[管理番号:7226]
性別:女性
年齢:35歳
病名:
症状:乳がん
田澤先生、お世話になります。
昨年に乳がんと診断され、全摘手術を終えた者です。
ホームページをまめに拝見する中で、疑問に思う点がいくつかありましたので、質問させていただきます。
もちろん、私の病理結果と関係する内容ばかりです。
よろしくお願いいたします。
まず、グレード3は予後に関係ないとされていますが、それはなぜですか?
乳がんの予後を占うサイトでは、グレードの数字が結果に大きく関係するなかで、先生はあまり関係ないとおっしゃっていますので、気になります。
次に、脈管浸襲も予後に関係ないとされているのはなぜですか?素人から見れば、それがあれば、体の中に癌細胞がたくさんあるように思えるのですが。
あと、放射線治療を術後一年ほどからおこなうのは予後に良い影響はありますか?
抗がん剤をおこなったからとはいえ、これほど遅いスタートになるのに不安があります。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「まず、グレード3は予後に関係ないとされていますが、それはなぜですか?」
→グレードは予後に影響ないから「ステージ」の因子とならなかったのです。(ステージの因子は「腫瘍径(浸潤径)」と「リンパ節転移」です)
「脈管浸襲も予後に関係ない」
→上記と同じ理由
「素人から見れば、それがあれば、体の中に癌細胞がたくさんあるように思える」
→脈管侵襲は病理医が「その切片でたまたま標本内で観察した結果」にすぎないのです。(実際に、あなたの血管の中やリンパ管の中の癌細胞を測定したわけではないのです)
「あと、放射線治療を術後一年ほどからおこなうのは予後に良い影響はありますか?」
「抗がん剤をおこなったからとはいえ、これほど遅いスタートになるのに不安」
→抗がん剤を行った後では、皆さん「当然」そうなります。
★私から見れば・
考えても仕方が無いことを考えて「極めて無駄に」心配をしているようです。
松井秀喜がかつて、こう言いました。
『私は自分の努力で変えられることと、変えられないことを区別しています。そして努力で変えられないことで悩まずに、変えられることだけを努力しています』
そう思いませんか??