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段端陽性と今後の治療について

[管理番号:3480]
性別:女性
年齢:34歳
初めてメールさせて頂きます。
自分が乳がんと診断されてから、この場でいろいろ勉強させていただいています。
私は8月(上旬)日に温存手術を受け、その後段端陽性が1箇所見つかり追加切除をしました。
今現在分かっていることは、
18×15×14mmの浸潤性乳がん、ステージ1、ホルモン強陽性、HER2陰
性、センチネルリンパ節転移なし(0/1)、核分裂像は少数(2/10HPF)
ということです。
自分で調べて、ルミナールAに当てはまるのではと思っています。
主治医もたぶんそうでしょう、と言っていました。
質問ですが、
①段端陽性の説明で、”検体右側の剥離面に乳管内成分の露出を認め
る”とあり、その部分を追加切除したのですが、そもそも乳管内成分、というのは癌細胞のことなのでしょうか?
②検体の輪切り写真のようなものを見ながら説明を受けたのですが、癌の周りに点々で印がしてあり、その点が1箇所だけ検体からはみ出ている(=その部分を追加切除した)のですが、点が検体ギリギリまで来ている部分もありました。
点は癌の周りにランダムにあるように見えるので
すが、切除した部分以外にも残っていたり、乳房全体に広がっている可能性があるのでしょうか。
それを殺すために放射線治療をするとは思うのですが、それだったら追加切除は意味があるのか不思議に思ってしまいます。
③病理組織診断報告より、「繊維性間質の増生を中等量認める」とあるのですが、これはどういう意味でしょうか?
④今後の治療について、抗がん剤の必要性はどう思われますか?オンコタイプの検査は受けるつもりでいますが、結果が出るまでは時間がかかりそうなので、現状と私の年齢も考慮し(現在34歳です)、先生はどうお考えでしょうか。
長くなってしまい申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(18mm), pN0, luminal
Ki67は測定していないようですが、mitotic countsが1点(10視野で4以下の核分裂像)より「luminalA相当」と考えているのですね(私も、そのように想像します)
「そもそも乳管内成分、というのは癌細胞のことなのでしょうか?」
⇒勿論です。
 乳がん細胞が①「乳管上皮に発生し、乳管内で増殖=非浸潤癌」の部分と、②「乳管内から、乳管外へ浸潤=浸潤癌」の部分が混在している訳ですが、その内の①の部分が露出していたということです。(どちらも癌です)
「それを殺すために放射線治療をするとは思うのですが、それだったら追加切除は意味があるのか不思議に思ってしまいます。」
⇒それを言い出したら「温存手術」は成り立ちません。
 あくまでも「確率論」なのです。
 明らかな「断端陽性をなくす」ことで、「乳房内再発のリスクを減らす」のです。
「繊維性間質の増生を中等量認める」とあるのですが、これはどういう意味でしょうか?」
⇒癌細胞の周囲の組織を「間質組織」といいます。
 癌では無い部分=線維性間質も増生していたということです。(線維はfiberですから硬いのです。つまり線維性間質が増生すると腫瘍全体が硬くなります)
「④今後の治療について、抗がん剤の必要性はどう思われますか?オンコタイプの検査は受けるつもりでいますが、結果が出るまでは時間がかかりそうなので、現状と私の年齢も考慮し(現在34歳です)、先生はどうお考えでしょうか。」
⇒抗ガン剤は不要でしょう。(Oncotypeしてhihg riskとなることはおそらくないでしょう。♯lowやintermediate riskでは上乗せがありません)
 むしろ焦点はタモキシフェン単剤か?それとも「LH-RHagonistも併用するか?」となるでしょう。
 ASCOの新しいガイドラインでは「年齢を考慮していない」のですが、SOFT試験の結果からは「35歳未満」ということで推奨されます。

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