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針生検の後、組織診をすることについて

[管理番号:1348]
性別:女性
年齢:30歳
お忙しいところすみません。
非常に不安な気持ちを抱いており、質問にお答え頂ければと思います。
集団乳がん検診の結果、要精密検査の知らせが届き、地元では割と有名な乳腺クリニックで院長先生に診てもらいました。
エコーとマンモを見て、先生が「しこりの形が気になる」とおっしゃいました。周りが毛羽立っているように見えるとのことです。大きさは1cm弱。
その日に針生検をし、一週間後、出た結果は「異常なし」とのことでした。
ホッと安心していたのですが、それでも先生は再度エコーを見て、「うーん、やはり形がちょっと気になるなぁ」と煮えきらない様子で、来週に、局所麻酔で組織検査(メスで少し皮膚を切り、太めの針を入れて組織を取る)をすることになりました。
気になる所をとことん診て頂き、熱心な先生だとの印象はありますが、 組織検査の方が確実なのであれば、なぜ最初から組織検査をしないのか疑問がわいてきました。
このような手順での診察は、普通なのでしょうか?
また、このようなケースで、針生検はシロでも組織診で悪性の判定が出る可能性は高いでしょうか?
また、もしこの組織診で異常がないと診断された場合、その結果は信頼できるものなのでしょうか?
セカンドオピニオンなど、必要でしょうか?
組織診をして、結果が出るまでにあと二週間。生殺しのような気分です。このモヤモヤした気持ちを、どのように処理すればいいのか。
クロならクロで、はやく確定してほしいとさえ思います。
先生のご意見をお聞かせ頂きたいです。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者の考えは正しいです。
私がいつもコメントしているように
「気になる所見」であれば(無駄な細胞診などはせず)最初から「組織診(針生検)をすべき」なのです。
○細胞診が「無駄では無い」場面は「明らかに良性を疑い、良性の結果で納得ができる」場合のみです。

回答

「来週に、局所麻酔で組織検査(メスで少し皮膚を切り、太めの針を入れて組織を取る)をすることになりました」
⇒(質問者の言う通りで)最初から組織診(針生検)をすべきです。
 しかも(わざわざ来週とかではなく)「その日に、してあげるべき」です。
 これだけで「質問者にとって、不安なだけの無駄な日々」が長々と続いているのです。
 
「このような手順での診察は、普通なのでしょうか?」
⇒残念ながら、「このような無駄に遠回りをしている」診療が横行しています。
 「まずは細胞診」みたいな「言い訳」をするようです。
 
「このようなケースで、針生検はシロでも組織診で悪性の判定が出る可能性は高いでしょうか?」
⇒「どの程度の所見」なのか、私は実際には見ていないので不明ですが…
 十分に「その可能性」があります。
  細胞診は「偽陰性(本当は悪性なのに、良性とでてしまう)の多い」検査と言えます。
  
「また、もしこの組織診で異常がないと診断された場合、その結果は信頼できるものなのでしょうか?」
⇒これは「その所見の程度」と「その医師の針生検の技術の信頼度」によります。
 「画像所見と組織診の結果に明らかな乖離」があれば、「外科的生検も十分に考慮」すべきです。
 
「セカンドオピニオンなど、必要でしょうか?」
⇒診療方針に「信頼がおけない」と感じたら、「セカンドオピニオンすべき」です。
 
「組織診をして、結果が出るまでにあと二週間。生殺しのような気分です。このモヤモヤした気持ちを、どのように処理すればいいのか」
⇒質問者の気持ちは本当に良く解ります。
 世の中の「診断までに、ダラダラと無意味な検査をしている」多くの医師に「この言葉を聞かせてあげたい」ところです。
 診断は「最短距離」であるべきなのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、お忙しい中ご丁寧な回答本当にありがとうございます。
やはり、細胞診をする意味は無かったのですね。
○○外科という地元○○では有名な病院で、(病院名は消して頂いて構いません)完
全に先生に任せていましたが、もっと自分からもつっこんだ質問などするべきだった
かなと思います。
「次のステップ」として提案されたのが、メスで皮膚を切って針で組織をとるという
ものと、しこりそのものを取り出してしまって、その組織を調べて悪性か良性かを調
べるというものの2種類で、私は針で組織を取る方を選択しました。
というのが、しこりを取り出すのは傷も大きくなるだろうし、もしそのしこりが悪性
だった場合はどっちみち追加手術をしないといけないだろうなと思ったので、まずは
負担の少ない針での検査を選んだのです。
が、ここにきてその選択でよかったのか心配になってきました。
先生のおっしゃる外科生検とは、そのしこりを取り出す検査のことでしょうか?
しこりを取り出す検査の方が確実であれば、そちらをやった方がいいのでしょうか?
もしくは、今回は針での検査にして、それでシロの判定が出たとしても、別の病院で
セカンドオピニオンとして外科生検をうける、とした方がよいでしょうか?
(その場合、期間をあけずに何度も同じような場所を切るのは大丈夫なのでしょうか?)
ご多忙の中、何度もご質問し申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「先生のおっしゃる外科生検とは、そのしこりを取り出す検査のことでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「しこりを取り出す検査の方が確実であれば、そちらをやった方がいいのでしょうか?」
⇒針生検でも「通常は確定診」となります。
 担当医が信頼できるのであれば、「針生検でいい」と思います。
 
「今回は針での検査にして、それでシロの判定が出たとしても、別の病院でセカンド
オピニオンとして外科生検をうける、とした方がよいでしょうか?」
⇒画像診断との乖離によります。
 「針生検の組織像」が「画像所見と一致」しているならば、「セカンドオピニオ
ン」は不要と思います。
 ただ「曖昧な結果」ならば「是非、セカンドオピニオン」してください。 その上
で「外科的生検が必要」となれば、その際には「外科的生検」に(躊躇なく)進むべ
きです。
 
「その場合、期間をあけずに何度も同じような場所を切るのは大丈夫なのでしょうか?」
⇒それは全く問題ありません。