[管理番号:1974]
性別:女性
年齢:46歳
2年前に針生検で5mmの繊維線種の診断あり、2年3カ月検診があいてしまい、この11/19に別の病院の乳がんドックで、右C領域10mm大、針生検で葉状腫瘍と診断、
もう一つ右C領域5mmの線維腺腫(生検なし)があり、10mmを12/16摘出生検することになりました。
良性でも再発の可能性が高いこと、もう一つ5mmもあるので全摘してほしいとお願いしたのですが、この段階でその必要はないと言われました。
ドックの時の血液検査でリンパ球基準値26,6~46,6が24,0 好酸球基準値0,2~6,8が17,7と血液に異常があり、良性は体に悪さをしないから良性で血
液に異常があるのは悪性なのでは?転移しているのでは?と不安で胸が詰まって苦しいです。
あと、大学病院の若い女医さんが手術をするのですが、不安です。
○血液に異常があるのは、悪性ですか?転移していますか?
○悪性の場合、再発してからの全摘でまにあうのでしょうか?
悪性と診断されたら、すぐに全摘したいです。
下手な文章ですみません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「10mmの葉状腫瘍」ですね。
まず大きさからいっても「悪性の可能性」は殆ど無いと思います。
回答
「ドックの時の血液検査でリンパ球基準値26,6~46,6が24,0 好酸球基準値0,2~6,8が17,7と血液に異常」
⇒全く「異常値のうちに入りません」し、「悪性とか転移とかとは全く無関係」です。
「大学病院の若い女医さんが手術をするのですが、不安です。」
⇒「経験を積ませてあげたい」ところですが、「葉状腫瘍は手術が重要」なので正直なところお勧めできません。
「血液に異常があるのは、悪性ですか?転移していますか?」
⇒そもそも「異常値と言える様な値ではない(全く気にする必要なし)し、1000%「悪性とか転移とかとは全く無関係」です。
「悪性の場合、再発してからの全摘でまにあうのでしょうか?悪性と診断されたら、すぐに全摘したいです。」
⇒(可能性はかなり低いですが)万が一(術後病理で)悪性と言う診断となったら、
十分なマージンを取る様な手術(再手術)をお勧めします。(当然その中には全摘も含まれます)
「再発してからの全摘」で間に合うこともありますが、「間に合わない事もあります」
質問者様から 【質問2】
回答ありがとうございます。
再度質問です。
11/25「バチン」という針生検を検診センターの若い先生が2回しまして、その時けっこう出血があったみたいで、数日後、内出血で広範囲青くなり、7日後、8日後とどんどんしこりが大きくなったので、受診しました。
血栓でしょうとのこと、エコーで腫瘍は10mmのままでした。
でも、生検後、乳輪があきらかに左より黒く大きくなっています。
それで気になったのが、針生検での播種です。
田澤先生の前の回答の中に
「少量の癌細胞はその場所で生き残れず、どんどん死滅することが解っています。
また、実際の手術においては万が一を考えて、乳房切除(針が通った経路も含めて)全て切除される。
乳房温存 針の経路が仮に切除範囲に含まれない場合でも、放射線照射により十分な効果が期待できる。」
とありましたが、あてはまらず、葉状腫瘍の場合どうなりますか?
針の通った経路は切除範囲ではないです。
あと、良性の場合、再発してからの全摘でまにあいますか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「針生検による播種」は質問者が理解されているように「殆どありません」
ただ、「癌」の場合には、それを意識した手術がされるべきです。
「葉状腫瘍の場合どうなりますか?」
⇒悪性葉状腫瘍で無い限り「針生検による播種」など気にする必要はありません。
「針の通った経路は切除範囲ではないです。」
⇒悪性葉状腫瘍であった場合には、(乳癌で針生検した際と同様に)「針生検の経路
を意識した切除範囲」とすべきです。
「あと、良性の場合、再発してからの全摘でまにあいますか?」
⇒「良性」で全摘は通常しません。
きちんとしたマージンを取った手術であれば「再発は防げます」