[管理番号:8324]
性別:女性
年齢:54歳
病名:非浸潤がん
症状:
投稿日:2020年2月26日
お忙しいところ申し訳ございません。
この様な機会を与えてくださり感謝いたします。
妻が全摘し、非浸潤がんと診断され無治療となりました。
術前の生検でも非浸潤と口頭のみで言われたそうです。
術後病理診断です。
Ductal carcinoma in situ with apocrine differentiation,rt.breast comedo necrosis (+),n(-) Allred score(非浸潤部) ER-TS(0) PgR-TS(0) CK 5/6(-) Ki LI:2.4%
センチネル0/4
右乳腺のC領域に12ミリ大の病変を認めます。
アポクリン化生を
伴う癌細胞が乳管内で乳頭状に増殖しています。
腫瘤中心部では
間質の高度な硝子化が生じています。
浸潤しているように見える箇所が散見されますが、免疫染色で筋上皮細胞が確認され、標本上は明らかな浸潤は認めません。
ただ腫瘍胞巣周囲に浮腫状の変化が目立つ箇所が少なくなく、微小浸潤している可能性は否定できません。
とのコメントでした。
浸潤しているように見える箇所が散見される。
浮腫状の変化が目立つ箇所が少なくない。
微小浸潤している可能性は否定できない。
上記の記述より妻は本当に非浸潤なのか、無治療で良いのか、非常に心配、不安を抱いており不眠の日々が続いている様子です。
このコメントは心配する内容ではないのでしょうか。
病理のセカンドオピニオンは必要ですか?
主治医は2ミリまでが微小浸潤であり、非浸潤と同様に扱うとの事。
先生のQ&Aでも1ミリ以下の微小浸潤が見つかった方もいらっしゃる中、
微小浸潤の可能性を否定できないという事はどういう事なのでしょうか?
今回は見つからなかったけど詳しく調べると、大きな浸潤や、たくさんの微小浸潤が見つかり治療しなくてはいけなかったという事はないのでしょうか?
生検で取った部分に浸潤部分があったり、大きな瘢痕ができてしまった事は病理結果に影響を与えてないでしょうか?
非浸潤としての広がり(MRIはしておりません)や、脈管侵襲などは聞いておりませんが大丈夫でしょうか?
それとも診断通り、妻の場合も非浸潤の全摘で根治と考えても良いのでしょうか?
たくさんの質問、申し訳ございません。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「このコメントは心配する内容ではないのでしょうか。病理のセカンドオピニオンは必要ですか?」
⇒心配する内容ではありません。
そもそも(仮に微小浸潤だとしても 完全に否定することは理論上不可能です)無治療にかわりはありません。
ご安心を。