[管理番号:7028]
性別:女性
年齢:42歳
病名:非浸潤性乳管癌、浸潤性乳管癌
症状:
はじめまして。
先日、乳がんと告知されました。
下記、経緯です。
①自分でしこりに気付き、乳腺外来を受診。
②エコーで腫瘤像非形成病変、境界不明瞭な低エコー域を抽出。
点状高エコースポットを伴う。
マンモグラフィ、異常なし。
③マンモトーム生検
腫瘤は近い場所に2つ。
*1つ…10㎜×13㎜ 非浸潤性乳管癌(low grade)
*もう1つ…10㎜×15㎜ 一部、間質浸潤。
浸潤性乳管癌
(サブタイプは現在、病理審査中)
④MRI撮影。
質問です。
生検前は、マンモグラフィに石灰化がないのと、画像から見て乳腺症の疑いが強いが非浸潤性乳癌の可能性もある、との見解でした。
が、結果は乳癌、一部、浸潤していました。
浸潤径はエコー、MRIでは不明(どこからどこまでが腫瘤か非常に分かり辛い)で生検の病理結果でも不明?手術するまで分からない、と言われました。
そんなものなのでしょうか?
そもそも画像だけで非浸潤か浸潤かのおおよそ判断はつくものなのでしょうか?
非浸潤の腫瘤がlow gradeという事は浸潤している腫瘤も同じなのですか?
後、耳にたこのこの話題。
CTと骨シンチを勧められました。
必要ですか?
心境としては、乳癌を受け入れる事すらまだ出来ていないのに、これらの検査結果を聞くのが不安で耐え難いのです。
お断りしたのですが、皆さんに受けてもらっていますから、と承諾してくれません。
先生との関係が悪くなるのも困ります。
上手くお断りする術、ございませんか?
ストレスで心が弱っています。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
重要な視点は「腫瘤非形成性病変」であり、「乳腺症の可能性が高い」という程度の所見であれば、間違いなく早期です。勿論CTだの骨シンチだのは全く不要です。
「浸潤径はエコー、MRIでは不明(どこからどこまでが腫瘤か非常に分かり辛い)で生検の病理結果でも不明?手術するまで分からない、と言われました。そんなものなのでしょうか?」
→その通りです。
「そもそも画像だけで非浸潤か浸潤かのおおよそ判断はつくものなのでしょうか?」
→典型的なものは解りますが、解りにくいものもあります。
腫瘤非形成性病変であれば、(主治医のいうように)癌だとしても「非浸潤癌」と考えるのは自然です。
「非浸潤の腫瘤がlow gradeという事は浸潤している腫瘤も同じなのですか?」
→それは不明です。
「耳にたこのこの話題。CTと骨シンチを勧められました。必要ですか?」
→不要です。
「上手くお断りする術、ございませんか?」
→「無駄な被爆は受けたくない」
ストレートに言うしかないでしょう。(主治医も、本気で遠隔転移の可能性を考えているわけではない筈です。ルーティーンをこなさないと「誰かに」起こられるのでしょう。「カンファレンス」か何かで…)
質問者様から 【質問2 乳房同時再建】
性別:女性
年齢:42歳
病名:非浸潤性乳癌と乳頭腺管癌
症状:
その後、推定病変が乳頭腺管癌、サブタイプが出ました。
ER:60% スコア3b
PgR:60% スコア3b
ki-67 11%
HER2はFISHとなり、結果待ちです。
主治医からは全摘(乳頭は残せる)、同時再建を勧められています。
[質問]エキスパンダーのように徐々に伸ばしてインプラントに入れ替えるのではなく、最初から膨らみのある物を入れて、それきりで終了。
追加手術は不要と言われましたが、そんな方法あるのですか?
[質問]乳頭は残せるので、それを使って再建を勧められましたが、私的には全摘して少しでも再発リスクは下げたいのですが、どう思われますか?
[質問]HER2が陽性の場合は抗がん剤があるので、同時再建は出来ないのでしょうか?
[質問]手術は焦る必要はなく、ホルモン剤を服用してゆっくりでも構わない、と言われました。
どうお考えですか?
FISH結果が不安な毎日です。
よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「[質問]エキスパンダーのように徐々に伸ばしてインプラントに入れ替えるのではなく、最初から膨らみのある物を入れて、それきりで終了。追加手術は不要と言われましたが、そんな方法あるのですか?」
→あります。
ただし、(皮膚の伸びが不十分で)形態的につぶれてしまう可能性はあります。
(要は、見た目の問題)
「私的には全摘して少しでも再発リスクは下げたいのですが、どう思われますか?」
→それは当然、患者さんの意思が最優先です。(そもそも「全摘が勧められる状態=乳頭温存にリスクがある」という認識は必要です)
「[質問]HER2が陽性の場合は抗がん剤があるので、同時再建は出来ないのでしょうか?」
→無関係
「[質問]手術は焦る必要はなく、ホルモン剤を服用してゆっくりでも構わない、と言われました。」「どうお考えですか?」
→閉経前の術前ホルモン療法は極めて危険です。