[管理番号:6480]
性別:女性
年齢:44歳
お世話になっております。
お忙しい中申し訳ありませんがお聞きしたいことがあります。
先日、田澤先生にマンモトーム生検していただいて、非浸潤癌の診断をしていただいたものです。
手術も7月に決まり、先生に手術していただけるので何も心配せずいたのですが、折角非浸潤癌を見つけていただいたのに初診から手術まで3ヶ月半かかっているのですが(ゴールデンウィークもあり)もし、浸潤癌や転移していたらと急に怖く不安になってきてしまいました。
このくらいの期間なら大丈夫でしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
個人を特定できないため、一般論でお話ししますが(特定できたとしても、このケースではそれ程の違いはないとは思います。)
「初診から手術まで3ヶ月半かかっているのですが(ゴールデンウィークもあり)もし、浸潤癌や転移していたらと急に怖く不安」
⇒石灰化に対するST-MMTは、どうしてもすぐには検査が入らないので、その位になりますが、全く心配ありません。(ST-MMTをしなければ「半年後経過観察」となり、そこからの診断でも許容されているのです)
質問者様から 【質問2 非浸潤癌で手術までの期間】
性別:女性
年齢:44歳
お世話になっております。
(ID番号○○)です。
先日は早急に回答ありがとうございます。
マンモトーム生検の結果、胞巣中心部の壊死これはコメド型でしょうか?
そしたら増殖スピードが早くて浸潤しやすいとか手術後浸潤癌になっていたら抗がん剤とか、いろいろ考えだしたら怖くて不安になってしまい質問してしまいました。
お忙しい中申し訳ありませんでした。
でも、田澤先生の心配ない。
経過観察しても許容されてるとおっしゃっていたので安心しました。
全摘して根治したいと願っております。
先生を信じて手術まで体調管理したいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
今回はIDの記載がありましたので、(一般論としてでなく)質問者のケースについての回答となります。
「マンモトーム生検の結果、胞巣中心部の壊死これはコメド型でしょうか?」
「そしたら増殖スピードが早くて浸潤しやすいとか手術後浸潤癌になっていたら抗がん剤」
⇒たしかにコメド壊死のようですが…
石灰化の範囲が非常に狭く、かつ今回のマンモトームでその殆どが採取されての
「非浸潤癌の診断」です。(ST-MMT後のマンモで確認しています)
(MRIはこれからとはいえ)「病変の範囲が非常に狭く」かつ「石灰化(病変の
中心部分と推測)の大部分を採取」しての「非浸潤癌と言う診断」なので、手術標本でも非浸潤癌となる(つまり浸潤無し)可能性が非常に高いケースです。
☆ST-MMTで非浸潤癌⇒(手術標本で)浸潤癌というケースは多くはありませんが…
リスク因子としては
1.病変(石灰化の範囲)が広い
2.(石灰化全体からみて)その一部での診断である。(病変の中心部=浸潤部が他の部位に有る可能性)
質問者は上記1にも2にも当て嵌まりません。
浸潤癌であるリスクはかなり低いと思います。
ましてや、「浸潤径が5mm以上」は全くあり得ない(つまり、抗癌剤の適応なし)と考えて差し支えありません。
ご安心を。