Site Overlay

非浸潤性乳管癌

[管理番号:4335]
性別:女性
年齢:70歳
母の質問です。
要精密検査となり乳房に針にて細胞(腫瘍)をとり検査しましたが
先生のお話では採取した細胞があまりに少なかった為
検査結果が出なかったので再度針にて細胞を採取するか
切開して多めに細胞を採るか1か月後までに考えて下さい。
長期の間待つのも不安がっておりましたが
後者の切開(4cm)し疑いの細胞4~6㎜を2cm程採り結果は非浸潤性乳管癌でした。
教えて頂きたいのはその後の放射線治療と再発の心配です。
5週間毎日癌のあった場所に10分程あてるそうです。
母が細胞検査の時に「もし検査結果が癌だとまた切開になるので全て疑いのある細胞を今、採ってもらえませんか?」
との質問に「癌かどうかまだわからないのに採ることはリスクが高いので出来ません。
もし癌なら多めに取り除きますから今回は検査に出す細胞のみを採ります。」と
おしゃっていたらしいのですが結果が癌であり、母が再度採りますか?
と質問すると「もうとるものがないので放射線をしましょう。」とのお話だったそうです。
癌とわかって多く採った訳ではなく今後もし採り残しが癌となる可能性はないのでしょうか?
放射線は何度も同じ所にはあてる事が出来ないと知人から聞いてますが次再発となってしまった場合にも治療としてあてることは可能でしょうか?先生のお話では他には癌は転移していません。
乳管から他にでていない。
との事らしいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「採取した細胞があまりに少なかった為検査結果が出なかった」
⇒こういう診断能力の欠如した医師には注意が必要です。
「結果が癌であり、母が再度採りますか?と質問すると「もうとるものがないので放射線をしましょう。」とのお話」
⇒病理レポートを確認してみてください。
 断端が陰性だということなのでしょう。
 断端が陰性であれば「結果として取り切れていた」から再切除は不要ということでしょう。
「癌とわかって多く採った訳ではなく今後もし採り残しが癌となる可能性はないのでしょうか?」
⇒断端陰性であれば大丈夫です。
「放射線は何度も同じ所にはあてる事が出来ない」
⇒それは事実です。
「次再発となってしまった場合にも治療としてあてることは可能でしょうか?」
⇒その際には「乳房全摘」しか方法はありません(放射線は適応外です)