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遺伝子検査の必要性

[管理番号:4130]
性別:女性
年齢:51歳
昨年10月、乳がんの告知を受け不安な中、Q&Aに辿りつきました。
田澤先生が回答されている内容を自分に置き換え、安心を得ることができました。
そして、治療の迷いから不安定な折には、大きな支えになっていただきましたこと、心から感謝申し上げます。
正しい知識を持って術前化学療法半年を進めることができました。
田澤先生のおかげです。
その後、手術→放射線終えて、ホルモン治療中です。
順調に進んでおります。
1年余で、凄い回答数になりましたね。
悩まれてる方や不可解な医師の多さにも驚きつつ、毎日、勉強を続けさせていただいております。
本当にありがとうございます。
お忙しい中のご回答は、御負担も大きい事でしょうが、経験豊富な先生からの正しい情報、正しい検査や治療を発信し続けていただけることは、地方にすむ者にとっては本当にありがたいです。
娘や女系親族もいますので、あやふやな診断や不可解な治療を提示された際は、江戸川病院へ行って田澤先生に診てもらおう!と思えることで、大きな安心が得られております。
どうか、ご無理なさらず、永く永く ご診療 並びに ご回答をよろしくお願いいたします。
抗ガン剤→手術→放射線を終えて、現在はホルモン治療中
同時性両側乳がん ルミナールタイプ
親族には、乳がん 並びに 卵巣がんの罹患者は居ませんが、両側という点が該当しており、対象となりました。
遺伝子カウンセリングも済ませました。
今後、血液検査の必要性の可否について迷っております。
私には、娘2人と妹と姪も2人いますので、告知すぐに、娘達への罹患リスクについて1番杞憂しました。
乳腺外科の主治医からは、若いうちからの自己検診とエコーで、普通の人と同じで問題ないと言われ、安心を得ることができましたが、
遺伝子外来から対象となり、とりあえずカウンセリングを受けてから考えてようと思い受けました。
遺伝子カウンセリングの後、変異は誰から起こるかわからないということから、受けておいた方が少しでも心配が減るのではと思いつつ、メリットデメリットからも決めかねております。
遺伝子変異が考えられるハイリスク要因は?
私の場合の血液検査の必要性を田澤先生ならどのようにお考えになられるか?
他、遺伝子検査についての先生のご意見もお聞かせいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「親族には、乳がん 並びに 卵巣がんの罹患者は居ませんが、両側という点が該当しており、対象」
⇒両側」というだけでは、(私なら)全く「遺伝性乳癌」など考えません。
「私の場合の血液検査の必要性を田澤先生ならどのようにお考えになられるか?
他、遺伝子検査についての先生のご意見もお聞かせいただければ幸いです。」

⇒質問者の場合には全く不要だと思います。(少なくとも両側だけで遺伝子検査を勧めることは決してありません)
 江戸川病院では「両側乳癌」は沢山あります。
 ○「若年者、トリプルネガティブ、親族に複数」などがあれば、「遺伝子検査」してもいいとは思います。
  ただし、何のために行うのか?
  少なくとも日本では「予防的乳房切除は保険で認められていません」
  「知ってしまった事による精神的な負担」と「見合うだけの利点があるのか?」もう一度考えてみましょう。
  ♯そんなことより、(ご家族、御親戚に対し)「きちんと定期的な乳がん検診を促す」事でもいいように思います。