレード2 リンパ節転移+ ハーツー3 ki67 38パーセント 

元々主治医はアリミデックス10年を勧めていましたが、圧迫骨折を二回しているので止めた方が良いのではと言われました。

母の年代の方は皆さん10年服用されているのか。
先生の患者さんでも骨密度低下による圧迫骨折等聞かれますか?プラリアを併用してまで治療を続ける人は少ないと聞き迷いが出ました。
本人も再発も不安だが寝たきりになるのならと悩んでいます。
服用を止めるか【現在6年経過】どうするか迷っています。
私としては二回目のの圧迫骨折はプラリアを中止したことによるものならアリミデックスによる骨密度低下だけが原因ではないのではと思うのです。
体調が安定しているのなら服用を続けた
けた方が良い気がします。

田澤先生は母の場合アリミデックスを中止すると再発率が上がると思われますか?

ご教授いただければ幸いです。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「母の年代の方は皆さん10年服用されているのか。」
→年齢の括りで言えば、「年齢を理由に止める」年代ではありません。(80歳代後半であれば、間違いなく5年で辞めますが…)

「先生の患者さんでも骨密度低下によるによる圧迫骨折等聞かれますか?」
→骨密度が低い方は「全例」プラリア併用しているので、幸いそのようなことはありません。

「プラリアを併用してまで治療を続ける人は少ない」
→??
 当院では(骨密度が低い場合には)全例投与していますよ。(上記)

「田澤先生は母の場合アリミデックスを中止すると再発率が上がると思われますか?」
→状況的(ホルモン療法5年以上経過している)には、有害事象を優先するのが普通でしょう。(risk/benefitで言えばrisk以上のbenefitは無いと思います)

 あくまでもご家族、ご本人が(riskを承知の上で)強い希望があれば、プラリアを併用してアリミデックス継続は可能というスタンスとなります。



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監修:江戸川病院 田澤篤 医師

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