[管理番号:8619]
性別:女性
年齢:55歳
病名:非浸潤癌
症状:
投稿日:2020年6月9日
はじめまして、田澤先生。
がん検診でマンモグラフィーを受け、石灰化があるとのことで、精密検査を受けました。
エコーでは写らず、マンモでは乳房に多数石灰化が認められました。
MRIを受け、マンモトームを受け、非浸潤がんと診断されました。
マンモトームで生検をした場所以外にも石灰化があり、全摘が良いと言われました。
乳頭乳輪温存をきいたところ、乳腺なので取り残しになることもあるし、壊死すると再手術になることもありますと言われました。
やはり全摘出をするべきなのでしょうか。
乳房喪失に不安です。
先生の患者さん方はどのように受け入れられてるのでしょうか。
お忙しい中、回答をお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「やはり全摘出をするべきなのでしょうか。」
⇒画像も診ていないのに、それに明確に回答することはできません。
が…
病変全体を切除することが必須であり、(もしも)本当に同様の石灰化が広範囲なら全摘の選択しかないでしょう。(担当医の主張)
ただ、(万が一)ST-MMTした部位以外の石灰化が本当に癌なのか? 納得できないなら、「その部分もST-MMT]してもらうという手もあります。(患者さんのリクエストがあれば、私はしばしば行います)
「乳頭乳輪温存をきいたところ、乳腺なので取り残しになることもあるし、壊死すると再手術になることもあります」
⇒「乳頭乳輪温存」という術式は本来「小範囲かつ乳頭から十分離れている」という条件が必要です。