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外科生検

[管理番号:1316]
性別:女性
年齢:46歳
お忙しい所、目を通していただきありがとうござます
過去質問を見せていただき、似た状況を探してみましたが、よくわからず…
重複した回答を求めていたら、申しわけございません。
質問させていただきます
本年6月に人間ドックのマンモグラフィにて左下乳房に微細な石灰化が見られました。
7月に総合病院にて、マンモでやはり微細な石灰化と、エコーでのう胞もありました
が、もし悪性としても、できて1年以内ほどのかなりの初期段階であるサイズという
こと。ですが判断としてはクラス3ということでしたので、組織診を7月に、マンモ
トームを9月に予約を取りました。
組織診後の結果報告では、問題ない。恐らく心配いないでしょうが引き続きマンモ
トームの検査、診断を待ちましょう。とのことでした。
マンモトーム後の診察では、癌細胞はありませんでした。ですが乳腺異形? 形が気
になるので、外科生検でもう少し大きく採取して診断を、と勧められました。
数か月様子を見て、再検査でもいいとは言われましたが、正直なところ先生の感覚と
して、どちらが望ましいと思われますか?とお伺いしたところ、本当に半々です。と
おっしゃられたので、
私としては、半年待っても同じ検査をするなら、結局シロの答えが出ることはないの
かな、と。
結果はグレーか悪性かの答えしか出ないなら、詳しい検査で早く答えを出してしまい
たいと思い、外科生検をお願いすることにしました。
そこで質問なのですが、マンモトームで癌ではないとハッキリ言われているのに、形
が気になる、追加の組織診が必要というのはどういう状態なのでしょうか?
それと、とても初歩的な質問かもしれませんが、石灰化の範囲がよほど小さいとのこ
とだったので、外科生検で採取する時に全部取り除いてしまう事にならないのでしょ
うか?その場合、悪性と診断されたら、悪性部はすでに取り除いているわけで、その
後は癌の取り除かれた後の乳房を再度広く切除するということでしょうか?
予約の関係で、外科生検が11月、そこから結果が出るのに約3週間と言われているの
で、
さすがに最初の人間ドックから半年になりますので、最悪の場合でも初期であるとは
いえ、不安が増してまいりました。
お忙しい所恐縮ですが、ご回答よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「微細石灰化」要注意です。
このQandAで何度となく出てきました(「306:先日ADHと診断されたものです」,「845:マンモトームでADHの診断」, 「1027:前癌病変について」)が、「微細石灰化のST-MMT結
果では」しばしば「境界病変」とか「前癌病変」と表現されます。
今回の担当医のコメントの「癌細胞はありませんでした。ですが乳腺異形? 形が気
になる」というのは、おそらくこれに相当します(病理レポートをもらっていないの
でしょうか?)
最も可能性が高いのがflat epithelial atypia, MLT with atypia, もしかすると
ADHかもしれません。(特にADHは狭い範囲であるだけで実質は癌です)
♯トップページの「ADH」や(ADHの中の)「ADHと鑑別困難」や「MLL」も参照してく
ださい。
 Flat epithelial atypia(fea)は代表的な「異型病変」であり、「外科的生検」を
すると52%で癌の診断となります(私のデータ)

回答

「マンモトームで癌ではないとハッキリ言われているのに、形が気になる、追加の組
織診が必要というのはどういう状態なのでしょうか?」
⇒冒頭でコメントした通りです。
 病理レポートをもらってください。
 Flat epithelial atypia, MLL with atypia, ADHなどだと思います。
 所謂「境界病変」ですが、これが意味している事は「これから癌になるかもしれな
い」以上に、「現時点で癌を伴っている可能性がある」ということです。
 ♯マンモトーム生検はあくまでも「サンプリング検査」であり、「氷山の一角」を
見ているだけの場合もあるのです。
 
「石灰化の範囲がよほど小さいとのことだったので、外科生検で採取する時に全部取
り除いてしまう事にならないのでしょうか?」
⇒あり得ます。
 但し、「石灰化の範囲=病変の範囲」ではありません。
 有る程度の病変の範囲があり、「その内の一部が石灰化を起こしている」ことが通
常です。
 つまり、「石灰化の範囲に有る程度のマージン」を付けない限り(癌だった場合に
は)「不十分な手術」となります。
 
「悪性部はすでに取り除いているわけで、その後は癌の取り除かれた後の乳房を再度
広く切除するということでしょうか?」
⇒上記でお解りいただけましたか?
 純粋な「石灰化部分だけの外科的生検」では「癌の全範囲を安全に切除したことに
はならない」のです。
 「石灰化部分をギリギリ切除」しても、(癌だった場合には)「それ以上の病変の
拡がりが想定される」のです。
 決して「石灰化部分=(癌だとして)癌の範囲全体」では無いのです。 ★「石灰
化の範囲<<癌の全範囲」なのです。
 
○ここは、とても大事なところです。 
是非、(「306:先日ADHと診断されたものです」,「845:マンモトームでADHの診断」, 「1027:前癌病変について」)を参考にしてください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

昨日、1316で外科生検を前にして質問させていただいたものです。
早速のご回答を有難うございました。
検査日程も随分とかかり、白黒のつかない数か月を過ごし、ネット等で調べておりま
したが、先生のご回答で、ずっと釈然としなかった部分が理解できました、感謝いた
します。
近々、再度マンモグラフィ、下肢エコー、血液等を外科生検の術前の検査として病院
の方へ行ってきますので、先生から頂いたご回答を参考に、現在の診断名等をを担当
医に詳しく伺って来ようと思います。
また不明な点がありましたら、追加で質問をさせていただきたいと思います。
有難うございました。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
ご理解いただいて何よりです。
境界病変にかんしては「乳腺専門医」でさえも、実際のところを理解していない医師
が多いのです。
やはり、実際に「検査をして、そのような病理結果を肌で感じ、そのまま診療をすす
めていく過程を経験しないと」このあたりの病変は「おろそかにされる」のです。
是非、「きちんとした診断」に到達してください。
 

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