[管理番号:3904]
性別:女性
年齢:34歳
いつも先生のQ&Aをみて勉強させていただいております。
毎年受けている乳がん検診(触診+エコー)で、今回はじめて要精密になりました。
左胸の内側上部に底エコー域があるとの内容でした。
いただいた写真にも黒い歪なが写っておりました。
自己検診してみたところ2~3センチくらいの固い動くしこりを確認できました。
精密検査のために総合病院の乳腺外科へ。
触診、エコー、マンモを受けました。
触診とエコーは医師自らやってくれました。
特に病的な変化はない、と言われました。
確かにエコーでも
黒い影は見られませんでした。
生理直前なことをお話ししたところ、しこりについても生理が終ったらなくなるかもと言われました。
これ以上の検査も必要なし、年一回の検診を続けるようにと言われて終診となりました。
しかし、生理が終ってもしこりは大きさも固さもそのまま残り、チクチクやズキズキする痛みも残りました。
心配になり今度は開業医の乳腺外科にかかりました。
総合病院は紹介予約制でしたので受診できませんでした。。
今までの経過をすべてお話しした上で、触診と左胸のエコーをしていただきました。
エコーには検診と同じように黒い歪な影が写りました。
その日は写真だけ撮り、来月の生理が終ってから1週間後に再検査。
大きさも形も変わらないなら一応細胞をとってみましょう、と言われました。
エコーを見ながら先生が「たぶん乳腺症だと思うんだけどね・・で
も案外乳腺が固いからねぇ・・」と言われてしまい、以前田邊先生が乳腺症と乳がんのエコー画像は似ているとお答えしていた記憶もあり、がんではないかという心配が一気に膨れ上がっています。
病院と開業医でエコーに影がうつる、うつらないと結果が違いましたが
エコーの写り方は機種によって変わるものなのでしょうか?
生理前と後で検査結果に影響があったりするものなのでしょうか?
乳腺症のしこりは生理が終っても形も大きさも固さも変わらず残ることはあるのでしょうか?
両病院とも乳腺外科専門の先生に診ていただきました(2人ともベテランの先生です)が結果や対応が違い不安です。
来月を待たず、今の段階で細胞の検査をしてもらった方がいいのでしょうか?癌の可能性は高いのでしょうか?
自分がどう動いたからいいのかわからず、混乱しています。
なにかご教示願えればと思います。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
①「乳がん検診(触診+エコー)で、今回はじめて要精密 左胸の内側上部に底エコー域」
②「総合病院の乳腺外科へ。特に病的な変化はない」
③「エコーを見ながら先生が「たぶん乳腺症だと思うんだけどね」
上記①~③を見ると、「大体のエコー像」が想像できます。
「異常ととるかどうか?」技師や医師(の経験)によって判断が微妙になる像であることが想像されます。
おそらく②の医師は(内心)「全く、こんな所見を要精査としやがって!困ったものだ」と思いながらエコーをしたのでしょう。
③の医師は(文字通り)「乳腺症だとは思うけど、ただ(万が一のことがあっては困るから)細胞診をしておけば無難」という(常識的な)対応をしています。
「病院と開業医でエコーに影がうつる、うつらないと結果が違いましたがエコーの写り方は機種によって変わるものなのでしょうか?」
⇒機種ではなく、その「解釈の違い」です。
「生理前と後で検査結果に影響があったりするものなのでしょうか?」
⇒あまりありません。
「乳腺症のしこりは生理が終っても形も大きさも固さも変わらず残ることはあるのでしょうか?」
⇒あります。
「来月を待たず、今の段階で細胞の検査をしてもらった方がいいのでしょうか?」
⇒急ぐ必要は全くありません。
ただ(本気で乳腺症と乳癌の鑑別をしたいなら)「細胞診では不十分」です。(バネ式針生検もしくは、100%確定診断にはマンモトーム生検が望ましい)
おそらく「硬い組織が予想される」ので「細胞診では検体不十分となりがち」なのです。
「癌の可能性は高いのでしょうか?」
⇒低いです。
ただ、本気で安心したいなら(慌てるのではなく)むしろ「じっくり、マンモトームで白黒つける」ことをお勧めします。
質問者様から 【質問2】
先生、先日はご丁寧なお返事ありがとうございました。
検診で左胸内側上部に底エコー域を指摘され2~3センチ大のしこりを発見して、総合病院での再検査の結果とクリニックでの対応の違いについて相談をさせていただいたものです。
前回の質問時に説明が不足していた部分がありましたので、追加で教え
ていただけたらと思っております。
総合病院で受けた再検査では「病変なし」
その時にエコー画像を見せてくれて影とか何も写っていないと言われました。
自分の目で見ても画像には影は写っていませんでした。
その後に行ったクリニックのエコーでは明らかに黒い影が写りました。
エコーは機種や設定によって病変写らないということが有るのでしょうか?
総合病院とクリニックで影がうつる写らないと結果が違いましたが、先生の経験上このようなことはありますでしようか?
しこりがあるのにエコーに写らないこともあるのでしょうか?
ちなみにですが総合病院のエコーではしこりがある部分の乳腺が盛り上がっているような画像、対するクリニックのエコーは黒い歪な影が写りました。
双方の画像の差に戸惑っており、未だにがんではないかという
不安が拭いきれない状況がつづいております。
たびたびの質問で申し訳ありません。
ご教示いただけたらと思います。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問者には悪いですが…
今回の質問は(内容的に)前回の質問と全く同じです。
(以下に、前回の回答をコピペしますので、よく読んでください)
①「乳がん検診(触診+エコー)で、今回はじめて要精密 左胸の内側上部に底エコー域」
②「総合病院の乳腺外科へ。特に病的な変化はない」
③「エコーを見ながら先生が「たぶん乳腺症だと思うんだけどね」
上記①~③を見ると、「大体のエコー像」が想像できます。
「異常ととるかどうか?」技師や医師(の経験)によって判断が微妙になる像であることが想像されます。
おそらく②の医師は(内心)「全く、こんな所見を要精査としやがって!困ったものだ」と思いながらエコーをしたのでしょう。
③の医師は(文字通り)「乳腺症だとは思うけど、ただ(万が一のことがあっては困るから)細胞診をしておけば無難」という(常識的な)対応をしています。
「病院と開業医でエコーに影がうつる、うつらないと結果が違いましたがエコーの写り方は機種によって変わるものなのでしょうか?」
⇒機種ではなく、その「解釈の違い」です。
「生理前と後で検査結果に影響があったりするものなのでしょうか?」
⇒あまりありません。
「乳腺症のしこりは生理が終っても形も大きさも固さも変わらず残ることはあるのでしょうか?」
⇒あります。
「来月を待たず、今の段階で細胞の検査をしてもらった方がいいのでしょうか?」
⇒急ぐ必要は全くありません。
ただ(本気で乳腺症と乳癌の鑑別をしたいなら)「細胞診では不十分」です。(バネ式針生検もしくは、100%確定診断にはマンモトーム生検が望ましい)
おそらく「硬い組織が予想される」ので「細胞診では検体不十分となりがち」なのです。
「癌の可能性は高いのでしょうか?」
⇒低いです。
ただ、本気で安心したいなら(慌てるのではなく)むしろ「じっくり、マンモトームで白黒つける」ことをお勧めします。