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誤診

[管理番号:3322]
性別:女性
年齢:44歳
はじめまして
6月の○日に乳がんの検診の触診で腫瘤でひっかかり(マンマの画像では、変わらないねと言われました。 )、エコーをとり診断は、右EB領域に不
整で石灰化を多数伴う低エコー病変認めます。
悪性が疑われます。
両側乳腺内に豹紋状の低エコー域が散在しています。
と書かれていました。
そして、先生は、非浸潤ガンの可能性があると言われたのです。
検査していて良かったね。
(35歳の時に初めて乳がんの検査を同じ病院でしても
らい、その時から石灰化があり、怪しい胸とは、言われていました。
40 歳まで毎年検査をしていて、その石灰化が変化しなかったので40歳を過
ぎたら、2年に1回の市の検診になりました。 )と。
そして、経皮的針生検
で、悪性所見は見当たらない。
という結果になり経過観察。
次は秋頃に
検査と言われました。
スッキリしなかったあたしは、セカンドピニオンをお願いしました。
そして、ガンセンターの方に安心する為にいったの でが、前の病院と同じ検査とMRIの結果、1○日に乳がんだと宣告されました。
あたしは、先生に、前の病院では、非浸潤ガンの可能性があると 言われたのですがと伝えると、あたしは、持ってきた画像見ても乳がんだと、思いました。
とおわれたのです。
1○日にPET検査とリンパに転移
していないかエコーをとり、28日の結果を聞きに行きます。
もちろん、
乳がんだったのもショックだったのですが、同じ画像を見ても診断が違う事に恐怖を覚えました。
もし、前の病院で悪性所見が見つかってい
て、そのまま、その病院で手術していたら非浸潤ガンの治療をしていた。
セカンドピニオンをしていなかったら、乳がんを秋頃まで放置の状態にしていたのかと。
乳がんは、12人に1人の可能性があると言われていて、検診をして下さい。
と言われているのに、誤診される今、あたし 達は、何を信じればいいのか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「35歳の頃から石灰化」
⇒この際に(経過観察ではなく)「ステレオガイド下マンモトーム生検」をしていたら(もっと)「早期発見」となったのですが…
 担当医には反省してもらいたいものです。
「1○日にPET検査」
⇒無駄な被爆です。(癌センターらしいと言えば、それまでですが…)
「右EB領域に不整で石灰化を多数伴う低エコー病変」「経皮的針生検で、悪性所見は見当たらないという結果になり経過観察」
⇒サンプリングエラーですね。
 組織診で確定診断ができない(サンプリングエラーをする)ようでは、まともな診療にはなりません。
「前の病院では、非浸潤ガンの可能性があると言われたのですがと伝えると、あたしは、持ってきた画像見ても乳がんだと、思いました」
⇒質問者は勘違いしています。
 「非浸潤癌も乳癌」です。
 「乳癌を疑っていた」と言う意味では「前医も癌センターのその医師も一緒」です。
「そのまま、その病院で手術していたら非浸潤ガンの治療をしていた。」
⇒これも質問者の勘違いです。
 画像診断では確定診断ではありません。
 前医で(サンプリングエラーではなく、もしも組織がきちんと採取されていたら)
「その組織に応じた治療が行われていた」わけです。(治療は画像診断の印象で決め
るわけではありません)
「セカンドピニオンをしていなかったら、乳がんを秋頃まで放置の状態にしていたの かと」
⇒これは質問者の「勝利」です。
 自ら「経過観察されることで進行させてしまう」リスクを回避したのです。
 ○ただ、組織診のサンプリングエラーは「巷では溢れています」(自分で超音波を しない、組織診の経験件数が少ないなどが原因でしょう)
  他院で「良性」と診断されて、当院で「癌と診断となり手術を受けている」方が 如何に多いか! 実態を知ったら驚かれることでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

こんにちは
丁寧な、返信ありがとうございます。
診断の結果、エコーで23mm×18mm。
MRIで21mm×19mmの腫瘍が確認
出来ました。
PET検査エコー検査の結果リンパや遠隔転移は、ありませんでした。
ER、PGR陽性。
HER2陰性。
KI67が67%。
ステージがⅡ B期。
タブタイプがルミナルB型(HER2陰性)と言われました。
ただ、腫瘍の場所が乳輪に近く、皮1枚ありそうなのですがマンモグラフィかMRIの画像で白くガンと乳首が繋がっていました。
で、先生の提案が①全摘+再建②部分切除でに1.乳頭含む。
2.術中に判断で再手術か。
術後1.52
ヵ月後に6週間放射線。
術後は、ホルモン剤(内服)。
KI67の数値が下がらなかったら、抗がん剤。
と言われました。
あたしは、右胸への転移は、
避けたい事と(ガンと乳首が繋がっている画像見て)、乳房再建(シリコン、インプラント)を考えているので全摘手術を選びエキスパンダーをしてもらおうかと考えています。
それに、先生も部分切除を進めてこないのは、全摘の方が良いと考えているのではないかと思います。
木曜日までに、自分の考えを伝えなくてはなりません。
先生は、どう、考えますか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「先生も部分切除を進めてこないのは、全摘の方が良いと考えているのではないかと思います」
⇒こればかりは実際に「画像所見を見ていない」ので判断しようがありません。
 ただ、担当医の表現「乳輪に近く、皮1枚ありそう」というものからは「全摘の方が安全」だと「少なくとも担当医は考えている」ようです。
 
 ○質問者が「より安全な選択」をされることに問題はありません。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

こんにちは
8月に、右胸全摘手術+再建でエキスパンダーをいれました。
手術の時には、リンパの転移が無いと言われ安心したのですが、術後の病理結果で、乳頭腺管がん、シコリの大きさ1.6×1.3、脈管侵りゅう1
+、組織グレード2増殖能72%、ホルモン感受性 強陽性、HER‐2 陰性、
断端 陰性、そして、ショックだったのが、リンパ節転移が手術中には、
大丈夫と言われたのですが、微小転移0.9mmがあったという事でした。
(微小転移は、術中に分かっても2mmまでは取らないと説明受けました。)
治療方法が微小転移があると分かる前から、手術の後、化学療法(TC療法4クール、現在2クール目終了)、内分泌療法と言われてたのですが、リンパの微小転移があったと分かっても同じ治療方法で行くと言われました。
微小転移があっても同じ治療方法で不安になってしまいました。
この治療方法で大丈夫ですか?(現在エキスパンダーで半年後以降にインプラントを入れる予定です)
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「微小転移があっても同じ治療方法で不安」「この治療方法で大丈夫ですか?」
⇒微小転移は予後には無関係です。
 増殖能72%というのはKi67=72%ということですね?
 ルミナールBとなりますのでTCは妥当です。