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抗her2療法をするべきか

[管理番号:8442]
性別:女性
年齢:46才
病名:浸潤がん硬がん
症状:
投稿日:2020年4月6日

いつもこちらで勉強させていただいてます。

2020年1月 初旬に乳がん検診で要検査となり、近所の総合病院で針生検をしたところ、クラス4で乳ガンの疑い。

2020年2月 乳腺科のある病院で組織針をしたところ、しこり6、5ミリのステージ1、ホルモンER100PgR100、her2-とのこと。
骨シンチ、CT、MRIどれも特に異常なし。
術後はホルモン療法と注射でいいのではないか。

2020年3月 部分切除 リンパ節転移-

2020年4月 病理結果
腫瘍サイズ0、7ミリ ホルモンER+PgR+
脈管浸潤- 核異型度1 Ki67 3%
her2 3+

her2が3+ということで、放射線の後ハーセプチン単独で1年、ホルモン療法と注射となりました。

ほぼ、ホルモン療法なんだろうとしか思ってなかったので、急にher2が3+と言われてかなりショックです。

こちらでハーセプチン単独では無意味だということは、先生がよく話されてたのを後になり思いだし主治医に相談しようと思ってます。

ここでご質問ですが、
1、her2以外はとても優しい数値に見えるのですが、それでもher2は3+になることもあるのですか。

2、病理結果の方が正しいとこちらのどなたかのご質問で読みました。
私のこの場合でも間違ってはいないのですよね。

3、この結果を見て先生は抗がん剤を使った抗her2療法をした方がいいと思われますか?

4、もし抗her2療法をしなかった場合の再発リスクは3%となるのでしょうか。

5、まだ生理はきてるのですが、注射は受けたほうよろしいですか。

よろしくお願いしたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「こちらでハーセプチン単独では無意味だということは、先生がよく話されてた」
⇒まさに、その通り。

 「早期だから」をいいことに「trastuzumabの単独治療を勧める」ことは誤りです。

「1、her2以外はとても優しい数値に見えるのですが、それでもher2は3+になることもあるのですか。」
⇒あります。

「2、病理結果の方が正しいとこちらのどなたかのご質問で読みました。
私のこの場合でも間違ってはいないのですよね。」

⇒その通りです。

「3、この結果を見て先生は抗がん剤を使った抗her2療法をした方がいいと思われますか?」
⇒「1cm以下だから」強くは勧めませんが、「適応がある」以上勧めます。

「4、もし抗her2療法をしなかった場合の再発リスクは3%となるのでしょうか。」
⇒この3%とは、どこから出た数値?

 抗HER2療法は再発率を半分にします。

「5、まだ生理はきてるのですが、注射は受けたほうよろしいですか。」
⇒もし正しい抗HER2療法(trastuzumab+抗がん剤)をするのであれば、(一旦は)化学療法閉経となるので、急ぐ必要はありません。