[管理番号:1076]
性別:女性
年齢:51歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
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田澤先生、お忙しい中、「やるべき事を頑張りましょう」と励ましのお言葉をいただき、
本当に心の奥に響きました。怖くて不安な気持ちが和らぎました。ありがとうございました。
あの記事は間違いなのですね。
安心して、後半は一週間に一度のタキソールを頑張ろうと思いました。
トリプルネガティブでも、乳がん治療は色々あってなんでもありだと、おっしゃってくださって、
本当に嬉しく、勇気が出ました。ありがとうございました。
副作用と効果は全く関係が無いのですね。私は最初の一週間ほどは、あまり副作用は感じず、とてもありがたかったと思います。ですが、8月末から出てきており、頑張って食べようとするのですが、食べられなくなってしまいました。最初は、私のクヨクヨした気持ちがダメで、精神的にまいっているからだと思っていました。
胃痛と腹痛もあり、下痢が続いており、ふらふらして、立っていられなくなりましたので、病院で診ていただきましたら、白血球がかなり減少しているとのことで、白血球を増加させる注射をしていただきました。
今日で3回目の注射ですが、数値は下がっていて、上がっていきません。
幸いなことに熱はありません。でも、感染しやすいので注意が必要だという事でした。
昨日あたりからは食事も出来るようになり、しっかり歩ける様になったのですが、白血球はそんなに簡単に増えないものなのですか?
あと10日ほどで、第2回目の抗がん剤の日がやってきます。この日までに上がらないと、やはり抗がん剤は中止または延期になってしまうのでしょうか?
これから毎回、このような感じになってしまうのでしょうか?
毎回、新たな質問が出てきてしまい、申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
FEC100による副作用ですね。
回答
「今日で3回目の注射ですが、数値は下がっていて、上がっていきません」「白血球はそんなに簡単に増えないものなのですか?」
⇒点滴後10日目位ですね。
一番下がる時期です。
必ず上がるので心配ありません。
「この日までに上がらないと、やはり抗がん剤は中止または延期になってしまうのでしょうか?」
⇒その通りです。
状況次第では「次回から減量投与」となるかもしれません。
「これから毎回、このような感じになってしまうのでしょうか?」
⇒同じ量で行えば、そうなると思います。
副作用が酷ければ「次回から、減量投与」を検討してください。
質問者様から 【質問2】
田澤先生、毎回私の不安を和らげて下さって、本当にありがとうございます。
おかげさまで一昨日あたりから、白血球の数値が少しですが上がってきました。食事
も摂れるようになりました。ありがとうございました。
次回は減量も・・・というご回答のことで教えていただきたいのですが、
減量することによって、効果が弱くなってしまうと思うのですが、どうでしょうか?
白血球の数値が下がるのも怖いですが、効果が弱くなってしまうのも怖いです。
それと、FECのFを取ったECも同等の効果があると、田澤先生が以前教えてくださいま
したが、私は今のところの予定では、FECをあと5回した後、パクリタキセルを毎週
12回することになっています。その予定を、EC4回の後、パクリタキセルを毎週12回
に変更することは可能ですか?
可能な場合は、一度FECをしたので、ECはあ3回となるのですか?
その場合は、前に一度やったFECが無駄になってしまうのでしょうか?
FECが最強と、そこの病院では聞いていましたので、それに決めたのですが、効果が
同じなら、ECなら2回も少なくて済むし・・・と今更ながら思ってしまいましたが、
どうでしょうか?
14日の朝に第2回目の抗がん剤治療があります。
お忙しいところ恐縮ですが、13日までにご回答をいただけますと、ありがたいです。
毎回、厚かましいお願いをして申し訳ありません。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
本日(8日)が化学療法投与後15日目ですね。
ここからは「回復基調」となります。
回答
「減量することによって、効果が弱くなってしまうと思うのですが、どうでしょう
か?」
⇒一般にはそのように考えられています。
データとしてはrelative dose intensity(RDI)相対容量強度が85%以下となると
「予後に悪影響を及ぼす」ことが知られています。
RDI=実際の容量強度(RI)/計画された容量強度(RI)です。
RI=投与量の合計/投与された期間なので、「投与間隔を延ばさなければ」総投与
量が85%以上となるように努力しましょう。
「一度FECをしたので、ECはあ3回となるのですか?」
⇒それでいいと思います。
「効果が同じなら、ECなら2回も少なくて済むし・・・と今更ながら思ってしまいま
したが、どうでしょうか?」
⇒そう思います。
質問者様から 【質問3】
田澤先生、お忙しいとは思いますが、また助けてください。よろしくお願い致します。
第1回目の抗がん剤投与の10日後にフラフラして白血球が下がったと前にお伝えしましたが、注射でなんとか上げることが出来ました。
ですが、まだ基準値より下の値だったことと、またあまり下がるようでは良くないということで、第2回目は80%の量になってしまいました。(ECを相談してみたのですが、FECが最強だということで引き続きFECになりました。)
そこで教えていただきたいのですが、
①田澤先生がこの前、相対容量強度が85%以下となると「予後に悪影響を及ぼす」とおっしゃっておられましたので、とても心配です。
80%だとダメなのでしょうか?
②「総投与量が85%以上となるように努力しましょう」と田澤先生がおっしゃった「努力」とは、私はどういうことをすればいいですか?
③昨日が、第2回目の抗がん剤投与の10日後だったのですが、今回は量を減らしたせいか、1回目ほどはフラフラした感じも今のところは出ていません。
腹痛がしばしばありますが。なので、今回は病院には行っていませんので、白血球が今、下がっているかどうか、わかりません。
前の時のように下がっていたとしたら、注射で上げなくてもいいのでしょうか?
注射をしないと、第3回目の量を更に減らされてしまわないか心配です。
注射は値が下がっていたら必ずしなくてはいけないのか、しないと値は上がらないのか教えてください。
④つめの付け根と、その下の第一関節が黒っぽくなってしまいました。
タキサン系の副作用でよく聞きますが、FEC100でもこのような副作用はあるのでしょうか?
毎回、質問が多くて本当に申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
減量投与(80%)ですね。トータルで「相対容量強度が85%以上に保つ」ためには、今回問題無く過ごし、次回は「90%位にやや戻す」ことを目標とするべきです。
「FECが最強だということで引き続きFECになりました」
⇒FEC(100)x6 がAC(60)x4と「効果が同等」で「有害事象が多い」ことは、どう考えているのでしょうか?
仮にFECが最強だとしても「減量投与を余儀なくされて」相対容量強度が下がってしまうならば「本末転倒」な気がします。(私的感想です)
回答
「80%だとダメなのでしょうか?」
⇒勿論、全てのケースで「絶対に当てはまる事実」ということではありません。
相対容量強度85%については、「あくまでも、ひとつの研究結果に依るもの」であり、他に「拠り所とする根拠が無い」だけの話です。
そもそも「再発予防という、目に見えない効果」のために行う治療には「目標設定」が無ければ「簡単にドロップアウトしてしまう」ものなのです。
『「努力」とは、私はどういうことをすればいいですか?』
⇒確かに、おっしゃる通りです。
本来「担当医による匙加減」なので、「ご本人が努力しても(それが、担当医に伝わらなければ)叶わないもの」かもしれません。
ただし、「うがい、手洗い」を一生懸命したり、効果的な睡眠を得るために「ストレスを極力無くす」ような努力が実を結ぶものです。
更には質問者自身の「こんなに元気なのだから、容量を90%に戻してほしい」という熱意は、実は非常に重要なのです。
♯我々医師は、(データ以上に)患者さんの状態(体調だけではなく、メンタルも)を重視しているのです。
「前の時のように下がっていたとしたら、注射で上げなくてもいいのでしょうか?」
⇒20%減量しているわけなので症状がなければ採血不要です。
発熱などの際には採血しましょう。
「注射は値が下がっていたら必ずしなくてはいけないのか、しないと値は上がらないのか教えてください」
⇒発熱が無ければ、気にする必要はありません。
(G-CSF)を注射しなくても、白血球は自然に回復します。
「つめの付け根と、その下の第一関節が黒っぽくなってしまいました」
⇒FECでも置きます。
5Fuの影響だと思います。