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非浸潤癌が浸潤癌に変わることは

[管理番号:7066]
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:石灰化

いつも読み込ませていただいてます。

2年連続で乳がん検診(エコー)で2ミリの腫瘤が見つかり、大きさは変わらないものの形がイビツということで、精密検査を案内されました。

2回とも細胞診クラス3やMRI(良性)の結果、経過観察をしていたところ、3年目にして石灰化(2ミリくらいの間に)が出現及び半年後に増加し、生検を行ったところ、DCISの診断となりました。

ただ、そもそも検診で見つかった数ミリの腫瘤には話が触れらませんでした。
主治医にエコーしてもらったところ、石灰化や生検時のクリップはあるけど、そもそもの2ミリしこりは見当たらないということでした。

このままであれば、非浸潤癌の可能性が高いかなぁと少し安心していますが、もし検診時の2ミリが浸潤癌で、そのため石灰化か発生していたことも考えられるでしょうか?
田澤先生のご経験から、生検結果で、非浸潤癌から術後病理で浸潤癌となったのは、
1割程度だったとお見かけしましたか、それは今も同じパーセンテージですか?
よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

そもそも「形が歪な2mmの腫瘤」を組織診せずに「診断には無駄極まりない」MRIなど撮っている診療には全く興味がありません。

「もし検診時の2ミリが浸潤癌で、そのため石灰化か発生していたことも考えられるでしょうか?」
→そのように想像する理由がありません。

「田澤先生のご経験から、生検結果で、非浸潤癌から術後病理で浸潤癌となったのは、1割程度だったとお見かけしましたか、それは今も同じパーセンテージですか?」
→申し訳ありませんが…

 それは「小さくても歪なら(無駄なMRIなど撮影することなく)きちんと生検をする」ような診療をした場合の数字とご理解ください。
 
 ★小さいからMRIで経過を見るということは、(そもそも)早期発見から身を引いているということなのです。