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左胸全摘後

[管理番号:8007]
性別:女性
年齢:45歳
病名:乳がん
症状:左胸全摘手術

田澤先生、初めまして。

乳がん告知されてから、こちらのサイトを見つけ、毎日読ませていただき、自分なりに勉強したつもりですが、無知な質問をしてしまったらお許し下さい。

先月、左胸の全摘手術をしました。
その病理結果が下記の通りです。

・浸潤性乳がん ・浸潤径5mm×5mm ・乳がんの広がり45mm×40mm
・リンパ節転移2個中0個 ・ステージ I
・ホルモンセレプター 陰性
・Her2 陽性3+
・ki-67 24.8% ・格異型2
主治医からは、TC療法とハーセプチンをすすめられました。
でも、私はできれば抗ガン剤はやりたくなく、その場ですぐ今後の治療法を決めれず、主治医も理解してくださり、浸潤径が5mmというギリギリ?のところなので、また少し落ち着いてよく考えてみてくださいと考える時間をもらえました。

自分で決めるしかないのですが、頭も心も追いつかずどうしていいか分かりません。
こちらでいつもどんな質問にもビシッと答えてる田澤先生に、私の質問にも答えていただきたく、質問フォームに張り付いて準備しており、このチャンスをつかませていただきました。

田澤先生なら、どのような治療法をすすめますか?
お返事よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「田澤先生なら、どのような治療法をすすめますか? お返事よろしくお願いします。」
→主治医と全く同じです。

 「浸潤径が5mmというギリギリ?のところなので」という、ところも全く一緒。つまり無理してまでは勧めません。(その場合には無治療)
 ♯絶対にtrastuzumab単独はしてはいけません。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

左胸全摘後
性別:女性
年齢:45歳
病名:乳がん
症状:左胸全摘

先日、管理番号8007で、今後の治療法について質問した者です。

お忙しい中、明確な回答ありがとうございました。

本来なら1週間あけないといけないと分かっておりますが、私の勝手な都合で申し訳ないのですが、数日後に主治医と再度面会して治療法を決めないといけないので、もう一度だけ田澤先生に教えていただきたく、失礼を承知の上で相談させてください。

もし許されない行為であれば、その場合はもちろん仕方ないので、他のかた優先で、この回答は1週間後でも構いません。

前回いただいた回答では、田澤先生もやはり、主治医と同じで、浸潤径5mmというギリギリの数字なので、無理にはすすめないということでした。

そして、ハーセプチン単独は絶対するべきではないと書かれてました。

実は前回の主治医との話し合いの際に、ガン告知以来精神的に弱っている私がTC療法をどうしても受け入れられずにいたら、主人が主治医に、
「何もしないよりは、ハーセプチンだけでも大丈夫ですか?」と聞きました。
主治医も、仕方なく?という感じで、まぁそれでもいいですね…
みたいな感じで答えてもらえたので、夫婦間ではハーセプチン単独という治療法もひとつありかなという考えでした。

でも、今回の田澤先生の回答と、今までのQ&Aを再度じっくり読み直し、それはやはりやるべきではないと改めて理解しました。
ありがとうございます。

そこで、再度質問です。

田澤先生はお一人で今まで沢山の患者さんを診てらっしゃるので、私に似た、微妙な数値の病理結果の場合も数多くあると思います。

①その際、無治療を選んだ患者さんの割合はどれくらいますか?

②またその際、無治療を選んだ場合の患者さんの再発率はどれくらいですか?

③主治医からはあまりたちのよくないタイプだと言われたのですが、それは Her2 陽性だからということでしょうか?

9月に毎年の定期検診を受け、マンモには写らなかったのですが、エコーで去年は無かった8mm程のしこりがあると見つけてもらう事ができ、そこから今に至りますので、一応私も早期発見の部類になりますよね??
私の理解不足でしたら申し訳ないのですが、田澤先生のQ&Aを読み直していたら、早期発見の場合ki67の数値はあまり気にしなくてよいと書かれているものもあったので、だとしたら、私はホルモンは陰性だが、
Her2 陽性だからあまりたちのよくないタイプだという意味なのでしょうか?

お忙しい中、たて続けに質問してしまい申し訳ありません。

どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「もし許されない行為であれば、その場合はもちろん仕方ないので、他のかた優先で、この回答は1週間後でも構いません。」
→今回は「特例」として回答しますが、この回答に対しての「再質問は厳に慎んで」ください。

「夫婦間ではハーセプチン単独という治療法もひとつありかなという考えでした。」
→適応外なので、決して許されません。

「①その際、無治療を選んだ患者さんの割合はどれくらいますか?」
→10%以下

「②またその際、無治療を選んだ場合の患者さんの再発率はどれくらいですか?」
→1cm以下では殆ど再発しないので、「再発率」と言う程の数字にはならないでしょう。

「③主治医からはあまりたちのよくないタイプだと言われたのですが、それは Her2 陽性だからということでしょうか? 」
「私はホルモンは陰性だが、Her2 陽性だからあまりたちのよくないタイプだという意味なのでしょうか?」

→不明(気にする必要なし)