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局所的非対称陰影要請査

[管理番号:1989]
性別:女性
年齢:57才
乳腺科の無い総合病院でマンモグラフィーとエコーと触診の乳がん検診をしました。
結果マンモのみ要請査になりました。
触診は異常なしで、エコーは右内部エコーを伴う乳腺嚢胞(基準値外ですが支障ありません)でした。
マンモのみの検査の場合、後にエコーをやって問題が無ければ大丈夫と言う事だと思って
ましたが、この場合再度検査が必要なんでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
検診マンモで「局所的非対称性陰影 focal asymmetric density:FAD」となり、検診エコーで「異常無(嚢胞のみ)」ですね。
 
「マンモのみの検査の場合、後にエコーをやって問題が無ければ大丈夫と言う事だと思ってましたが、この場合再度検査が必要なんでしょうか?」
⇒質問者の認識「マンモのみの検査の場合、後にエコーをやって問題が無ければ大丈夫と言う事だと思ってました」と言う理解は正しいです。
 
 それでは今回何故、(検診エコーで異常無いのに)「マンモだけで要精査となった」のでしょうか?
⇒理由は一つです。
 今回のエコーが「検診エコー」だからです。
 検診機関としては(マンモで所見が有った以上)「精密医療機関でのエコーで確認お願いします」という姿勢です。
  
 検診エコーは『(マンモの所見を参考にせずに行った)技師さんのスクリーニングエコー』であるのに対し、精密医療機関で行うべきエコーは『(マンモグラフィーでのFADを参考にした)医師自身のエコー』となれば、「検診エコーで見逃した所見が見つかる可能性」があります。
 ♯ただ、ここ首都圏の大きな病院のように「精密医療機関で行うエコー」が「結局病院の技師さんによるもの」で(精密検査といいながら)医師は「技師さんのエコーをみるだけ」であれば「検診エコーと何も変わらず、無意味」となります。
 
「この場合再度検査が必要なんでしょうか?」
⇒上記でコメントした通りです。
 もしも(質問者が受診する病院の医師が)「技師さんのエコーの写真をみるだけ」であれば、「無意味」となります。