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針生検の信頼度

[管理番号:2353]
性別:女性
年齢:44歳
10月中旬にしこりを発見し、11月上旬に乳腺外来受診。
マンモ、エコー、触診で1.5センチのしこりあり。
その日に針生検。
癌細胞は検出されませんでしたの結果で乳腺症でしょうとの事。
3カ月後に経過観察だったのですが、しこりが大きくなってきたのと生検後から形が変わってきたので1月中旬に受診、再度針生検。
今回も癌細胞は検出されなかったのですが、何も出ないのもおかしい、取っちゃいましょう。
との事で切除する事になったのですが、2月○○日まで予約ができず、かなり日数があいてしまいます。
先生は悪いものを取るんじゃないから急がなくても大丈夫。
と言うのですが、もしも悪性だったらと毎日心配でなりません。
2回の針生検で癌細胞が検出されていなければ安心して良いのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「マンモ、エコー、触診で1.5センチのしこり」「2回の針生検で癌細胞が検出されていなければ安心して良いのでしょうか?」
⇒残念ながら「安心とは言えない」感じがします。
 (僅か3カ月の経過観察で)「形が変わり、大きくなる」腫瘍というのは「非常に気になります」
○やはり問題なのは(質問者も危惧されているように)その医師の「針生検の信頼度(精度)」となります。
 ♯「針生検という手技そのものの信頼度」というよりは、「その医師の技量(精度)」の問題だと思います。(申し訳ありませんが、もしも大学病院の医師なら、なおさら心配です)
 「癌細胞は検出されませんでした」という結果が気になります。
 「組織そのもののサンプリングエラー」の可能性があります。
★担当医も「2回も短期間で針生検をしておきながら、積極的に摘出を勧めている」事からも、「サンプリングエラーを疑っている」ような感じがします。
 「外科的生検にサンプリングエラー」は流石に無い筈なので、「変に経過観察されるよりは良かった」と言えそうです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中、お返事ありがとうございました。
やはり安心出来ない感じなのかと、少々パニック状態です。
市内の病院に週2で乳腺外来があったので受診したのですが、もっと詳しく調べて病院選びをするべきだったと後悔しております。
11月○日エコーで1.5cm→1月○○日エコーで2.2cmのしこり、今こうしている間にもどんどん進行してしまうのではと不安でなりません。
摘出手術は2月○○日なのですが、それまで待っても大丈夫でしょうか?
もっと早く出来る他の病院を探したほうが良いのでしょうか?
検査なしで手術してくれる病院なんてあるのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「11月○日エコーで1.5cm→1月○○日エコーで2.2cmのしこり、今こうしている間にもどんどん進行してしまうのではと不安」
⇒気持ちは解りますが、実際は「そんなに急激に大きくはならない」ので心配有りません。
 
「摘出手術は2月○○日なのですが、それまで待っても大丈夫でしょうか?」
⇒あと3週間程度ですよね?
 2,3カ月待ちなら、まだしも(実際はそれでも問題無いレベルだと思いますが)
其の程度の期間で問題にすることは全くありません。
 
「もっと早く出来る他の病院を探したほうが良いのでしょうか?検査なしで手術してくれる病院なんてあるのでしょうか?」
⇒今から探しても(どんなに早い対応でも)2月○○日と大差あるとは、到底思えません。
 焦る気持ちは解りますが、心配し過ぎです。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

先生 お返事ありがとうございました。
焦りと不安で何も手につかない状態だったのですが、先生のお言葉で少し落ち着くことができました。
針生検の技術についてお聞きしたいのですが、
1度目の針生検の時に先生はエコーを見ながら「入った」と言っていたこと。
2度目の時はエコー技師さんに毎回「入ってる?」と確認しながら4回取ったのですが、先生の技量でサンプリングエラーということがあるのですか?
針生検とは、そんなに難しいものなのですか?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
私の正直な感想ですが…
『エコー技師さんに毎回「入ってる?」と確認しながら4回取った』という事実自体が「自分の技術に信頼がない」ように写ってしまいます(実際はどうなのかは勿論解りませんが…)
「先生の技量でサンプリングエラーということがあるのですか?」
⇒残念ながら「大いに」あります。
 それは、この「QandA]を注意深く見ていくと「乳腺症と言われて結局癌だった」ようなケースが時々垣間見えると思います。
 また、「他院の針生検で良性だったけれど心配」と受診された方が、当院で(バネ式針生検もしくはマンモトーム生検を行い)「癌と診断される」ケースも結構多いのです。
 
 ○これらのケースがあまりにも多いので、「他院での針生検は信用しない」というのが私の診療スタンスとなってしまいました。
 
「針生検とは、そんなに難しいものなのですか?」
⇒私自身は「難しい」とは全く思いません。(結果は当然100%であるべきだと思っています)
 ただし、「慣れ」を必要とすることには間違いありません。
 私が想像するに、「普段のエコーを技師任せにしない」事と、(やたらと経過観察とせずに)「積極的に針生検をしようとする」診療姿勢が「技術を磨く為には」大事なのではないかと思います。
 「深いから」とか「小さいから」とか、「硬いから」など「言い訳」しているようでは上手くはならないのです。

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