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極めて癌の可能性がある

[管理番号:593]
性別:女性
年齢:40才
先生、はじめまして。
6年前に左胸にシコリを見つけ、マンモ、エコー、細胞診、MRIを行い
乳腺症と言われました。
現在、左胸のシコリにポッコリとしたシコリが更に増えたため再度受診し、
6年前と同じ検査をしたところ「極めて癌の可能性があるので切除になっても対応できる病院を紹介します」と先生に言われ、
資料などを持ち市の総合病院乳腺外科へと行きました。
そこでもマンモ、エコーを行った後に「極めて癌の可能性が高い」と言われ、
先日、造影剤を使ったCTとMRI、エコー下マンモトーム生検を行ないました。
結果がでるのは二週間後なのですが、極めて癌の可能性が高いという言い方をされた場合は癌確定という覚悟が必要でしょうか?
家族に話すにしても何と伝えてよいかわからず、自分自身も不安でいっぱいです。
もちろん、癌かどうか確定するための検査なのは承知しているのですが、
良性という一縷の望みもないのでしょうか?
二人の先生に極めて癌の可能性が高いと言われたにも関わらず、時間だけが経過しており、先生の意見も伺いたいと思い書かせて頂きました。
また、その市の総合病院乳腺外科での乳癌手術の症例数が年間80件前後です。
もし乳癌と診断された場合は、症例数の多い病院の方がよいのでしょうか?
(マンモトーム生検のときに、診察してくださった先生とは違う初対面の先生が来てなんの説明も挨拶もなく開始しようとしたため、大変驚いたと同時に、本当にこの病院でよいのかと不安が増幅しました)
長くなりましたが、先生の意見を聞かせて頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「6年前に細胞診やMRIなどで乳腺症」という病変と、今回の「極めて癌の可能性が高い」という病変は同一なのでしょうか?
 今更ではありますが、(質問者には不運かもしれませんが)このブログを見てくれる方達に是非参考にしてもらいたいと思います。(本当は不十分な診療をする医師にこそ見せたい位ですが…)
 「乳腺症?」という所見はかなり「危ない」のです。
 触診や超音波で「大丈夫」と言えるものであれば、いいのですが、「細胞診やMRIなどをしている」事からは「乳腺症とはいいきれない」所見だったと推測されます。
○そのような所見は『乳腺症なのか、硬癌なのか鑑別が必要』なのです。
 これは『MRIや細胞診では誤診される(そもそもこれらの検査は診断には不要)事が多い』のです。
 
★それでは「確実に診断する方法は?」
⇒「針生検」です。
 おそらく、今回も6年前に「針生検」をしていれば「その時点で診断ができていた」と私は思います。
   
◎「細胞診とMRI」と言われたら「私のこのコメントを是非、思い出してください。そして担当医に詰め寄ってください。 その検査で本当に大丈夫??」と。

回答

「良性という一縷の望みもないのでしょうか?」
⇒悪性の可能性が高そうです。
 一縷の望みが無いとはいいませんが…
 画像所見だけで、2人の医師がそこまで言うとしたら「確実な所見」なのでしょう。
 
「乳癌手術の症例数が年間80件前後」
⇒乳腺外科医1名で80件なら、まだしも「複数いて、80件なら」あまり勧めません。
 病院選びは難しいものです。
 「手術件数が多くても」乳腺外科医が「沢山居る病院」は勧めません。
 誰か解らないような未熟な医師に手術される可能性が最も高いのです。
 「本当に執刀経験豊富な医師だけの少数精鋭」な病院がベストです。
 ○マンモトーム生検の際の対応を見る限り、その病院は良くないと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問2 どう選べばいい?セカンドオピニオン】

先生、こんばんは。
極めて癌の可能性が高いとのタイトルの疑問に答えてくださり感謝しております。
先生の言葉に、冷静に受け止める準備ができモヤモヤした気持ちが少し晴れました。
ありがとうございます。
6年前のシコリと今回のシコリは同じものです。違うのは6年前に乳腺症と言われたと
きは乳頭から赤茶色の分泌がありましたが、今回は透明~うっすら黄色の分泌があり
ます。
先生の回答を読み、初めて乳腺科にいく人は乳房のシコリを検査するのに沢山の検査
方法があるということを知らない人が多いと思うのでもっと説明をしてくれてもよい
のになぁという思いになったとともに、知識の無さから細胞診、MRIまでも行ない癌
でないと言われたなら大丈夫だと思い6年放っておいた自分の知識のなさを反省して
います。もし、6年前に先生と出会っていたら、今とは違う結果があったかもしれな
いと思いました。
市の総合病院乳腺外科には3名の先生がおり、症例数が80件前後です。
先生が書いてくれたように、1人で80件ではありません。
セカンドオピニオンを考えようと思います。
本当は先生のところに通いたい気持ちが多いです…。
住まいから近くの病院でセカンドオピニオンを希望する場合、どんな病院を選んだら
良いのかわかりません。アドバイス頂けたら大変助かります。またセカンドオピニオ
ンを希望する場合、今診て頂いている病院にはなんと伝えればいいのでしょうか?
お忙しいのに、なんども質問して申し訳ありません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
「6年前のシコリと今回のシコリは同じものです。違うのは6年前に乳腺症と言われた
ときは乳頭から赤茶色の分泌がありましたが、今回は透明~うっすら黄色の分泌があ
ります。」

⇒分泌があったのですか!
 単孔性であれば、6年前の時点で「もう少し別の診断」があった筈ですが…

回答

「住まいから近くの病院でセカンドオピニオンを希望する場合、どんな病院を選んだ
ら良いのかわかりません。」

⇒「少数精鋭」がキーワードです。
 「少人数で多くの症例」これしかありません。
 が○センターのような大きな病院では「一人当たりの経験が不十分」なのです。
 
「セカンドオピニオンを希望する場合、今診て頂いている病院にはなんと伝えればいいのでしょうか?」
⇒率直に、「セカンドオピニオン希望なので、紹介状と資料ください」とストレートに言うのが一番です。
 
 

 

質問者様から 【質問3 ステージⅣ】

性別:女性
年齢:40歳
先生、こんにちわ。
以前、色々と教えて頂き感謝しています。
結果、
48×30×23mmの腫瘤、芋ずる状に広がりありとのことで
左乳癌との診断でした。
浸潤性乳管癌で、ER+ PgR+ HER2-
左胸全切除、ホルモン療法を行うと決まりました。
昨日、手術説明のため受診すると
先日行った骨シンチで左大腿骨に転移がわかり
ステージⅣと言われました。
転移がある場合、オペはしないと言われていましたが
一ヶ所のみの骨転移ということ、
50才以下ということ、
ホルモン療法が有効とのことから
左胸全摘は行った方がよいと言われました。
しかし、センチネルは行わずリンパはそのまま残し、抗がん剤も放射線も行わないと言われ説明して頂いたのですが、あまり腑に落ちずまた先生の所に書き込みをしに参った次第です。
先生からみても、この治療法ですか?
リンパを残しても転移が増えるということはないのでしょうか?
転移があったのにホルモン療法だけでも大丈夫なのでしょうか?
以前、主治医が大きなシコリだからホルモン療法のほか抗がん剤もすすめたいと言っていたのが気になります。
骨に転移があったことで、見えないだけで色々と転移があるとみなされ手遅れなんでしょうか?また、骨の腫瘍は画像診断だけで乳癌からの転移と言われました。調べないものなのでしょうか?
あと10年くらいは生きられると言われましたが、すぐに亡くなることもあるのでしょうか?
長文になりすみません。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 骨転移ですか。
 6年前に「乳腺症」と診断されて6年後に実はガンでした。
 では、お気持ちお察しします。

回答

「先生からみても、この治療法ですか?」
⇒全く違います。
 私であれば、「1箇所の骨転移」では全く関係無く「局所療法」を行います。
 つまり手術(乳房切除+センチネルリンパ節生検⇒転移があれば腋窩郭清)、ホルモン療法も行います。
 あとは「大腿骨」には放射線照射を行います。
 上手くいけば、「完全奏功」も十分に狙えます。
 「完全奏功」が得られれば、「術後補助化学療法でもうひと押し」することも相談します。
○十分な「診療経験」があれば、「単発骨転移であれば、十分長期間のコントロール(あわよくば根治)を狙える」ものであることが実感できます。
 できる限りの治療で是非「根治を狙う」事が必要です。
 
「骨に転移があったことで、見えないだけで色々と転移があるとみなされ手遅れなんでしょうか?」
⇒そんなことはありません。
 骨は「血行性転移では最も初期」に起こります。
 他にはないでしょう。
 
「骨の腫瘍は画像診断だけで乳癌からの転移と言われました。調べないものなのでしょうか?」
⇒骨生検は通常行いません。
 やはり「乳癌の骨転移は(転移としては)最も頻度が高く」画像上矛盾が無ければ、無理して「骨生検」は行われません。
 
「あと10年くらいは生きられると言われましたが、すぐに亡くなることもあるのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 「すぐに無くなる」などという状況ではありません。
 それよりも、むしろ「根治を狙う」意欲が必要です。
 
 

 

質問者様から 【質問4 血行性転移とセンチネルリンパ節生検】

先生、こんにちわ。
いつもすぐに回答していただけること感謝しています。
先生の完全奏功を狙えるとの言葉に力が湧きました。
ありがとうございます。
主治医は骨転移があるためセンチネルリンパ節生検はやらないと言っていましたが血行性転移があるとリンパへの転移も確実だからやっても意味がないから行わないとの意味なのでしょうか?
血行性転移とセンチネルリンパ節生検の有無の関係性がよくわかりません。
主治医は先生がおっしゃるように完全奏功を狙えると思っていないからリンパは調べないのでしょうか…。
原発巣を取ることでリンパへの転移も止まるのですか?
明日、手術になるのにこんなに困惑していて大丈夫だろうかとまた先生に質問させて頂きました。
混乱しています。
 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 担当医の「治療方針変更」は「積極的治療から治療縮小へのシフトチェンジ」と言えます。

回答

「血行性転移があるとリンパへの転移も確実だからやっても意味がないから行わないとの意味なのでしょうか?」
⇒「リンパ節にも転移が確実」と思っているわけではなく、「骨転移があるから、局所治療は無駄」というスタンスなのだと思います。
 
「血行性転移とセンチネルリンパ節生検の有無の関係性がよくわかりません」
⇒担当医は(センチネルリンパ節生検というよりは、寧ろ)腋窩郭清自体が無駄と考えているのです。
 そこで質問内容の「センチネルリンパ節生検」を「腋窩郭清」に置き換えると、
「血行性転移と腋窩郭清の有無の関係性がよくわかりません」となります。
⇒『血行性転移があってもリンパ行性転移は無関係』です。 
 だから、本来は『血行性転移があることと、(センチネルリンパ節生検を含めた)腋窩郭清をどうするかは無関係』の筈ですが、どうしても『血行性転移があれば、腋窩リンパ節の治療は無駄』という意識が抜けないのでしょう。
 
「主治医は先生がおっしゃるように完全奏功を狙えると思っていないからリンパは調べないのでしょうか」
⇒その通りだと思います。
 血行性転移に比べれば「リンパ節に転移が残ろうが、残るまいが、どうでも良い(無駄)」と捉えているのでしょう。
 
「原発巣を取ることでリンパへの転移も止まるのですか?」
⇒これから転移をしようとする「供給源を断つ」という意味はあります。
 ただ「現時点で、リンパ節に存在している癌細胞」は原発巣を取っても無関係です。
 
○単発の骨転移で長期コントロール(根治も含む)を狙うのならば、「腋窩も通常通り(センチネルリンパ節生検も含めて)の術式」の方がいいと私は思います。



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