[管理番号:4515]
性別:女性
年齢:34歳
初めまして、よろしくお願い致します。
炎症性乳がんと診断され、FEC療法2回目を終え、主治医には、腫れはひいたと言われました。
最低15年は生きられるでしょうか?
せめて5歳の一人娘が成人するまでは、なんとしても生きていたいです。
遠隔転移なし。
リンパ節に3つ転移あり。
ER TS2=PS1+IS1
PgR TS0
HER2 3+
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「炎症性乳がんと診断され」とありますが、本当に「炎症性乳癌なのかどうか」私は診察していないので怪しいものです
♯皮膚が赤いだけで(本当は炎症性乳癌ではないのに)誤った診断をする乳腺外科医も多いからです。
○ここでは本当に「炎症性乳癌」だと仮定したとして
「HER2 3+」なのにFECを先行させたことは疑問がありますが…(通常はハーセプチンを含めた治療が第1選択:trastuzumab+pertuzumab+docetaxelなど)
結果的にFEC2回で「腫れが引いた」となると十分に根治性があります。
このままFECを2回行い、trastuzumab + pertuzumab + docetaxel を4クール位行うとcCR(画像上の完全寛解)も狙えるかもしれません。
★ただ重要なのは、完全寛解となっても「必ず手術すること」です。
そこで「それ以外の治療(手術せずに経過を見る/免疫療法などの代替療法など)
を選択」した場合には必ず後悔します。
「最低15年は生きられるでしょうか?」
⇒根治を狙いましょう。
Key pointは「化学療法のマネージメント」です。
FECが効いているのは幸いですが、(効果が落ちないうちに)trastuzumabへ上手に以降してください。
質問者様から 【質問2】
炎症性乳がんと診断され治療中です
性別:女性
年齢:34歳
先日は、お忙しい中アドバイスいただきありがとうございました。
お蔭様で治療が順調に進み、手術できました。
術前化学療法の結果はグレード3でした。
FEC4回HPD4回やりました。
FEC4回後
のCTでは、がんは確認できない位になっていました。
IS=2ではホルモン療法はしなくて大丈夫ですか?
術前パージェタもやってましたが、術後はハーセプチン単独で大丈夫ですか?
治療が効いても再発は免れないものですか?アドバイスお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
完全寛解ですね。
素晴らしい!
きちんと手術して「術後ハーセプチン単独」ですね。
正しい治療と言えるでしょう。
「IS=2ではホルモン療法はしなくて大丈夫ですか?」
⇒そう思います。
「術前パージェタもやってましたが、術後はハーセプチン単独で大丈夫ですか?」
⇒誰にも解らないことですが…
永遠に抗癌剤はできないのです。
ハーセプチン単独で(ここは)いいと思います。
「治療が効いても再発は免れないものですか?」
⇒そんなことはありません。
そのために「ハーセプチンを行う」のです。
質問者様から 【質問3 】
脳転移の化学療法について
性別:女性
年齢:37歳
病名:炎症性乳癌 脳転移
症状:
こんにちは。
術後1年10ヶ月で脳転移しました。
4センチ単発でしたので、手術+ガンマナイフで治療しました。
その後タイケルブゼローダを3クールまで服用しています。
この薬はいつまで続けるのがよいでしょうか?また他に効果が期待できる薬はありますでしょうか?
首から下、脳は今のところ画像上、腫瘍はない状態です。
アドバイスお願い致します。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「この薬はいつまで続けるのがよいでしょうか?また他に効果が期待できる薬はありますでしょうか?」
→特に期限はありません。
現段階では、この薬剤の継続がいいでしょう。(証明されているのは、これしかありません)