[管理番号:8673]
性別:女性
年齢:48歳
病名:右乳癌、非浸潤性小葉癌
症状:
投稿日:2020年6月23日
田澤先生、はじめまして。
3月に乳がんと宣告され、精神的に辛い毎日を過ごしておりましたが、先生のサイトを知り、他の皆様と同様に励まされ感謝しております。
4月下旬に右乳がんの温存手術を致しました。
病理検査の結果が出まして、取った組織の断端に非浸潤性小葉癌がみつかりました。
頂いた病理の結果なのですが、センチネルリンパ節転移なし、
Right breast, partial resection,#1-21
Invasive ductal carcinoma, scirrhous type
Size(whole):17×2×8 mm
Size(invasive):12×10×5 mm
H istological grade: 3+2+1=6, Grade Ⅱ
Nuclear grade: 2+1=3, Grade 1
Ly(-),V(-),f(+),s(-)
S urgical margin: negative
ER : 90%
PgR : 50%
HER2: 1+
Ki-67: 5%
E-cadherin: weakly positive
Lobular carcin oma in situ
S ize(whole) : 50×32×8mm
Nuclear grade: Grade 1
L y(-),V(-),f(-),s(-)
Surgical margin: positive
ER :90%
↑ここで切れていました。
主治医の話だと、見つかった非浸潤小葉癌は欧米だと悪性と考えない、放射線治療とホルモン療法でと言われました。
放射線で残っている癌は死滅するのでしょうか?
話の中では、追加切除の事は出てきていません。
主治医が大丈夫だと判断してくれているのに、胸にまだ癌が残っていると思うと不安です。
見つかった小葉癌は、大丈夫なのでしょうか?
何年後かに浸潤癌になるのなら、今からでも全摘すべきでしょうか?
これから放射線治療が始まります。
下の子供は、まだ小学生なのでなんとか成人するまでは元気でいたいです。
お忙しい中、申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「放射線で残っている癌は死滅するのでしょうか?」
⇒その可能性はあります。
ただし、「断端陽性」は(放射線照射を前提としても)「温存乳房内再発のリスク因子」であることは間違いありません。
「何年後かに浸潤癌になるのなら、今からでも全摘すべきでしょうか?」
⇒その可能性はあります。
「優先順位をどこにおくのか?」が重要です。
全摘の選択は当然「あり」です。