[管理番号:2094]
性別:女性
年齢:49歳
よろしくお願いいたします。
右側乳房 しこりの大きさ4cm 右リンパ節と肝臓に転移があります。
HER2 enriched typeとのこと。
1月5日からFEC療法4クール→途中判定→ハーセプチン+ドセタキセルという予定です。
以下2点について質問させていただきます。
右乳頭が爛れ痛みの激しく辛いので、早期の切除を望みましたが、抗がん剤が効けば痛みも取れるかもしれないと手術は保留になりました。
田澤先生もそのように判断されますか。
また、ネット検索でHER2タイプにはパージェタという薬が有効だと知りましたが、主治医からも田澤先生からもその薬の名前は出されません。
どうしてでしょうか。
パージェタはアントラサイクリン系の薬を使った人には使えない場合があると記載がありましたが、どういう場合に使えないのですか。
パージェタの存在を知り一筋の光を見たような気がしています。
私のタイプには向かないのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「右乳頭が爛れ痛みの激しく辛いので、早期の切除を望みましたが、抗がん剤が効け
ば痛みも取れるかもしれないと手術は保留になりました。田澤先生もそのように判断
されますか」
⇒手術すべきです。
手術を後回しにする理由がありません。
症状があるようであれば「手術して悪い」理由は全く無いのです。
「また、ネット検索でHER2タイプにはパージェタという薬が有効だと知りましたが、
主治医からも田澤先生からもその薬の名前は出されません。どうしてでしょうか。」
⇒通常の感覚としてはまずは「ハーセプチン+タキサン」で開始します。
その後に「その効果次第」で「パージェタを追加」するという選択もあります。
「パージェタはアントラサイクリン系の薬を使った人には使えない場合があると記載
がありましたが、どういう場合に使えないのですか。」
⇒ハーセプチンもそうですが、「心筋障害」があるので、「心毒性のあるアンスラサ
イクリン」の既往が有る場合「心機能チェックが必要」ということです。
「パージェタの存在を知り一筋の光を見たような気がしています。私のタイプには向かないのでしょうか。」
⇒HER2陽性であれば「適応」はあります。