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HER2型 治療方針について

[管理番号:1609]
性別:女性
年齢:43歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:1882「抗HER2療法

 
 
田澤先生
初めまして、こんにちは。
いつもQ&Aを読ませていただき、いろいろな方の質問から乳ガンについ
て勉強させていただいています。
私もこれから治療となり先生にぜひご意見を伺いたく思います。
43歳です。
8月の半ばに左胸の脇に近い部分にしこりを自分で発見
しました。弾力がありコロコロとよく動くものでしたので、良性だろう
と思って気にしていませんでした。
しかし、友人に話すと絶対に看ても
らった方がよいといわれ、9月初旬に検査。マンモ、エコー、触診を受
けました。
毎年検診を受けているのでそんなはずがないと思っていまし
たが、エコー検査の時、かなり時間をかけてみていただいていて、たぶ
ん大丈夫だと思いますが、一度細胞をとった方がいいと勧められ、翌週
細胞診を受け、さらに翌週、細胞診クラス5の結果を知らされました。
そのときの腫瘍の大きさは1.7cmといわれました。
その後、病院を変わり、検査を一通り受け、針生検の結果、浸潤性乳管
癌、腫瘍の大きさ2.6cm、ホルモン受容体両方とも陰性、HER2陽性、
グレード3、Ki67:20~30%、画像からはリンパへの転移なしでした。
主治医からは、術前化学療法をすすめられましたが、一刻も早く腫瘍を
取り除いてほしいと思い、また田澤先生の回答の中で、術前化学療法の
メリットは温存希望の時だけということをよく読んでいましたので、温
存を強く希望していない私にとって、術前化学療法の必要はないと思
い、手術を先にしていただくよう希望しました。主治医は快く受け入れ
てくださいました。
術後、抗HER2剤と抗がん剤を併用していくという治療方向になりました。
 シングルマザーで、息子を一人残していくわけにはいかないので、胸
の有無などよりも、命を最優先に考えています。
再発や遠隔転移の確率をできるだけ低くしたいと願っています。
 このような治療方向でよかったでしょうか。先生のご意見をお聞かせ
ください。
全摘か温存かどちらでも大丈夫だともいわれています。先生ならどちら
をすすめますか。
9月に1.7cmといわれたのに、10月には2.6cmといわれました
が、腫瘍が大きくなっているのでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
HER2タイプだからという理由で「術前化学療法を勧められた」のですね。困ったものです。
確かにHER2陽性は「最も(ハーセプチンを含めた)抗がん剤が効きやすいタイプ」と言えますが、「絶対」ではありません。
しかも「術前に行っても術後に行っても」効果は同様な訳だから「わざわざ賭ける」必要は無いのです。

回答

「手術を先にしていただくよう希望しました。主治医は快く受け入れてくださいまし
た。術後、抗HER2剤と抗がん剤を併用していくという治療方向」「このような治療方
向でよかったでしょうか」
⇒その通りです。
 良く理解されています。
 
「全摘か温存かどちらでも大丈夫だともいわれています。先生ならどちらをすすめますか」
⇒診察していないので、あくまでも「一般論」として捉えてください。
 
 「1.7cm⇒(短期間で)2.6cm」という増殖スピード(但しKi67=20~30%という比
較的低値からは想像できませんが…)と「命を最優先に考えています。再発や遠隔転
移の確率をできるだけ低く」という希望を考え合わせれば
 乳房全摘を推奨します。
 
「9月に1.7cmといわれたのに、10月には2.6cmといわれましたが、腫瘍が
大きくなっているのでしょうか」
⇒「測定誤差」とは言い切れない数字です。
 大きくなっている可能性は高いと考えます。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生こんにちは。
先日は、質問に素早くご回答いただきありがとうございました。
先生の言葉により、安心感を得ることができました。
HER2型の乳ガンです。
腫瘍は2.6cm。
リンパへの転移は画像上ではなし。
手術は、11月12日となりました。
部分切除か全摘か、迷うところもありましたが、先日の先生のご回答を読ませていただき、全摘に迷いがなくなりました。
胸がなくなることにそれほどこだわりがないと思っていましたが、再建のことも考えるようになりました。
同時再建と後の再建ではなにか違いはあるでしょうか。
体への負担を考えると、同時再建のほうがいいのでしょうか。
時間が経ってから再建すると、同時再建よりも手術が困難になるのでしょうか。
皮膚の癒着を剥がすなど。
今は、悪いところをとってもらうことで気持ちがいっぱいですが、今後のことも考えると再建のことも視野に入れるべきかと思うようになりました。
手術まで2週間を切り、答えを出さなければならないのですが、ここへきて悩んでいます。
先生のご意見をお聞かせください。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
全摘後の再検ですね。
再検の時期については皆さん迷うようです。

回答

「同時再建と後の再建ではなにか違いはあるでしょうか」
⇒手術回数が1回増えるかどうかです。
 ○同時再建で問題となることは、「術後治療に制限がでてくる」ことです。
 一番問題となるのは「術後放射線治療」です。
 「組織拡張期(ティッシュエキスパンダー)の入っている状態では照射は不可」と考えられています。
 そうすると「放射線照射の時期」が遅れてしまいます(シリコンインプラントへ入れ替えた後には照射可能です)
 
「体への負担を考えると、同時再建のほうがいいのでしょうか。」
⇒違います。
「2次再建=手術回数が増える」と言う事です。 「手術回数が増える事」は「体の負担」にはなりませんが、「精神的な負担増」となりそうです。
 
「時間が経ってから再建すると、同時再建よりも手術が困難になるのでしょうか。」
⇒全く無関係です。
 
 
「手術まで2週間を切り、答えを出さなければならないのですが、ここへきて悩んでいます。先生のご意見をお聞かせください」
⇒「同時再建」となると、「乳腺外科と形成外科」の「日程調整が必要となる」ので、どうしても「手術日程が遅れがち」となります。
 そうなると、「治療優先」の方がいい場合があります。



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