[管理番号:6097]
性別:女性
年齢:43歳
いつもこちらで勇気を頂いたり心の平穏を頂いたりしています。
昨年12月に人間ドッグで石灰化を指摘され、クリニック→大学病院紹介となり、数回の生検を経て先日やっと
非浸潤性乳管癌 7mm ER+・PgR+・HER2-で温存適応との診断がくだされました。
しかし、その後のMRIで外側に75×30×25の広がりあり。
一部浸潤の可能性あり。
との診断でセンチネルリンパ+全切除となりました。
・広がりが大きく心配です。
しこりと広がりの違いはどのように解釈したらよいのでしょうか。
当初はステージ0とのことでしたが、これだけ広がっていても、早期となるのでしょうか。
場合によっては抗がん剤も、との話しもあり動揺しております。
・一年前の人間ドッグで受けたマンモの結果「石灰化あり、良性、一年後受診」とありました。
既にそれが癌だったのでしょうか。
一年待たずクリニックを受診しなかなかったことを後悔しております。
・当初全摘を希望していたのですが「身体にもそれなりの負担があるし、全摘は必要ない、温存で充分」との見解を頂き私自身も温存に傾いていた後の全切除。
田澤先生でも、この大きさだとやはり全切除となりますでしょうか。
・全摘の場合は自家組織による同時再建を希望しておりますが、その場合は2カ月ほど待つことになる、とのこと。
二期再建が妥当でしょうか。
ご教示よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
(拡がり診断として)「MRIで見つかる拡がり」と「触診やエコーでの大きさ」を同等と見る必要はありません。
「しこりと広がりの違いはどのように解釈したらよいのでしょうか。」
⇒マンモやエコーなどで認識できる「腫瘍」と(マンモやエコーでは捉えきれない)
「主として乳管内の拡がり」の違いです。
MRIで認識できる拡がりがあるから、(拡がり診断としての)MRIが術前には必要となるのです。
「当初はステージ0とのことでしたが、これだけ広がっていても、早期となるのでしょうか。」
⇒「乳管内の拡がり」は無関係です。
「場合によっては抗がん剤も、との話しもあり動揺しております。」
⇒「7mmの非浸潤癌」と(MRIで認識できる程度の)「拡がり」で抗癌剤を想像する必要はありません。
「既にそれが癌だったのでしょうか。」
⇒一致しているかどうか?
担当医に聞いてみてもいいでしょう。
「田澤先生でも、この大きさだとやはり全切除となりますでしょうか。」
⇒MRIの拡がりからは、それが安全と思います。
「・全摘の場合は自家組織による同時再建を希望しておりますが、その場合は2カ月ほど待つことになる、とのこと。二期再建が妥当でしょうか。」
⇒あくまでも「早期」です。
2カ月は、問題ありません。