乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:7253]
性別:女性
年齢:66歳
病名:乳癌
症状:右乳輪下に数年前から自覚していた

質問1
抗がん剤は実際に癌に対する効果が目に見える術前に行うべきでしょうか。

質問2
頭痛、倦怠感、脱力感の症状から脳転移の可能性を疑い、頭部CT検査の追加をお願いした方が良いでしょうか。

質問3
遠隔転移は初診ではほとんど起こり得ないという先生の解答を拝見しましたが、相談されている方の中には腫瘍の大きさに関係なく初診から転移を指摘されている方がいらっしゃるようです。

私自身、自覚してから受診まで数年が経過しているので遠隔転移の可能性が心配です。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「質問1 抗がん剤は実際に癌に対する効果が目に見える術前に行うべきでしょうか。」
→誤り

 抗がん剤は「術前に行っても、術後に行っても予後は同じ」ことが解っています。
 術前抗がん剤の絶対的適応は唯一「小さくして温存を希望する場合」のみです。

「質問2 頭痛、倦怠感、脱力感の症状から脳転移の可能性を疑い、頭部CT検査の追加をお願いした方が良いでしょうか。」
→脳転移の症状ではないようです。(不要)

「質問3 遠隔転移は初診ではほとんど起こり得ないという先生の解答を拝見しましたが、相談されている方の中には腫瘍の大きさに関係なく初診から転移を指摘されている方がいらっしゃるようです。」
→これは質問ではないようですが…

 100人に1人のために、「残りの99人を無駄に被爆させる」ことが正しいのか? (よく考えましょう)

 さらに重要なのはステージを反映させることです。
 私が、(術前などに)CTや骨シンチをする場合は「腫瘍が皮膚から顔を出している」もしくは「リンパ節転移が、かなりの状況」の場合だけです。(早期がんの方にルーティンで行うことが正しいと本気で思いますか?)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

免疫染色の結果と術後の治療法
性別:女性
年齢:66歳
病名:乳癌
症状:

先日はご回答をいただき、ありがとうございました。

本日、免疫染色の結果が出ました。

しかし主治医からの詳しい説明はほとんどなく、全摘を決めた状況です。

英語を含め、予後や今後の治療法が分からないので教えてください。

よろしくお願い致します。

INvasive duct carcinoma
scirrhous type LY0 V0
Nuclear grade1(2+1)
Histological grade1(2+2+1)
Her-2(1+)
ER(score 3b)(90-100%)
PgR(score 3b)(90-100%)
ki-67(20-30% positive)

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

治療は「局所」と「全身」に明確に分けること!
今週のコラム 159回目 乳癌診療の基本1 『乳癌の治療で最も重要なことは治療を「局所療法」と「全身療法」に分けることなのです。』』をまずは、熟読しましょう。

質問者は、「典型的な、大人しい硬癌」
その他の数字も「驚く程」Aさんに類似しています。(それだけ典型例だということ)

 
 

 

質問者様から 【質問3 センチネルリンパ節について】

性別:女性
年齢:66歳
病名:乳がん
症状:手術全摘予定

先日はご回答をいただき、ありがとうございました。

同様の方の例があり、今後の参考になりました。

ただ、その中でいくつか追加の質問をさせてください。

①手術日は決まったのですが、その日には術中の迅速診断が出来ない(スタッフが足りない)、画像上、リンパ節への転移は考えられない、とのことでセンチネルリンパ節への転移の有無は後日、ということになりました。

このようなやり方もあるのでしょうか。

術中に判断され、追加郭清と田澤先生のコラムで読ませて頂いていたので少し不安です。

スタッフの揃っている日に変更を願い出た方がいいでしょうか。

②術前のCT.MRI検査で左乳房内にも染まるものがいくつか見られると言われました。

ただ、エコー検査でははっきりせず、経過観察する方向が決まりました。

エコー検査の方が小さな腫瘍は見つけやすいのではないのでしょうか。

③ki67の値が境界域なので、オンコタイプをお願い出来ないかと話したら、おそらく術後の値は高く出るだろうから、ホルモン療法に加えて抗がん剤を8ヶ月やる予定だと言われました。

担当医はオンコタイプを知らない様子でしたが、覚悟を決めて抗がん剤を受けるべきなのでしょうか。

そしてその場合、8ヶ月もやらなくてはならないのでしょうか。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「スタッフの揃っている日に変更を願い出た方がいいでしょうか。」
→その方がいいのでは?(普通に考えて)

「②術前のCT.MRI検査で左乳房内にも染まるものがいくつか見られる」
「ただ、エコー検査でははっきりせず、経過観察」

→エコーではっきりしないなら、それ(経過観察)でいいのです。

「おそらく術後の値は高く出るだろうから、ホルモン療法に加えて抗がん剤を8ヶ月やる予定」
→「おそらく」という「仮定で話を勧める」理由はありません。

 実際に、手術をしてその結果(Ki67がグレーゾーンなら)OncotypeDXすべきです。

「担当医はオンコタイプを知らない様子でしたが、覚悟を決めて抗がん剤を受けるべきなのでしょうか。」
→ナンセンス!
 術後の病理を見てから考えましょう。(仮定で話を勧めても、まったく無意味)

「そしてその場合、8ヶ月もやらなくてはならないのでしょうか。」
→8か月?

 ルミナールタイプで抗がん剤をするならTC3か月でいいのでは?(いずれ、手術病理が確定してから考えましょう)

 
 

 

質問者様から 【質問4 術後の治療方針について】

性別:女性
年齢:66歳
病名:乳癌
症状:

先日はご回答をいただき、ありがとうございました。

4月に入り、全摘手術を行いました。

その時の病理の結果です。

ACE area 2.2×1.8×1.4cm pT2
solid type f Ly0 V0
Nuclear grade3(3+2)
Histological grade2(2+3+1)
pN0(Level I:0/5)
pT2N0 cM0 pStageⅡA

ki67の値については測定されていないのか、術後の病理検査結果には書かれていませんでした。

担当医は針生検の時の結果(20-30%)を見て、今後はホルモン療法を、と判断されました。

手術標本を測定していないことに疑問を感じましたが、20ー30%なら境界域なので詳しい検査を、と申し出るつもりが、主治医から「ki67は今後の治療方針を決めるひとつの指標でしかなく、50%以上の強陽性でない限り、抗がん剤が必要かという判断が曖昧だ。
だから他の病理検査結果を見た上であなたには抗がん剤の必要がないと判断しました」と言われてしまいました。

正直、副作用の強い抗がん剤治療には不安があったのでホルモン療法単独で良いなら、とアリミデックスを処方して頂きましたが、「グレードが高ければki67の値は高くなる傾向にあり、抗がん剤を上乗せした方が良い」との記述を他サイトで読み、不安になりました。

左胸の経過観察含め、今後の検査は半年に一回だそうです。

オンコタイプは必要ないとはっきりと言われてしまった以上、どうしてもお願いします、と言うのは近くに乳腺の専門医がおらず、関わっていくしかないので難しいです。

質問です。

ご教授ください。

①ホルモン療法単独での予後、再発率はどのくらいで、抗がん剤を上乗せした場合はどの程度変わりますか?
②上記の病理検査結果でホルモン療法単独という選択肢で治療されている方はいますか?
その場合の注意点はありますか?

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「グレードが高ければki67の値は高くなる傾向にあり、抗がん剤を上乗せした方が良い」との記述を他サイトで読み、不安」
→誤り。
 『今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?』をご参考に。

「①ホルモン療法単独での予後、再発率はどのくらいで、抗がん剤を上乗せした場合はどの程度変わりますか? 」
→それこそ!!

 OncotypeDXをしなくては「誰にもわからない」ことですよ?

「②上記の病理検査結果でホルモン療法単独という選択肢で治療されている方はいますか?」
→OncotypeDXを勧めても「私はホルモン療法単独にします」と自分の意思で決めている人は当然そうなります。

「その場合の注意点はありますか?」
→特にありません。(考えすぎ)





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